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ハンドルはまさにハンドリングのため ママ狸んからアスリートまで |
![]() 先日ご紹介した、ママ狸んミキストだったわけなんですが、これで本日約1時間くらいかけて、ゆっくり慎重に試乗をしていただいて、結論から言うと、これまたハンドル変更ということになりました。 しかし、試乗に1時間以上かけるなんて、いかに当店が暇か・・・なんてばれちゃいますが、逆に言えば、そこまで時間かけてお母さん自転車にフィッティングする店なんて、他にあるかよ!とか暇を開き直って叫んでみたくなります。 もちろん、子供のヘルメットのフィッティングだって、どんなに泣かれようとやっていますよ! 先日、あまりにヒドイヘルメットのかぶり方をしている母子を追いかけて、「あの自転車屋やっているんですが、そのヘルメットはかぶっているんじゃなくて、載せているだけですよ」と。出しゃばりフィッティングやったんですよ。 サイズ調整するダイヤルが付いているベルトですがあれは、首に近い後頭部に持って行くんですが、それが頭のてっぺんにありましてね。 買うとき自転車屋さんに言われませんでしたか?という、こちらの詰問に「ネットで購入したもんで・・・」と。 これで事故が起きて、子供がケガをした!ヘルメットのせいだ!なんていう正真正銘のモンスターさんているのかしら?ちゃんとしたかぶせ方していないと、ケガするときはしますよ。ただそれだけなんだが。 ネットで購入してもいいものと、しない方がいいもの、してはいけないものの区別はしっかり付けて、お買い物しましょうね。逆に言えば、ノウハウがあれば、何をどこで購入しようがかまいませんがね。 ということで、試乗の中でハンドル交換と相成った、という訳であります。 ![]() 通常ハンドルにしてみました。前傾しない分、視界が開けます。全身使ってグイグイとは走りにくくなりますが・・・。 ![]() この落差はデカイです!もう別物自転車といっていいでしょう。試乗ポジションに影響を与えるハンドル交換は、車種まで変えてしまいそうなくらいの影響力をもっております! ![]() ノホホーンとしますね。お母さん自転車なんだから、これでもいい訳なのであります! このハンドル交換=車種変更とさえ言える原則は、もちろんアスリートにもスライドしていきます、いえ、アスリートこそスライドするといってもいいかもしれませんな。 ![]() ちょっと前組上がった,明大トライアスロン部所属、サブスリー君の車体なのでありますが。 ![]() こうしたハンドルステム一体型のものを使用していたわけであります。その内、トライアスロンという競技も見えてきて、ショートだけでなく、ロングにも挑戦したくなってきた、という。 ショートとロングは、距離の違いだけではありません。自転車の場合前者はドラフティングが許されており、後者にはそれがない、ざっくりいうとその違いがあるといっていいでしょう。 ドラフティングというのは、前を走るライダーの車体にピッタリ後にくっついて、空気抵抗を低減させて走る走法をいいますが、ある意味ロードレースなどと同じなわけであります。大勢と、カタマリになって、位置取りをしながら、自分を展開の有利なところに持って行き、駆け引きしながら勝負をかけていく、そういう走り方なのであります。 それをしてはいけないということは何を意味するか?いかなる時も単独で走らなければならない、ということを意味します。 前を別のライダーが走っていても、規定の距離は空けなければならない。でないと、空気抵抗軽減であるドラフティングとカウントされてしまいます。ですから、抜くときも横の車間を取りながら、一気に抜かなければなりません。 抜くフリして、尻にくっついて、三味線弾きながら、アアやっぱり抜けずにぶっちぎられた・・・といっても、その間ドラフティングで休んだ、と違反視されてしまいます。 単独で百キロ以上の長距離を高速で走るためには、何が必要か?それは空力をできるだけ低くするという、工夫なのであります。つまりエアロ効果を高めるということ。 そのためにはいわゆる、DHバーというものの装着をするわけでありますが、これには長短があります。 長は言うまでもなく、体をまとめて小さくできるので、正面からの空気抵抗の軽減が図れます。 短は、肘をついて走るために、とっさのブレーキや、悪路やコーナーなどの道の急激な変化には対応できません。当然、まとまって走るロードレースでの使用はまったくの厳禁!それに準ずると思われるアタッチメントもすべて禁止とされます。 そんなもの許して、混戦の集団の中で、ブレーキできずに落車でも起こしたら、その後の集団すべてに大迷惑をかけることになりますのでね。 自転車競技では、一人で走り切る、タイムトライアル系の種目以外に使用は許されていません。 さて、ロングを希望する明大君。そのDHバーをつけたいと・・・。ただ変形しているカーボンハンドルに、取り付けるのはほぼ不可能ということで、ノーマル、丸パイプのハンドルステムを交換して、その上に、DHバーを付けることにした訳なのであります。 ![]() 暗くてごめんなさい。ドロップハンドルの真ん中より二本の角のようなものが出ていますね、これがDHバーなのであります。 ただ、取り付ければいいというわけではありません。大事なことはポジショニング!ママ狸んでも手を抜かない当店ですから、これはもう大変です。ただし、アスリートのポジションは自分で作っていくものなので、あまり手取り足取りは、人任せになっていまいがちなんで、ポイントを指摘していきます。 