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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

音鳴り消し 販売戦略? まあ手間かけますわ!



 当店でもたまに扱いのある、シューウィンの自転車であります。ビーチクルーザーといいまして、元々はアメリカの砂浜などをサーフボードなんかを脇に抱えて、タラタラ走る自転車として、発達したんだと思います。

 砂浜にめり込まないように太いタイヤを履かせて、お決まりなのが幅の広いハンドルと、コースターブレーキ。

 コースターブレーキというのは、ペダルを反回転させるとブレーキになるという仕組み。使い慣れると、意外と便利なのであります。
 
 片手にボードなんかを挟んでいると、片手運転になりますが、その時足が駆動と制動の両方をやってくれるというのは、使い勝手はいいんじゃないかしら?

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 この車体の問題は、前ブレーキなんであります。スゴイ音鳴り!ということです。回りが飛び上がるほどでかい音がするという前ブレーキ。後はコース他ブレーキで、まえにはVブレーキがついているんですが、このVがうるさい。

 実際に試してみると、これが本当にうるさい!トーインなんて調整してみたんだが、まあ、やまない・・・。いくら角度をつけても、多少は小さくなったかなあ・・・というくらいで、ほとんど同じ・・・。

 さてどうしたものか?とよーく観察すると・・・。

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 こういうリムなんであります。つまり、ブレーキシューの当たるところに、フレームと同じ薄いブルーの塗装が施されているんであります。なるほどトータルイメージね・・・・。

 んんんん。

 塗装とブレーキシューの関係というのは、ある意味非常によろしくない。ブレーキをかけますわ、するとそこに摩擦が生じて高熱になります、その瞬間ガミングという、塗料が熱で溶けてガムのような状態になる。ひどい場合には、それでシューとリムがくっついてしまうこともあるくらい、の事が起こるわけであります。

 多分音鳴りも、こいつが原因なのではないか?と。

 そこで、このリムサイドの塗料をすべて剥離するという、暴挙に出たんであります。

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 このように・・・。もちろんこの手の剥離と磨きは大森研魔の社長の経験と手を借ります。

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 サイドは剥離しても、本体にはもちろんブルーを残す。かなり分厚い塗装だったらしく、剥離剤を投入したほどだったそうです。

 ねらいはバッチリ、音は全くなくなりました。しかしなんで、塗装つきのリムをわざわざVブレーキにあてたんでしょうか?

 これ、実は裏には経営上の問題が見え隠れしているように思えてなりませんね。

 たぶんアメリカ発のはずのシューウィンも、今では中国工場で作られているんじゃないか、と思います。

 そして、アメリカ向けの自転車と、日本向け、アジア向け、欧州向けなど、送り先の事情・条件に合わせて、少しずつ内容を変えてやっているんだと思います。

 その際、できれば一律であればあるほど、経費と手間の問題からいうとありがたいはず。であれば・・・。

 仮の話ですが、アメリカ向けのものはリアのコースターブレーキ一個で事が済む。それに対して日本向けのものは、二系統のブレーキが必要なので、どうしても前にブレーキを付けなければならない。

 ということは、日本向けの自転車のフォークにはVブレーキの台座を溶接しなければならないわけで・・・、実はそれに付随する箇所の変更といえば、この塗装リムのサイドを剥離する・・・ということなんですが、まあ走りそのものには、支障はないし、その内コースターブレーキに慣れるであろう・・・、ということでそこまで予算と一手間を取らなかった・・・のかも知れませんな。

 あくまでも想像の話なので、なんとも言えませんが、前輪リムサイドまで塗装アリアリのこの手の自転車のブレーキ音は、こうした経費等を勘案した際に、なきものとされたんではないか?という推測なんであります。

 少しでももうけを出すというのは、そういうことなのかしらね?

 まあ、だから、逆に当店のようなところにも仕事が来るということで・・・大手は量産、コチラのような小手はワンオフという分類でいいかと思います。

 この持ち主の方、地元で民家を改造して美容師さんをやっておられるとか。もう十年近くプロの刃物が髪に入っていない店主、たまにはそういうところにおじゃまするのもいいかも・・・と思った次第。最近文具のハサミで自分で切ってからというもの、どうも収まりが悪い、やはり行くべき・・・なんでしょうな。


※小柄の方向きのツーリング車です!クランクもハンドル幅も小柄向き。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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