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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ただでは起きぬぞ!バランス感覚



 この部分だけ見て、この値段で、これありか?!と即購入してしまったのが・・・ちょいと間違いだったわけですが、災い転じて福となす・・・、しかないなあ・・・。

 今でこそ、ロードホイールのホイールバランス・・・なんて言われ始めていますが、実はとうの昔に店主もこのホイールバランスについては注目していたんですね。

 作業台にレーサー取り付けて、ペダルを鬼回しすると、シャワワワワワンワンワンワンという定期的振動が起こり、これはあるのとないのとでは、全く走行感は異なるだろう?特にスピードに乗る下りでの影響は大の筈・・・と、ずーっと思っていたんですね。

 折しも、スピニングという体験もしていた店主。トレーニング用の重い臼のようなホイールを回し回されるというのは、ペダリングに非常にいい影響を与える!と体感していた店主は、自作を敢行。

 廃チューブをたんまりと公園の砂場に持って行っては、チューブ内に砂を詰める。行きと帰りの重さの違うこと、あたりまえか・・・。

 こいつらを堅く組んだピストリアホイールに巻き付けてディスクホイールを作るわけです・・・。マッドサイエンティスト以下の単なるバカ工作ですね。

 途中まで作って、仮どめして、回してバランスを見る・・・。重いのでハブのベアリングでバランス取りができるんですね。

 何度も、外しては、入替を繰り返し、場所移動、時にはチューブを短く切って砂捨てて再度まき直しなどして、なんとかディスクを作りました。バカだよねえ・・・。

 それを自転車に装着して、固定式ローラー台に取り付けて、イザ回す!

 意外に調子いいジャン!!!ならもう少しスピードを上げて・・・と、回転速度を増す!

 最初は調子の良かった回転も速度を増すごとに、例の縦振動が出てきます。まあ、最初は気にしない・・・気にしない・・・、ところがハンドルがしびれてくるようになってくると、ちょいと心配になって、足を止めて点検。

 遠心力で、とめた筈のチューブが移動しています。当然か・・・。それを調整したりするんですが、やはり高速領域に入ってくると、むずかしい・・・。

 その内、遠心力で外れたチューブがシートステーに高速干渉して、チューブが破れて、部屋中に砂がまき散らされて・・・の大惨事・・・。

 ものを学ぶには、極端なところから・・・。まあ、いろんなことが分かりましたよ、お陰様です。

 重さを重視するスピニングは、諦めたものの軽量ディスクホイールのアイデアはしっかりと確保!まだ実行していませんが、砂を別のものに変えれば、軽量ディスクができる!まだ諦めてません。

 そんなこんなで、ホイールバランスについては、かなり前から関心がずーっとあったんですが、その取り扱い方法が中々確立できなかったわけですね。

 その一つが、無抵抗に近いベアリングの確保。それが今回、安価にてあったんですねえ、もう小躍り状態で、入手!

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 これなんですよ、イヒヒヒ・・・。と小躍りしつつ、よーく内容を見ると。

 ホイール装着シャフトがこれ。

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 なんとスルーアクスルハブ専用だったんですねえ。・・・これは不覚・・・。マウンテンやバイクではありますが、ロードでスルーアクスルなんて、ほとんど無い。

 あってもアチコチ外さねばならないのは、面倒です。イヤ、これは困った・・・。通常クイックを外して、そのまんま載せる形式を考えないと、これは持ち腐れだ。

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 クイックシャフトは5ミリなので、調べてみるとアルミ棒しかない。それだけでは強度が弱く、たわんでしまうだろうから、それを補強するパイプを三本用意し、すべて入れ子状態にして、シャフトの細さをカバーする。しかも着脱式で。

 入れ子は、径が細くなればなるほど、むずかしい・・・。

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 ただ、5ミリだけだとベアリングが正確に反応してくれないのでは?

 まずは5ミリシャフトをすべてダイスをかけて、これを中空シャフト内に通して、両サイドをネジ留め固定、その外から、先の入れ子シャフトをかぶせて、再度ネジどめして、そしてこれをバランス台の上に載せて・・・。

 と思考実験棟を繰り返して、加工の段取りをとろうと、色々やっておったんですが、ある意味すべてが杞憂に終わりました。

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 5ミリシャフトを通しただで、バランス台に乗せたところ、ホイールの重みで5ミリシャフトがいい具合にたわんでくれたため、両サイドをネジ留めしなくともシャフトとホイールが一体化してくれる。

 こうなるとバランス台に乗せると、ハブの回転よりもバランス台のベアリングの軽さの影響が出て、どこが一番重いか?の測定になってくれるんですね。これが分からないと、修正しようがない・・・。

 問題は十ミリ以上想定されていたシャフトの太さが5ミリと細くなるので、より繊細にベアリングを反応させるにはどうすればいいか?

 これですね、困った時の高性能ケミカルです。

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 高度数千メートルのマイナス低温のところでも安定して潤滑してくれる、高性能戦闘機用ケミカル・・・を点眼・・・してやりました。

 すると・・・。5ミリシャフトでも、非常に繊細に計測してくれるという結果を得たんですね!成功、大成功!

 バランス台捨てずに済みました。セーフ!

 これで、中空シャフトのホイールバランスが取れるようになりました。

 あとは、コンマ一ミリまで計測できる測りと、分銅などで偏り計算をして、それに合わせて、バランスを取ってやればいい・・・、これにて完了。

 これは、シーズンインで、決戦用ホイール、決戦日前日バランス取りなんていうサービスもできるようになりますな。

 ちょいとホイール屋としての面目躍如なり!転んでもただでは、起きません!

 あと課題一つ。中空以外の例えばピストハブ。こいつをどう固定しようか?ネジピッチが自転車特殊なので、自作しか考えられませんが、できなくもない・・・ということで長ナットを数本仕入れて、自作実験していきます。

 ピストホイールのバランスも取れるようになれば、これは無敵だね・・・。

 ということで! つづく
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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