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出世払いだな これでこの夏フランス上陸! |
![]() パッと見は、オオ!という姿をしてはいても、アチコチガタが来ています。大体寄せ集めパーツで、統一感無し。 前はWOで、後がチューブラー・・・、完全パッチワーク的な組み付けになっています。 普段使いの、しかも学生君が使用するなら、まあ・・・事故を誘発するようなものではない、という意味で、いんじゃないっすか?というものだったんですが・・・。 こいつで、この夏フランスに一月くらい行きたい・・・というんですねえ。 となると、トラブルからは遠い方がいい。自転車のトラブルで足引っ張られない方がいいでしょ?トラブルも旅の内・・・ではありまして、若ければ、何とかなるんじゃネエの?でも悪くはないかも知れない。 ただ、この子に関しては、ちゃんとした目的があるというので、しっかりした足で、目的を目指して、そこで大いに学んで、次の目的地までしっかりと行って欲しい・・・と考えるんであります。 今の上の状態から、トラブルフリーにするには・・・。 エエト、予算は? 三万以内で・・・。 なるほどねえ、旅の準備も経費もあるだろうからなあ・・・・、でも文字通り三万でのメンテ、つまり中途半端な状態で、若い子を外に出していいか? ヨーロッパなどは多分、日本などよりも道は悪いぞよ。パリ・ルーベの道も走るというので、いわゆるパーベ(中世からのレンガ道)ではないか?それにこれで? こちらの一方的な提案ということで、今回の経費に関しては、三万以上は出世払い!ということで、こちらも縛りなく、ちゃんとしたメンテをさせてくれ!ということで手を打ちました。 これはこの学生君に限らず、すべての方々に通じることでもあるんですねえ。 確かに、一つのオーダーには予算というものがあって、その範囲内、出ても一割以内で・・・というのは当然のことかと思います。 ただ、パッと見の状態と、外して、ジックリその関連を見るのとでは、診断は異なってくる方が多いですね。 また、優先順位で、その高い方から直していくというのも、分かりますが、自転車はやはり連動して動いていくものですので、単純には割り切れない・・・、ここを直すなら、ここまでも含めないと・・・・というのが正直なところなんであります。 そういう意味で、予算に縛られずにできるのが、こちらとしてはベストなんですが、一方でお客さんの方としては、湯水のようにやられてはたまらない・・・、というのも分かりますので、その辺のかねあい・・・が重要になってくるとは思います。 ということで、今回に限っては、安全にフランス上陸させて、トラブルからほど遠い状態で、フランス・スペイン付近を徘徊してもらいたいということで、予算縛りなく、しっかりメンテさせて頂くことに、半ば強引になった次第であります。 ![]() まず致命的欠陥・・・みっけ! 横線引いてあるので分かるかと思いますが、このフォークは後にずれています。つまり正面衝突したあとありです。 こういう際気をつけなければならないのが、この曲がりがフォークで収まっているか?それともフレームにまで届いているか?ということなのであります。 ダウンチューブの裏に、推されてできたような皺ができているようだったら、アウト!なのであります。 もうビルダーマターになってしまいます。 今回はセーフ!ということで、フォーク交換します。 ![]() メッキの愚直なまでのクロモロフォークなのであります。まあ、安心だよねえ・・・。 ![]() ちょいとでかすぎるクランクも、今様のコンパクト系に交換します。まあ、どんな道に誘われるか分からない、荷物も多少は積むでしょうからね。 ![]() 今様といっても、こんなのです。クラシカルな見た目ですね。ペンギン号からの移植です。なつかしい・・・。 ![]() ホイールもWO形式に統一です。チューブとチューブラータイヤ両方持ち歩くよりいいでしょうしね。 ![]() パーベも想定して、28ミリのタイヤを履かせています。 ![]() ディレーラーも現行品に交換。スプロケもワイドレシオに、コンパクトクランクとこのスプロケで、あと若さとくれば、まあ、どんな坂も無敵でありましょうな。 ![]() もう引きそこないのWレバーも交換であります。長い間、ご苦労様! ![]() SIS形式なので、かかりそこないはありません。カッチリかかります!シフターをWレバーにするのは、これまたトラブルフリーの重要な選択かと思います。確かに手元の方が、変速はしやすいですが、ハンドル周りにシフターを付けると、落車などでモロ影響を受けやすい、という難点があります。 ダウンチューブに取り付けるというのは、それなりに理由があるわけなのであります。 ![]() 走れば停まらないとね、ということで、ブレーキも現行品のダブルピポットものに前後交換・・・。 ![]() このブルホーンも、この車体ならドロップじゃない?ということで、本人の了解を取らずに、ドロップ変更!文句は言わせネーよ! ![]() オオ!学生向きに組んだ割には、けっこう整っているじゃあ、ないですか?さすが出世頭にたいするおじさん達の期待の高さが、感じられるねえ。 ![]() もとのままなのは、ここぐらいかな?サドルとピラー。ピラーなんかピッタリよね。 と、予算枠取っ払った、とはいっても、高級パーツをふんだんに使って、ふっかけて、ぼった食って・・・、というものではないでしょ? かの地で、安全且つスタイリッシュに走れる、いいラインを付いている・・・と思いはしますが・・・どうでしょう? ![]() ウーン、あるべき姿に戻ったような・・・・気がしますな。日本のサンノウ、堂々とフランスその辺を走っておいで! で、これを乗って移動する学生君なのだが、まあ、十年以内に化けるねこいつは。 今ある飲食の形態の研究をしており、一年スペイン留学をしていたとか。まだ学生にもかかわらず、いろんな切り口と視点、そして素直さも併せ持つ、スゴイ素材だね・・・。 まあ5年以内に本の出版があるでしょう。十年後には、その道では避けて通れない存在になっている・・・。その後は、学んだ形式を応用しつつ、より太く深くなっていくんじゃないか?と思える若者なのであります。 こういう逸材には、若いときに投資しておくというのも、したたかな親父連中には必要な視点でありまして、いわゆる青田買いというやつですかね?まともな出版社の一つでも紹介しておきましょうか? 自転車は決して新しいものではないながら、再度根本メンテされて、走る気満々なのであります。これからヨーロッパ走るんだぜ!とすれ違う自転車に自転車語で話しかけそうな生き生き感がありますな。 乗り手も生き生き、自転車も生き生き、まさに人車一体、これ町で見かけた方は、アア、アイツらか・・・ときっと思うはずです。 会うべくして、あった人車、こいつらの行く末には幸あれ!でしょう! ※学生つながりでいうと、レーサーに乗ってみたい!という学生君に朗報だ! 実質ジャイアントのロードだよ!大森研魔クラブ破門になったが、それなりの手を入れてある、学生用のレーサーなのだ! ![]() 作りはしっかりしておるぞ!例によって、詳細はコチラだ! スポンサーサイト
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Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。
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