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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

れいによっての強行軍 田んぼのお手入れ・・・ 見えた・・・



 木曜の営業時間を早引きして、久々輪行、電車にて田麦山へ田んぼのお手入れに・・・行って参りました。

 子狸ができて以来の、列車の旅・・・であります。もちろん鈍行でね。鈍行といっても、片道4350円くらいかかります。往復で9千円弱・・・、田んぼの世話も楽ではありません・・・。

 とはいえ、時は夏休み例のアレがありまする・・・。

 乗り放題の青春18切符。その日一日鈍行乗り放題で2350円かな?5枚綴りのやつですね。9月10日まで利用化なので使わない手はない・・・余ったら・・・、その時考える!

 五時過ぎに阿佐ヶ谷を出て、エッチラオッチラゆられて見ては、なんと到着10時半・・・。まあ考えてみれば、そうでした、という時間。たまにはいいんじゃない?

 と、群馬の山あたりから降り始めた雨は、湯沢あたりまでで、それ以降は路面のみ。

 越後川口の駅を降ります。匂いが懐かしい・・・。新潟の匂いなのであります。その匂いに包まれるよう、月夜の涼しい夜風に誘われるように、田麦山周辺の夜のサイクリング。

 考えてみれば、店主の四十代は、田麦山に尽きますな。ちなみに三十代は多摩川領域から奥多摩山中。

 ある日非常勤講師室で、話し合っていた一人の講師さんが、稲刈りをしますので、よければ是非!と誘っていただいて、なぜかはやる気持ちでおじゃましたのが、田麦山なのでありました。以来十年強、御世話になりっぱなしなのであります。

 二人の菩薩様を中心に、色々学ばせていただいています。四十になって、今まで学んできたことよりも、これから学ぶべきことの方がずっと多いと、直観した田麦山。

 おじゃまして一年、突然起きた、中越地震、あれはまさに田麦山の真下で起きたんであります。深度7が数回。

「車に乗ってて、急に四つのタイヤが同時パンクしたかと思った・・・」
「グラッと!何だ?!と思ったら、天井からソラが見えた・・・」

 という証言に見られる激しい揺れ。

ガレージにできた亀裂に、ネギを落としたら、見えなくなった。
畑にいったら、大根がきれいに抜かれて、横に並んでいた。

 地震後の証言であります。百本近くの大根がミサイルのごとくに空に向かって一斉に発射されて、着地する地震の絵。

 御世話になっている田麦山地区の中心地は、まさに空爆を受けたような惨状でした。ただ、この地区では死者が一人も出なかったことが、暗い悲壮感とは別の活力を持っていたように思います。

 そこで見た、ご当地の皆さんの自分たちで生きていくための知識や技術の高さのすごさに、瞠目もした。

 大抵の方々は、土木・建築等の基礎的な技術は持っていた。だから応急処置などはすべて自分たちで行っていた。

 中には、機転を利かして、復旧のためには道路だ!と、自らの重機を動かして、行政が入る前、もっといえば、自衛隊のはいる前から、道の整備を始めていたほどです。

 水は沢の水をくんで、濁りを落として飲み、排便はちょいと裏山へ・・・、田植えが終わっているので、米は各自持っており、冬に備えて、灯油も確保している・・・。

 なんて強い人たちなんだ・・・。

「曲がった祠は、下にコロ入れて、村民複数でエイヤで直しておいた」
「鯉の池の修復には、測量はこちらでやって、提出すればあとは役場の金で直せるんだが、そんなもん若いの二人雇って、二万も渡せば、二日で何とかなる、役場任せだったら来春だ・・・」
「電気が無くなって、ポンプが効かなくなったんで、前使っていた手押しのポンプでやってみたら、水は確保できた。あとはバッテリー改造してライトつくって、電気系はそれでいいかな?と揃ったその夜、急に電気がついた・・・」

皆さん言うことがカッコいい。

 これ都会で起きたら、どうなるんだろう?みんな金任せ、人任せでのうのうと一見できている風な、人口過多の東京で、もしこんなことが起きたら?

