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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

軒先自転車 その四 青涙の一台

まずは見ていただきましょうか・・・。

071031hon.jpg


言わずと知れた、GTのロードフレームです。
GTといえば、最近マウンテンの軒先がありましたが、これはれっきとしたロードフレームです。

ただし、シングル固定なんですよ。
071031rear.jpg


そして見所は、リアホイールのダブルねじりのスポーク。
もっとスゴイのは・・・。
071031fornt.jpg


前輪のホイール。これなんかトリプルひねりの変速組みなんですよ。たしか以前ホイールの項で一度披瀝したことがあります。

別名変速ラジアルという組み方です。
071031nejire.jpg


まあ、捻ってある分、耐久性は保証できませんが・・・。

しかし、乗ってみるとこれがかなり硬くて、良い感じ!
ちょっと競技系・・・かしら?という乗りです。

狂いはできにそうなので、これを機にちょっと推進しようかしら?と画策中です。

細かくは、後輪は四本取りで二ねじり。
前輪はなんと二本取りで三本ねじりとなっています。

ホイールを硬く組むやり方で、ダブルクロスというのがありますが、これはハブに近い側で互いに隣り合う三角形を編み込む組み方を取るので、裾野が広い方がスポークにかかる負担が少なくて済みます。ということなので、八本取りでやるのが通常です。
※かつて四本取りでダブルクロスをやりましたが、登板中に折れました・・・。

で、ねじれ組みに話を戻しますと、このねじりは隣り合うスポーク同士を捻るので、逆に裾野が狭い方が良いんです、そういうわけで、二回ねじりは、四本取り、三回ねじり(これが限界でしょうな・・・)は二本取りということになった次第です。ちょっと専門的でした。

まあ、しかしこの自転車の真骨頂は塗装なんですね。
これ見て、プロ仕様でしょ?
071031tosou.jpg


ブルーメタリック!これは当店の軒先で四ヶ月を掛けて、粘って、食いしばって、泣きながらやり遂げた、持ち主S木さんの、汗と涙の結晶でしょうね。

イヤー、横で見ていたが、まさにもう泣き笑いの悲喜こもごもでしたよ・・・。

まずスタートが誰よりも良かった・・・。

まわりの軒先客から「なんだ一人でうまくいってんじゃない・・・」と少々ねたみ節が・・・。

当のS木さん、まんざらでもないように、薄ら笑いを浮かべて、作業が進んでいたんですが・・・。

言ったこっちゃない!その持ち込んだポリッシュシルバーは、クリアを選ぶよと言ったのにー・・・。
※このあるタイプのメッキ系スプレーというのはとても気むずかしい。こうしたケミカルのものは、まさに相性と言うべきで、合わないとなると、とことんひどい状態になる。私は何度も経験済み、だから言ったのに・・・。

アーア、くすんじゃった・・・と。

それからのS木さんの転落ぶりは、半分大丈夫かな?かわいそう、と思われるほど凹みまくり・・・。で、半分だから言ったじゃないの!という調子。

もう諦めるかなあ・・・とも思いましたが、持ち前の根気と根性で、塗ってははがし、はがしてはまた塗り、をもう何度繰り返したことか・・・。ほとんどうるし職人だったなあ。

後半はもう堂に入ったものでしたね。くわえタバコで、何かその道の人みたい。ちょっとやそっと剥離があっても、余裕で手直しする、車の板金の職人さんみたいになってきた。

そして、昨日待望の納車だったのだが、納車のその日にまた、どこかで落とした、GTのフレームを持ち込んできた。

「何すんの?」
「溶射・・・」

最近当店の軒先では、溶射が流行っている。
これというのも・・・、この話とすると長くなるので、はしょるが、近くにある金属加工の工房人と知り合いになって、その方が金属の表面加工の様々なノウハウをお持ちであることを知った。

そろそろ、通常の自転車の塗装だけでは面白くないでしょう?

ならば・・・、特殊加工してみましょうよ、と面白い方向に流れが行きつつある。

すでに、その溶射加工に四台が候補に挙がっている。これができれば、また・・・スッゲー面白い展開になりそうだ。

で、S木さん、目下の興味はできあがった自転車よりも、次の自転車加工にいっているようだ・・・。

私もかつて子供の頃、上げることよりも、凧作りそれ自身に凝ったことがある。その気持ち十分に分かるなあ・・・。

作ることに喜びを見いだしつつあるS木さん。
そんなに何台も作って、乗る暇あるの?なんてことになって・・・。

その内、当店から完成車として、S木スペシャル、というブランドが出るかも知れませんな!

何たって、凝り性のS木さん、次はどんなものを作り出すか、軒先二号をお楽しみあれ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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