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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

乗り続ける意志 エンドが折れている・・・ゼ



 ウワ、スゲーのが来た・・・とこの距離から、これだけ見ても思いますよね。

 確かにすごい乗りふるされた車体なのであります。

 通常のメンテなら、チェーン・ワイヤー交換はあたりまえで、しかも各所グリスアップ、その他消耗部品総トッカエ・・・の大騒ぎになりそうな、車体なのでありますが、そのくらいであれば、まあいつもの茶飯事なのであります、当店にとっては・・・。

 ところが!

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 これ・・・。きたねーボスフリー?チェーンもすさまじい?

 そんなもんじゃなりません、もっと致命的なんであります。

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 後輪を取り込んで支えるエンド部分に破損が見られます。ぽっきり折れて開いているのが分かるかと思います。

 大変だコリャ・・・。メカニックの集まりである店主らにはすでに手の届かないところまで、問題が進んでいるというわけなんであります。

 これはメカニックマターではなくて、ビルダーマターだと・・・。

 これ直して乗りますか?

 いくら掛かります?

 ビルダーさんに外注かけますんで、即答はできませんが・・・。
 仮にすべての修理に5、6万かかるとして、どうされますか?

 もう少し押さえられませんか?

 お気持ちは分かりますが、こういうのは本当にやってみないと分かりません。ですから、どのくらいできるかは分かりませんが、できるだけ付いていたものが使えるようであればそのまま使って、押さえていこうとすることはできますが・・・。

 いつもながら、こうした際の概算は概算すら出しにくいのであります。といっても、依頼するお客さんとしては、いくら掛かるかが死活問題・・・この辺はいつも難しい問題だなあ~と思うわけであります。

 でも・・・、もしまた乗れるようになるなら、是非乗り続けたいんです!

 まあ、この一言でしょうね。最後は意志の問題でしょう、金の問題ではなくて・・・。とは言い過ぎかと思いますが・・・、意志が重要! こういう強い意志があるのであれば、なんとか協力したいと思うものであります。

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 反対のエンドには、特に損傷はなし!とはいえ、片方だけを直すというのは、むずかしい。全く同じ形状のものがあればそれも可能かも知れないが、こうしたメーカー品と同じものをビルダーさんが所持している確率はほぼ0。

 なれば、両方のエンドを差し替えるということになります。

 登場していただけるのは、いつものヤナギサイクルさん。片方で仕事をお持ちでありながら、プライベートを削ってビルダー系の仕事もしてくれまして、何かと助かるんであります。

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 無惨にパッカリ割れてしまったエンド金具が、見事厚みを増してリッチーのエンド金具となって戻って参りました。

 途中、エンドの位置はホイールの前後に関わってくるので、ブレーキとの距離の問題など、かなり神経を使ってもらいまして、こちらとしては、何が来ても安全に乗せてやろうという気満々なんですが、一方でビルダーさんからすると、メカニックには基本的に迷惑をかけないよう、デフォルトに仕上げたい・・・。

 ちょっとした緊張感のあるやり取りが、緩くも執り行われたりと、これぞ仕事の連携!という感じで、なんか一端になったような気分なんであります。

 ボスフリーも交換。

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 チェーン交換、ワイヤー類の交換、パーツ類の内部に至までの洗浄やスモールパーツ交換など・・・イヤー、やることアリアリ。

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 ホイールの交換もします。今回はハブは流用しませんでした。

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 もちろんリアハブも・・・なんですが、よくまあボスフリーの126ミリエンドが当店に在庫していたなあ・・・。そんなんで再組み付けしています。

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 予算の関係もあり、いくら内輪とはいえ、外注にも出しているということから、今回は基本ありもの流用しつつも、要所の優先順位を考えての交換等になりまいた。

 やはり損傷していたリアエンド付近がキッパリと生き返ったように見えます。試乗しても、まあ、今後の課題は残しつつもまた暫くこれでの続けることはできる、と思います。

 もう少し定期的に、メンテしてやる気遣いさえ起きれば、鉄フレームですし、まだまだ行けると思いますよ。

 しかし・・・、お客さんの自転車でありながら失礼を承知でいうと、よく冒頭のような状況になっても、乗り続けたい!という意志が働くなあ、と思ってしまいます。

 基本当店はあまり買い換えを勧めないことをもって、国是ならぬ店是としているようなところがあるにもかかわらず、この店主すら、そう思う次第なんであります。

 店主は丁稚からたたき上げて自転車屋になったものでもなく、従いまして、まだまだ自転車というものの奥深さを予感はできても、それを把握できるような位置にいるとは思っていませんが、通常、お客さんなどにご指導なんかをしている立場上、なんか分かったような気になってしまうことって在るわけなのであります。

 自転車っていうのはね・・・などと、ついつい軽口を叩いてしまう・・・。

 仮に上の自転車を個別のA号ということにしましょうか。このA号はその上のより普遍的な「自転車」というカテゴリーに属すわけであります。自転車という一般名詞に包括されているとも言えます。

 そもそも自転車屋が語れるのはこの包括的な自転車についてのことでありまして、そこから下って、個別の自転車、特殊な自転車にどれだけ接しきることができるか?というところが勝負なのでは?と日々考えておるわけであります。

 個別対応をどこまでお客さんの立場として、且つ生業として、且つ技術屋の端くれとして、重層的に対応できうるか?そこがキモ!!!とばかり思っていましたが。

 イヤー、今回のことを通じまして、個別、または特殊には、そのまた個別中の個別、特殊中の特殊というような領域があるようで・・・、そしてそれはもうカテゴリーの域を突き抜けた個別中の個別・・・というような領域があるんじゃないか?と考えさせられるようなことがありまして・・・。

 その領域については、全くもって外部の人間は不可侵なもの、立ち入ってはいけないもの・・・というのがあるような気がして参りました。

 まあ、簡単に言えば、その自転車が親からの形見のような特殊中の特殊領域を内包するのであれば、もう例え自転車というカテゴリーに包括されるものであっても、自転車屋としてはその点に関しては不可侵・・・。

 考えてみれば、当たり前のことかもしれません、自転車屋のメカニックなど、せいぜい技術的な側面からのみ自転車という多面体に接しているに過ぎないわけでしょうから。

 まだまだ、お客さんやこうした事態というところから、学ぶことは多いようであります。この秋で店主は五十になります。そして、世間様では四十、五十はハナタレ小僧だと・・・。

 口ひげに青っぱなくっつけて何を偉そうに・・・。五十のハナタレとして、せいぜい精進いたしますわ。


※乗ることもしたいし、自転車イジリもしたい!という方にムキムキ!7万しないんだから・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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