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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ローラ 女子雑誌に久々登場の巻



 まさに当たり年というのがありまして、毎月何本か雑誌取材を受けていたときがありましたね。ところが最近はとんとそういうお呼びが来ない。

 テレビの方からは何本かありまして、どれも散歩番組だったようですが、すべてポシャッタようですね。まあ、別に拒みはしませんが、かといって、まあテレビなんてはそんなもんでしょ?的な感覚は相変わらずで、大体視聴者を尊敬しているようには見えない方々が番組を作っているとすれば、そんなものに熱意は注げませんわ。

 その点雑誌は、これも玉石混淆ながら、制作の途中にかなり介在できるというよさはありますね。そこにこちらの主張といわなくとも要望なんかを挟める余地が出てくる、そういう時間的余裕のようなものがあります、多くの場合。

 今回もどうして女子雑誌が?とおもいましたが、どうも紹介して周旋してくださったライターの方が、当ブログを熟読されていたようで、それも店主よりも読み込みが深いというか・・・。そうした縁から、今回の運びとなったということです。

 企画内容は、そのページのメインとして、とある女性マンガ家さんがおられる。それをサポートする形で、先のライターさんがいて、毎回テーマを決めての担当ページという作りとなっているようです。

 で、今回が自転車改造ということになりまして、当店の出番を作っていただいた、という展開です。

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 まず、この自転車。メインのマンガ家さんが日常で使っている自転車で、コイツをどういじっていくか?ということがまず企画会議として成り立ちます。

 さてどうします?という質問に、あまりシャープにご要望が出てこられない。ある意味あたりまえかも知れませんね。自転車を完成物と思いこんでいる頭からすれば、ハンドル変えますか?駆動系どうします?カゴは?なんて矢継ぎ早の質問浴びせても、一体何を言われているのか理解するのは、むずかしいかと、思いますわ。

 ただ、その内自転車というものは構成物で、部品はすべて変更可能、そして変更することで車種を別車種にかえていくことができるんですよ、ということの意味が分かっていただけてきたようですね。

 後から抜かれると、イラーっとします!とか。でも何のかんのと言っても、カゴはなあ・・・必要だよねえ。前と後どちらにカゴを付けるか?ものがいつも見えるという意味で前かな?などと徐々に、積極的な展開になっていきました。

 そして決まったのが、高速実用車!簡単に抜かれないようでいて、かつ仕事道具はしっかり積める!よし、これで行きましょう。

 と決まってから、フレーム以外のほぼすべて入替ということで、足りないパーツの入荷などから、当初一日で取材を終了する予定でしたが、あと一日、後日、改造日を決めて初日は解散ということになりました。

 今回のメインになる改造のポイントは、圧倒的にホイールでしょうな。

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 24インチのホイールを、計測上650Cのホイールに履き替えが可能と分かったので、まず650Cの絶滅種に近いリム探しから・・・。そしてようやっと見つかりました。

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 もちろん前も650Cに交換です、でないとファニーバイクになってしまいます。

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 折角十速対応のハブで組み付けたのものだから、最低8速は付けましょうということで。

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 ディレーラーもソラに格上げ!一端だよねー。

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 クランクも前一枚のものから、なんと二枚のものへと変更。

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 当然フロントディレーラーも取り付けて、ペダルにはショッキングピンクだよ!随分若返ります。

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 ならブレーキもだ!24インチよりも650Cの方がリムはブレーキに近くなりますので、ショートリーチのものへ変更。もうあれもこれも、やっちゃエー!的なノリ。

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 ブレーキシューもいいものなんで、コレは効くぜ!

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 ワイヤーもショッキングピンクものだ!ムラサキのフレームとの相性は、かつてランプレダイキンといったチームがあったが、今でもランプレはあるのか?そのチームカラーに似ているね。

 ワイヤーがショッキングピンクだとしたら、こちらもでしょう。

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 色自体は派手であるが、組み合わせからすると下卑ていないのがいいですね。店主はピンクという色については、殆ど感心無しながら・・・。

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 ハンドルはブルホーンへ、スピードも意識しているので、試乗ポジションは大切です。そこにバーコン。フロントディレーラーも付け加わったので、バーコンは二つ。そしてギドネット。どこからでもブレーキが握れる優れもの。当店の定番ですね。

 と、改造内容を見てゆくと、ちょいとイケイケ状態ですね。店主もマンガ家さんも、ここまでやっているんだから、やっぱりここはこれでしょう!的なノリが出てきているわけで。

 責任編集の方もメインが機嫌がいいものだから、いいんじゃないですか?的。

 問題は、自転車をかなり知っておられるライターさんなんですが・・・、途中からちょっとこれはヤバイんじゃないか?と思い始めたそうなんです・・・予算が、どうも勢いからしてとめられなくなった・・・ということです、後日談。

 そして、懸案のカゴ。カゴは捨てられない、スピードと両立ということでしたので、軽快感のあるものにすることに。

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 このプラスチック系のカゴをステンレスものに替える。

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 カゴ自体の背は低い。ブルホーンバーとの関係もありますな。その分、床の面積が広い、ということがいえます。

 ただ、このカゴ付け、ここに注目!

