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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

片手であってもなんとかできない? 技の共有 これありでしょ!



 今年の6月にいただいた仕事で、ちょっと特殊な施工内容になります。

 右腕は通常通りに動きますが、左腕に関しては肘まで動かせて、そこから先はブラーンとしてうまく動かせないという方からのご依頼です。

 今まで何度か、片方の手の握力がそもそも無かったり、限りなく0に近く回復の見込みが望めない方用に、ヨシガイさんが通常生産されている、前後ブレーキの二本ワイヤーを一つで引くブレーキレバーで対応するようなことをして参りました。

 そういう施工例を出すと、障害をお持ちで中々自由に自転車を乗れない方々への、いいヒントやアドバイスになることもあるようなので、今回も共有できそうなところを確認、してみたいと思います。

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 右に付けた、特殊ブレーキレバー一本で、前後ブレーキ二本を一度に引くことができます。これはヨシガイさんから、通常生産されているもので、例えば三輪車のようなデカイ荷物を運ぶ車両には、ブレーキもそこそこ効かねばならず、そういう際に利用することも想定されているようです。

 今回は片手の方用に、使用。これとドロップハンドルに付けられるエアロブレーキタイプもあって、この二種類があれば、本当最強ですよね。

 そして、シフターをこれもまた前後用のものを右ハンドルに付けます。

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 上がWレバー式のフロント用。下がフラットバー仕様のシフターで、ブレーキと合わせて三点であっても、ケンカせずにフラットハンドルに載せられることができました。

 これで、制動とシフティング機能がすべて右に寄ったわけなので、左ハンドルは・・・。

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 このように無垢になります。

 ここからが、個別的な障害、ある意味障害というのはすべて個別なんだと思います、一口で切断といっても、肩のすぐなのか?腕の中心なのか?手首部分なのかによって、全く異なってくると思います。

 で、今回の対応の仕方が、お見事なんであります。

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 これです、革手袋に細工がしてあります。肘から下が不自由でも、肘までは何とかいうことがきける、という状況であれば、こうした手袋をはめて、マジックテープで、ハンドルに手袋ごと巻き付けます。

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 この状態で、手首部分をしっかり締める。

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 こうすることで、左は肘を使って、右手のステアリングのサポートはできるという仕組みなんであります。これは握力のない方にも応用が効く方法だと思います。

 ビンディングといって、靴とペダルを一体化することは自転車では通常当たり前のようにやられていますが、手とハンドルを固定するという発想自体はありませんでした。

 いろんな上体ポジションをとるためには、手は自由でないといけないのでね。でもそれは自在に使える腕があるからで、そうでない場合は、やはりこうした発想を生かす大胆な工夫・工作というものが必要になってくるんじゃないか?

 こうした特殊なアイデアは、一人で思いついて、実現させるというのはやはりむずかしい。そうした場合は、共有とその応用ということが重要かと思うわけであります。

 多分、今回の場合については、参考にできる方は少数かもしれませんが、障害をお持ちの方であれ、そうでない方であれ、最終的に自転車のセッティングというのは、ワンオフなんでありますから、こうした発想がまた何かに生きないとは限らない、ということで公表していく次第なのであります。

 例え、一人でも参考になればなあ・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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