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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

給気-排気=加圧 これが理想なんだが・・・



 旧店舗で、全く最初のころの話なんですが、塗装ブースを作る際、とにかく塗料ミスト系の排気にばかり気を使って、計画していたんですが、むしろ逆だということを、言われたんですね。

 一つの部屋から、換気扇だけで排気ばかりを行うと、当然その部屋の気圧が低くなります、低気圧ですからブース内に雨が降ります・・・、ではなくて、圧が下がると今度はその気圧を一気圧に保とうとする力が働いて、外からブースの隙間を通して、ブース内に空気が進入してこようとします。

 この時に埃やその他を伴って入っていくるということが起きます。言うまでもなく、塗装にとって埃は大敵です。

 でも、排気をしないとなると、ブース内にはイソシアネートなどの有害化学物質で満たされてしまい、大変なことになります、作業どころではありません。

 ではどうするか?

 排気ではないということなんです、むしろ給気をしてやれということ、言い換えるとブース内を加圧してやれということらしいんです。

 給気をすることで、わかりやすくいえば、風船をふくらました状態になります。そうなると、大敵である埃類は、内部に一切進入できなくなります。そりゃそうです、加圧された空気は、今度は圧を下げようと外に向かってふくらんでいくので、内部に空気は入っていけません。

 となると・・・、でも排気の方はどうすんの?となりますね。

 風船ですと割れてしまうので適切な例にはなりませんが、割れない風船を考えてみてください。ふくらましている風船に、小さい穴を開けるとしましょう。

 そうすると割れない風船ですから、そこから空気が飛び出していきますね。

 その際、給気量よりも多く排気がされるような大きな穴であれば、すぐにその風船は縮んでしまいますが、逆に給気に比べて、排気量が少なければその風船はその大きさを保ちながら、常に排気もできる・・・という一挙両得!という状態を保つことができるというわけなんです。

 なーるほど・・・、言われてみればそうです。以来、いろんな塗装ブースを調べていくと、こちらが工業系では圧倒的に主流であることに、後から気づいていったというわけです。

 なるほど、まずは要は給気!そして次にそれを下回る量での排気!これだ!と、その前に、そのブースには機密性が保たれねばならない、ということを大前提としますが。

 そういうことで、ベニアと柱だけの箱を作って。機密性を高めるために板と板の隙間にこーキング剤を流し込んで、ブーストこさえたんであります。それが今から約3ヶ月前。

 そして、冒頭の写真であります、大型給気扇を設置。これが逆にすると大型排気扇になりますが・・・。

 外からの埃をキャッチするためにフィルターを撒いて、しっかりなわで固定します。

 スイッチを押すと、ものすごい風量の給気が行われます。ベニアでつくられた部屋が、一瞬ですが風船のようにふくらむのが分かります。そして、自分の耳が高気圧でキーンとするのも。

 それから、給気されている間は、ブース内が高圧によって加圧されているので、施錠されていない扉も自力では開けられなくなります。

 この高加圧された空気はどこから抜けるか?というと、ここからであります。

IMG_20131117_135401_convert_20131118214448_201311182149409c7.jpg

 このAとCの二つの換気扇から、外へ抜けていく、という当初の設計だったんですが・・・。

 どうも給気量の方が圧倒的で、ミスト系が外に排気されていく量が少なすぎて、すぐにブース内は濃霧注意報が発せられてしまいます。

 それと、排気以外の出口を求めて、ミスト系が入り口の戸の隙間などから、磨き部屋の方へ漏れていくようで、塗装の最中大森研魔の仕事はストップする、というようなことが、続いていたんですねえ。

 もっと排気を増やさないと・・・。とはいえ、これ増やしすぎると、今度は風船がしぼんでしまうので・・・、結構この計算が面倒なんですね。

 住宅地なので、どうしてもダクト処理をしたい・・・。排気するところを最も影響の少ないところに限定したい・・・。単にブースのベニアに穴を開けて排気量を増やせばいいという問題ではない・・・。

 といっても、限られた閉鎖的な場所に設置したので、新たな換気扇を付けるには・・・場所がない・・・。

 一から作るのも面倒なり・・・。

 ある日、ブース内外を出たり入ったりしながら、眺めていたんですが・・・、一つひらめきましたな。

 現行品を利用して、排気量を増やす方式です。

 IMG_20131117_135135_convert_20131118214415.jpg

 これはブースの裏から見たところです。これは施工後なので、既に整ってしまっていますが、当初は、Aから出ていたダクトが、Bのダクトへと直に繋がっていたんです。

 つまり先のAのダクトからの排気が、一端Cのところに入って、AとCが一本のダクトに合流させられて、外へ排気されていたということなんです。

 冒頭の大型給気からの空気が、二つの排気口があるにもかかわらず、結局は10パイダクト一本から排気されていたわけで、それはもう排気少なすぎで、ブース内にミストもたまるわけだわな・・・。

 気づいてみれば、簡単なことなんですが、日々の仕事にかまけていると、こんなことに気づくにも時間がかかってしまう。

 そこで、Aの排気はA一本の10パイから排気へ。Cの排気は従来のCの排気に加えて、助っ人Bを伴って合計20パイから排気ということで、単純計算30パイの排気量へと改善していったというわけなんです。

 IMG_20131117_135114_convert_20131118214503.jpg

 かつては一本だったダクトが、今や仰々しくも三本になりました。

 実験結果。まずは大型給気扇を回して、タバコに火を付けて、煙の動きを見ると、みるみるAとCより排気されていきます。

 だからといって圧が下がりすぎているか?というとちょっとやそっとの力では、扉は開きません!

 そして次は、空シンナーをカップ一杯分吹いてみる。塗料とは違いますが、こもる気配なし。

 大森社長の弁によりますが、これで今後塗装時に営業妨害されなくなりました・・・ということです。

 限られた場所で、塗装を・・・とお考えの方もあるかと思いますが、当方塗装ブース設計の専門家ではありませんので、その辺だいぶ差し引かれてもなお、使えそうな情報でありましたら、ご参考の一端にもしていただければ、幸いかと存じます。

 これでより労働環境が良くなってくれれば・・・、希望持ちつつ、塗装作業やって参ります!

 日々進化、まだまだ、店舗内改良の余地あり、です!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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