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 このクイックナットの間を縫うようにしてエロく曲がったこの曲線!

 これだって、フォークの長さとカゴの深さや位置などを調整して、作ったオリジナルステーですよ。

 カゴの数は星の数ほど、フレームだって星の数ほどあります。それらを組み合わせて取り付けるのは、とてもクリエイティブな仕事なんですね。だから勉強になるし、面白い。決まったフレームに決まった籠を百個付けるのは拷問ですが、同じ百個でもすべてが違うとなると、これは面白い、創造的だから。

 そういう意味で、仕事から創造性を奪ってしまうことは、仕事をつまらなくすること、ひいては非人間的にしていくことになる・・・、この辺がこれから仕事を作っていくときに重要なポイントになりそうですね。

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 そんなこんなで出来上がった、高速高機能車!ってわけです。

 ホイールがでかくなったことで、スピード感はかなり変わるはず。

 前に二枚のギアになって、アウターギアはデカイですね。これで重いギアから、軽いギアまでどちらも踏めるという意味で高速、且つ高機能・・・と言っていいんじゃないかな?

 そしてカゴも忘れちゃいけません。多少の荷物はここでカバー。

 で、先の問題というのは、予算オーバーということなんですね。やっちゃえ!というノリは、ある意味改造ではよく起こりえることで、内容を伴った理解の下ではあってしかるべきなんですが、内容分からずにやれやれ!を繰り返すと、とんでもない予算オーバーに繋がってくる、という訳なんですね。

 今回もそうでした。大体予算の1.5倍はしたんじゃないかな?

 ライターさんは危ないんじゃないかな?と思っていたそうですが、的中!

 編集の方は、驚かれたそうで・・・、説明不足もありまして、今回大変申し訳ありませんでした。

 でもまあ、一回の取材費としては高額についたとはいえ、この一台を使ってコラムを何本か書いていけば、経費はそのなんぼんか中の1になりますので、ご容赦を。

 とはいえ、できには自信がありますから、使い続けていけば行くほどその良さが分かって頂けるんじゃないかと思いますよ。

 まず、予想以上のところまで乗り手を連れて行ってくれて、まず驚く。その内乗り手がより遠くへと、希望しそれをまた車体が叶えてやる。そうした循環で人車が一体になってくる、自転車にとっては最高の展開なんじゃないかな?

 それが期待できますね。しっかり乗ってやってくださいな。

 しかし、久々とはいえ、しっかりした出版系の方々との仕事は面白い。
 
 出版の方もかなり大変とかききますね、本が売れないということで・・・。

 では売れさえすればいいのか?最近平積みにされている本、日本の知的劣化を象徴するようなものが散見できますね。

 ある一面からの見方を誇張して、一知半解の論をこれがあたかも真実であるかのような「歴史」書の数々。隣国のことをバカにしたような、悪口雑言を書き散らしているようなものが売れ筋とはね、どう擁護しようとも上品とは言い難い・・・。同じ土俵の西東だろう?そういう土俵そのものから、離脱すべきであるのに。

 この手の描き散らしを売れるからと、取りまとめては印刷屋に持って行くことが編集であり、出版社というものなのか?

 そんなことはあり得ない。

 今回一緒に仕事ができた出版の方々は、ある意味この国の知的部門の担い手であるということをハッキリ自覚をして、気概を持って仕事をしている方々との出会いでもありました。だから仕事は面白く興味深かった。

 先生ね、この内容の典拠がハッキリしないと、印刷物にはとてもできません。こういう事を要所をキッパリと締めて妥協しない、そういう編集であり、出版社であればこそいい本が出来上がる。

 駄本を量産して、クズのような利益をかすめ取ってはヤリ逃げしていくような方々は、そもそも知的な編集・出版といった場にいるべきではない。賤業としての読み捨て場にいるべきなのだ。

 そういう意味でも、今回は貴重な経験をさせていただきました。有り難うございました。

 ローラ、という雑誌。是非手にとって見てください。ページを開くとコンテンツがあふれ出てくる・・・そういう雑誌でもあります!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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