 中越でボランティアしながら、そんなことを考えていましたね。これは生き方そのものを根本的に考え直すときだと。

 考えてみれば、中越地震のその三ヶ月前、近くの三条市では大水で大変な被害を受けていたんです。田麦山も大雨で里山の一部が崩れて、お墓そのものを埋めて、それを村民の皆さんの手で掘り出すということもやっていましたし、棚田の土手が崩れての修復作業も手伝ったりしていたんです。

 カケヤで杭を打って、山から拾ってきたそだ木で土止めをつくって、土をあげて、そこにヨイトマケで固める。

 カケヤという木槌の親方みたいなものを振るうと、握力が取られて、お疲れさん会のビールをつぐコップが、みんなグラグラ、ガクガクとふるえていたことなんかを思い出します。

 確かに中越地震はでかかった、規模も被害も。でも、その三ヶ月前には大水対策をうっている、つまり、里山で生きていくということは、常に自然対策との関係で成り立っていんだ。

 だから、確かに規模はでかすぎたとしても、中越地震にも気丈に対応できていたんですね・・・。

 まあ、ここからは想像で、大展開はしませんが・・・・。もし中越地震で、フクシマなみの事故が柏崎刈羽原発で起きたなら・・・。季節風の関係から、上越・中越・下越はほぼ全滅・・・、いかに自然対策の長けた新潟の皆様も、これにはお手上げでしょう。

 対自然であるなら、いかに苦しかろうと人は耐えなければなりません。しかし、原発事故や戦争のような対人為についてはどうすればいいのでしょうか?

 改めて、福島の方々の無念さに心より頭を垂れます。

 と同時に再稼働?などとほざく皆々様方にあられましては、心からの軽蔑と憤怒を禁じ得ませんです、ハイ。

 さて、イネに戻ります!

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 有り難いことに、稲は生長しています。いい苗だったからなあ。と同時に畦の草が、すごいことに・・・。

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 イエイ!穂が出ている!これが実るほど・・・となるわけであります。通常なら、イネの花と花粉の関係で、8月には田んぼに入らないということなんですが、背に腹は代えられません。

 アチコチに、ギャングのヒエが・・・。こいつらを退治しないとな、とばかりに、新兵器はこれだ!

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 アイガモン!通常の回転刃式の草刈りに、このアダプターを付けます。

 そして、成長したイネの株にぶつけるように進むと、なんとイネに寄り添うなりすましのヒエのみが、バッサバッサと切り倒されていくんです!
 
 半信半疑でしたが、師匠が、これは具合がいい!と太鼓判を押しますので、何度か試してみると、お見事!というくらいにまわりのヒエがブッ倒されていくんですねえ。

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 イネの株間に横たわっているやつが、なりすましヒエなんであります。効果覿面!よくまあ、こんなものを発明したもんだ・・・と。

 ただ、このアイガモンは、師匠の指導によります、イネに間隔を開けて植えるやり方のみに対応します。その逆のいわゆる密植では、同じ刃の回転でイネの方が倒されてしまいますね。このアイガモンのカバーの間隔以上にあけて植えないと、コイツは逆に稲刈り機になってしまいます。

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 畦の外では、竹竿で日よけをつくって頂いたんですね。大丈夫ですよ、今日は曇りだし・・・、でも雨降るぞ!と。

 そしたら、降水確率五十パーセント、降ったり止んだりし始めたんです。

 まあこれくらいならいいか?と気にせず、作業を繰り返し。

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 溝まで掘って、アイガモンも一通りかけ終わった頃・・・。

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 ドカーンと降り始めてきたんです。師匠は、老人会の寄り合いがあるから・・・と先にお帰り。店主一人で作業中に、シャレにならないほどの雨。

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 音が聞こえてきそうでしょ?土砂降りですよ・・・。この簡易日よけがなければ、どうなっていたことやら。師匠の勘の鋭さには、脱帽です。

 しかし、里山とはいえ、山の大雨は怖いねえ・・・。目の前のドブの水量、坂道を下る小川と化した水。

 ちょっと動けなくなってきたんですねえ。走っていけば、5分とかからないところに知り合いの家なんかもあったりしますが、動けない。

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 ブルーシートでのビバーク。シャレで自分撮りしてみましたが、顔がシャレになってない・・・。

 そんな折り、軽トラが一台停まって。

 装備一式車に乗せていくから、おいでなさい、家でシャワー浴びて・・・、今日はもう作業できないよ・・・と。

 地獄で仏とはこのことで・・・。もう遠慮もなく、おんぶにダッコ。

 田麦山で十年出入りを許されていると、こういう事もあるんですなあ・・・。

 しっかりシャワーをお借りして、枝豆と、トマトとスイカ、もちろん自分の畑でのものですが、それらをいただいて、駅まで送って頂いて、無事帰郷できた・・・ということなんであります。

 残り二枚の田んぼには手つかずですが・・・、まあ5時半から昼の一時まで・・・よくやったということで。

 あとは10月の稲刈りまで、ヒエ対策をちょいとやっておきたいなあ・・・と思います・・です。

 イヤー、四十、五十はハナタレ小僧というようですが、今年五十になる店主、言われなくともハナタレであることを自覚しつつなのであります。

 まだまだ、イーヤ、まだまだ、あと二山はこえないと・・・な。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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