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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

子孫達へ・・・



 今朝方、子狸とパンを買いに家を出ました。

 チョコッと購入して、リンゴジュースもって公園に向かう。

 ちなみに子狸のいう公園と、大人の公園とはでは若干のズレがあります。

 前者は、砂場や滑り台、ブランコなどの遊具のあるところ。後者はそれをも含む、憩いの空間といいましょうか。

 当然店主好みで後者に向かい、そこでパンを食べて、早々に家に帰って開店準備などしたいなあ、というわけで「家に帰るぞ!」といっても、子狸としては「公園」には行っていないので、不満タラタラ、当然「イヤだ」の連呼なのであります。

 そこで自転車から降ろし、「父ちゃん帰るからなあ」と。マア、たまにやる実験的迷子状態にする。

 多少不安なのでしょうが、川向こうの交通公園に行きたくてしょうがいない、好奇心が不安を上回ると、子供は一目さんです。

 こういう状況を力尽くで戻そうとすると、泣き叫んで暴れて大変です、こういうときには思うようにさせておく・・・、という作戦です。

 遠くから離れて、子狸をじーっと見る、ヤツは一体どういうコースを通って、どこに行きたいのか?

 ウロウロ、キョロキョロしながら、アッチより、コッチよりしながら、オーバルの三輪車コースへ。

 そこで、何台も乗り換えながら、一周しないんだよねえ、ショートカットしながらぐるぐる走っては、乗り換える。

 どうも、モロ幼児用の乗り物より、より大きな鉄製のゴーカートに乗りたがっているみたい。大人用のゴーカートにのろうとして、係のおばさんから注意され、泣く泣くまたオーバルに戻る・・・。

 そんなことを繰り返している子狸を、離れたところから見ていて、フト、不思議な感覚が湧いてきたのでありました。

 草葉の陰から見守る・・・といういい方有りますね。

 あの世から、現世生きている子孫らを見守る、ということでしょうか。

 子狸に気づかれないように、実験的迷子ですから・・・、ヤッコさんは遠くから親に見られていることを知らないで、夢中に勝手気ままに一人で遊んでいる、遊んでいるつもりになっている。

 ところが、それらはしっかり親に見られている。

 逆走しやがった、あのバカ!

 サイドブレーキ降ろさないと、踏んでも前でねえよ・・・。

 オオ、うまく前の子捌いて、インに抑えて捲ったなあ・・・。

 ちゃんとピットに戻してから、別のに乗れよ・・・、ホラ、また注意された・・・。

 こんなことを、ちょっとハラハラしながら、遠くから見守る・・・。草葉の陰から見守る・・・。これか・・・。

 と、そんな店主もだれからか、草葉の陰から見られている・・・。

 そういうことを「論理的」に感じられたのでありました。

 私はなにかを授けられて、何かに見守られながら、今という時を許されている・・・。誤解していただきたくないのは、実体的な守護霊とかいうものではないんですよ、あくまでも論理的な感覚?の様な話なんです。

 四十分ほどですか、夢中になって、オーバル回りをやっていた子狸ですが、徐々に飽きてきたのか、今度は乗り物から降りて、オーバルの隅にいって、回りを見渡しています。

 多分店主を捜しているんでしょう?でも、泣いたりしていません、ちょっと好奇心よりも不安の方が首をもたげて来た感じですが。

 もう十分好きにやってきたし、そろそろ帰りたくなってきたのかな?でもどこへ帰りたいんだ?

 店主は後から静かに近寄って、子狸の両脇に手を入れて、すーっと持ち上げたんですね、お迎えに行ったんです。

 すると、ちょっと安心したように「お父ちゃんどこへ行っていたの?」と。「どこにも行ってないよ、ずっと居たよ。見ていたんだ。」

 そのまま自転車の子乗せにのせても、子狸は満足したんでしょう、泣きもしなく暴れもしないで座りましたよ。

 自転車を踏み出して、暫くすると「アア楽しかった・・・、たくさん自動車に乗ったよ・・・」と。

 

 この短い数十分という時間に、私ら親子は「人生の秘密」の一端に触れてしまっていたようです。

 
 成長して行くに従って、子は親と好奇心とを天秤にかけながら、徐々に好奇心の方へ寄せられ、いわば人生の放蕩を尽くす方向へ歩んでいくわけです。

 オレがオレが!と放蕩を尽くしている間も、何かによって草葉の陰から見守られている。そんなことについぞ気づかずに、夢中に人生を歩んでいくでしょうか。そして、放蕩も限りを尽くせば、いよいよ老境の域に入ってくる、そろそろ「お迎え」の方が気になってくる・・・。夢中になっていたものをやめ、周囲を見渡し、「お迎え」を待つようになってくる。

 ついにその時が来たとき、ジタバタせず、「楽しかった・・・」と言えるのか?

 もちろん「人生の意味は、やりたいことやる以外に、ある」という意味でより深いものなんだと思いますが、この短い時間の中に、とある人生の一つの形式が凝縮されているように感じられた、日曜の午前中なのでありました。

 そして、午後よりゆるりと開店です。

 

※ 子孫達へ。アチラに霊というものが実体として意志を持ってあるかどうかは、問題ではないんだよ。そのように想定しては金儲けに使おうとしている輩がいることも事実ですが、そうではないんです。というより、正確には霊が実体として存在しているか否かということは、そんなに大切なことではないんです。

 大切なことは、絶対沈黙である霊、言い換えれば、死者の声、死者の面差しの様なもの、どこまで聞こうと、聞き耳を立て続けられるか?ということなんだ。

 絶対に聞こえないものへの聞き耳・・・、これが大切なんだと思うよ。だから我らは、何かによって見守られている、ということが「論理」的に理解できるようになるし、逆に言えば、「論理」的ににしか、理解できないはずなんだ・・・、と思うんだがね。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
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