この場合は、ハンドル自体の高低差。アヘッドなのでスペーサーを移動させて、高さの調整をします。 ![]() あと突き出しの長さ。オレンジ矢印の前と後との比なのであります。ロングトライアスロンは、3キロ近くを泳いだあと、150キロ前後の距離を自転車で走り、その後フルマラソンが控えています。 自転車の部門はできるだけ、高速且つ足を休めながら、その後続くフルマラソンに備えながら温存させなければいけない、と考えます。 ということは、きついポジションにしてはならない、ということであります。できるだけ最低限の高速を維持できるための、楽なポジションをとることをオススメしたい訳なのであります。 また、とっさの動きに反応できるようにも、あまりきついポジションで走ってはいけませんぞ。 ツールや、ジロのタイムトライアルのポジションは、多少の参考にはなれど、ドンピシャのまねはしない方がいいです。 奴らはプロ中のプロで、せいぜい1時間以内の競技です、その後フルマラソンもひかえておらず、終了後はどうせシャワー浴びて、コーラでも飲んで、翌日に備えられる奴らなんです。トライアスリートとは違うんです!労働条件が! そういう訳なので、突き出しは短め、そして高めなんかをオススメしますよ。特にアマチュアの方! ![]() それからDHバーのどうしの距離、幅の問題なのであります。これもまた、ポジションにえらく影響を与えるポイントでしょう。 エアロをねらうなら、できるだけ幅を狭くして、体をたたんで、空気抵抗をくぐっていく必要がありますが。それで長時間どれだけ持ちますか?という問題もありますね。この後フルマラソンがあるんだよ! そして、この幅を決める際の重要ポイントは、ここ! ![]() 今回ブルホーンではなく、ドロップハンドルに付けたので、そのハンドルの種類なんであります。 今は主流は、クランプ部分の外径の太い31.8ミリパイプのハンドルなんでありましょう。確かにあの太さはタワミを消しますな。 ただ、DHバーを取り付ける幅の選択肢を少しでも、増やしたいのであれば、旧式の26ミリパイプのハンドルをオススメしますな。 31.8のくランプハンドルでも、通常の握りのところは24ミリ。ということは、ネズミを呑み込んだヘビのように、クランプの部分だけが太く、そこから傾斜しながら24ミリにまで細くなるわけであります。 何が言いたいか?この傾斜している太さのなんともわかりにくい曖昧なところにぴったり合うシムなど今のところありません。 ということは?ハンドルの中心である31.8の径から、24ミリの太さに落ち着くまでの間には、DHバーは非常に装着しにくいということが言える訳なのであります。もしその位置の中に自分のベストポジションがあったとしても、その傾斜にあったいいシムがない限り、DHバーを安定的に取り付けることはむずかしいといえるでしょうな。 その点、クランプ径が従来の26ミリものですと、24ミリ部分まで前後で1ミリの差しかありませんので、傾斜はほぼ内と言っていいです。取り付け方によっては、ステム部分の中心はのぞいて、それ以降の左右どこにも好きなところにDHバーを設置できるということを意味しておるわけなのであります。 よくもの見て、選ばないといけませんな。流行の規格だから・・・なんて、考えもせずに、買い集めてみても、結局うまく行かないこともあり得る訳なのであります。 固定式ローラー台に自転車を置いて、レーサーシューズを履きながら、ポジションを探していく。もちろん今日だけでできるはずも無し、六角レンチ持って、安全の確保できる練習場で、何度もポジションを試して、自分のベストを探してくださいよ。 ![]() 通常DHバーの突先に持って行くシフターですが、確かに便利ながら、そうすると、今度はDTバー使用禁止のショートに出るときまた、STIに戻さなければならないなど、セッティングに時間が掛かるということなので、STIはそのままにした、という選択です。 一台しか所有しない学生なんだから、それでいいんです! ![]() 暗くて、見にくくて申し訳ありません。思いのほか時間が掛かってしまってね。 ただ、ハンドルを中心としたポジション出しというのは、やはり大切で、命を乗せるママ狸んも、勝ちをねらいに行くアスリートも、その辺は一緒だね。 物だけ売っていれば、楽なのかもしれませんが、ちゃんとソフトも付けないと、先のお母さんのネット買い幼児ヘルメットと変わらなくなりますもんね・・・。だから、物売りだけをすることはない!と店主は断言します!殊自転車に限ってはね。 でも一日、ママさんからアスリートまでって、結構面白い店だと、改めて思う次第。もっともっと当店がお仕事をしっかりしていかないとね、なんてちょいと迷惑な幻想を抱くようにもなってきているこの頃、そろそろマジで看板でも作ろうかしら? ※そういうわけで自転車も完車で売るよ! ![]() 本気系ピストだよ、黒トラ。以前は当店の主力商品でありましたが、時代は変わりました。フレームはフェザーなんて軟弱なもんじゃありません。FUJIトラック時代の、カチッとできたフレームに、手組ホイールに渋い、隙のないパーツで組み上げた一台であります。詳細はコチラにて。もちろん十万以下で最後のFUJIトラック出しますわ! スポンサーサイト
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Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。
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