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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

79が来た!そしたら90も!



 パナソニックの小径車がやってきました。

 どこまで行くか?パナソの鉄フレーム製作は、続いていって欲しいですねえ。当店とは直接縁はありませんが、そう思います。

 その小径車なんですが・・・、コンポを見ると・・・、なんと79じゃあないですか!

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 78まではフルコンポで組んだ事はありますが、79ではなかったですねえ。当店の位置などが影響しているんでしょうな。モロレーサー専門店で、チームも作ってガシガシ踏ませていたら、今のレースシーンで欠くべからざる位置にいたら、何回かに一回は手に触れることもあったでしょうが、まあ、今のやり方では、ほぼ偶然に近い状況でもないかぎりは、ないでしょうね。

 で、今回それが来たんです。総メンテのご依頼。コンポ外して、フレームとともに洗浄などもしながら、消耗品を代えて元に戻していく、そういう作業です。

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 使っていけば、神々しく見えるデュラエースでも、徐々に劣化感が否定できなくなります。でもいいパーツというのは、しっかり手を入れてやると、また何にもなかったように、初期状態のように動き出すんですね。

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 ワイヤーもチェーンも新しくなり、裏の裏まで洗浄されたリアディレーラーは、新品同様に動く。お見事ですな。もう少し走ると、今度はプーリー交換何かしてやれば、また初期状態に戻ります。もちろんシマノはそうしたスモールパーツを取り寄せしやすくしてくれるシステムを確立しています。

 レースなんて、ある意味競り合って走るわけですから、いろんな事が起きるんですね。そうした場合、メンテと同時に消耗品交換が頻繁にできるという条件は、何物にも代え難い・・・でしょう。

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 ここで一つ問題が。このデュラエース特有、アルテにも受け継がれている、この中空構造。店主らは柿の種構造と勝手に呼んでいますが、一枚の板にすればいいものをわざわざふくらまして強度と同時に軽量化を図るという、神業ですね、それが実現されているチェーンリンク。

 クランク本体にならまだ分かりますが、チェーンリンクにですよ!本当によくやるよなあ・・・と思いますが、そいつが落車か何かで、破損しているんですねえ。

 チェーンが掛かって、それを足のトルクを載せて前に出すために設計されている、そうした方向に関してなら強度があるであろうチェーンリンクも、ひとたびこの手の亀裂が入ったら・・・、その強度はどうなるんでしょうか?

 こういうギリギリの設計というのは、ひとたびバランスが崩れて、当初の強度計算が届かない状態になったとき、ちょいと怖い気がします。といっても、すぐに木っ端微塵というわけでないと思いますが。

 素材もアルミですからね。ただ、こういうときカーボンという奴はまた、一癖有りそうですね。

 設計想定外の力が掛かったりすると、脆くも崩れる傾向があるやに見えるカーボン。なぞだらけです。

 ということで、79のチェーンリンクを取り寄せて、入れ替えようとシマしたら、ちょいと入手に時間のかかりそうな気配。それをご依頼主の方に告げますと、では・・・90にしてください!と。

 何!79ほぼ初体験名店主らに、その先の90系デュラの入れ替え依頼!?

 コンポ総トッカエではなくて、クランク回りだけでも、結構来ますなあ。で、取ってみるとちょいと分かることありです。

 今回クランク回りが今までの五本指から、四本指に交換されているなんていうのは、かなり本格的な変更かと思いますが、目立たないBBがこれまたかなり変更されています。

 一見にしかずですんで、旧式と比較してみてください。

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 下が旧規格で、上が新企画です。で、どこが違うのか?わかりにくいかな?直径が随分と短くなっている、全体的にかなり小ぶりになったということなんです。

 その証拠に、工具も変わりました、従来のBB工具ではデカイので、それを埋めるシム的工具が付いてきます。

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 下が従来の旧式BBを入れていた工具ですが、これでは大きすぎて新型BBはキャッチできないので、上のシムを入れて回さないといけなくなるんですね。

 つまり上のシム的工具分、新型BBの直径が狭くなったということなんですねえ。

 何がいいって、見た目がスッキリしていいですよ。

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 旧式のドッシリと両サイドを固めていたという印象から、オオ、付いているなあ、レベルにまで落ちています。全体としては良くなったんじゃないかな?

 これに90のクランクが付きます。

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 オオ!4アームの新型デュラクランクです。見た目はドッシリしている分、持ったときの軽さには、拍子抜けを通り越します。すごいはこれ、やっぱり技術の結晶なんだろうなあ。

 クランクの本体の太さなんて、かつて缶入りの筆入れを思い出しますわ。どちらかというとマウンテンコンポの影響が強いのかな?

 ロードには、もっとロード独自の何かってないのかな?機能やものとしてのすばらしさとは裏腹に、工業デザイン的にもう一ひねりあればなあ、という印象もありますな。

 機能を引っ張ってきているシマノであれば、デザインは二の次でもいいのかな?その辺むずかしいですが。


 ただ、できはスゴイです、これは持ってみると分かりますね。おみごと・・・。

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 シゲシゲとオーバーホール中で、中を見せてもらいました。なるほどねえ・・・というところは随所に。

 しかし、これをメンテ場に置いておくと、すくなからずの方々の目に留まったようですね。

 中には、わざわざ静岡より来ていただいた方がおられまして、小径車が好きでと暫く見入っておられましたね。

 小径車好きの方って・・・、盆栽的な面白さに楽しみを見いだしている方って、多くありませんか?

 などという店主のゲスな質問に、笑いながら答えていただいたりと。

 盆栽というのは、本来の姿が自然の中にもあるにもかかわらず、それを自らの鉢の中に、かなり無理を承知に配置しながらも、工夫に工夫を重ねて、移植できないか?再現できないか?というところに心血を注いでおられる、ように見受けますが。

 小径車ファンの方も、なんでわざわざこんな無理筋パーツをここに使おうとするかね?と思いつつも、なんとかつけて乗っておられる方々を散見します。よくやるなあ・・・と思いますね。それはそれで小宇宙があるんでしょう。

 そんなこんなで、主流であろうはずのレーサーからでなく、小径車の方から79だけでなく、90までものご依頼を受け手の瓢箪から駒のような、メンテでありました。

 イヤー、暫く乗っていなかったから、いいなあ・・・。とメンテ後のご感想いただきましたが、それはパーツがいいと・・・そうなるんじゃ?とメンテの技を差し引いても、いいものはいいんでしょう。

 次は何年後になるんだろう?いろんな仕事をしながら、たまーに来るかも知れぬ、のデュラや、スーレコや、レッド系の最新コンポなんかを、横目でお待ちしていますわ!と思いつつ105最高!アテナ最最高!!!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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