当店因縁の車種 ですね マークローザ

　いろんな車種をいじっていると、あれまた来たよ・・・と思われるような車体というのがありまして、モロ頻繁ではないが、要所をしめてくれる因縁のような車種というのでしょうか、そういうのがあるんですねえ。

　その一つが、このマークローザ。実用車然としていながらも、フレームの作りはしっかりしていて、各種改造に非常に向いている・・・、というか改造して手間かけてやるに値する車種ともいえるでしょう。

　今まで何台か、それぞれ異なった手入れなんかをしてきましたが、それぞれがそれぞれの味を出してくれています。

　そういう改造例をご覧になったマールローザ所有者がまた・・・、ではコイツも・・・という連鎖を産んでくれるのでしょうか？忘れた頃に来る、今回もそうですねえ。

　今回の改造も、かなり気合いが入っています。ただその分費用もかさむので、上半身、下半身を分けてとのこと、激変というよりは、ジックリ責めていく感じ。

　最初は上半身、つまりは前輪から固めていこうということでしたが、色々気がかわって下半身から責めることに。

　そもそもは、持っている105パーツをどうやって移植できるか？というトライアルも兼ねています。



　さて、コイツをどうしてくれようものか？



　この７速ギアを１０速にする・・・。



　そのために、リアディレーラーを105にしたい。台座がいります。


　後付金具で台座を作って、そこに・・・


　105のリアディレーラーを付けます。ということは・・・。



　後輪そのものを組み替えています。



　リムは30ミリでは当店２番手ＤＴ520。精度や剛性では585に落ちるとはいえ、そんじょそこらには負けません。

　

　ブレーキも手持ちの105にしたい、ということで、ホイールも700Ｃになったことなので、板式で取り付けます。



　黒アルミの厚い板でシートステーを挟みます。これを埋め込みナットでしっかりとめれば、大丈夫！




　ローラーブレーキの実用車から、一気にスポーツ系に変身します。



　この７速用のシフターが、１０速用に交換。



　こいつが以外と高い・・・、９速のフラットバーシフターとは値段が違うんだよねえ。開発上難しいのかしら？

　

　で、上半身の方は今回はお休み。次回、ホイール交換にブレーキ交換、そしてフォークも交換するというので、まあ、走りは別車種に変身だね。

　マークローザ、どういう企画会議を経て、このような車種が誕生したのか分からないが、いじる価値は十分にある車体、今後の展開、非常に楽しみですね。



　新しくなったマークローザ下半身！



　まるで新旧入り交じるキメラ、ケンタウロのようですね。

　次はいつだろう？秋頃かな？それまでは、後の新ホイールから、オラオラつつかれながら、アンバランスを楽しみに乗り続け見てください。

※ある意味コイツなんかも変幻自在で、どうにでもなるんですけどねえ。
　
　今は紳士的におとなしく、この味を生かして、アクティブ紳士なんていう展開もありなんです。