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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

子供自転車 から夢想すること



 ご近所さんの子供自転車。チェーン周りからキリキリ音がしますが・・・という依頼、ハイ何とかしましょう!といういつもの流れなんであります。

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 まあ、見れば一目ってやつでチェーン周りがさびさびなんであります。しかし・・・。

 子供たちが乗っている、一見マウンテンバイクってありますよね。一見なんであります。よく見ると、注意書きなどに、マウンテンバイク的な乗り方はするな、というような正直なことを書いているものすらありますね。

 見た目だけまねたマウンテンバイクなんでありましょう。んで、この車体もチェーンリンクの上に、チェーンの脱線防止のコロがついていますね。

 これって、ダウンヒルバイクライクってことなのかしら?なら、まあいいんではありますが、メンテしづらいとい事となによりも、ダウンヒルしない子にとって、チェーン周りの抵抗がバカにならないんですねえ・・・、というわけで、この辺をちょいと一新してやると。

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 おう!まあよくあることも自転車の典型のさびだらけ、雨ざらし。この辺を変えてやると、走りが変わる、走りが変わると、自転車に対する思いも変わって、ついには雨ざらししなくなるっていう自然な流れが身についてくれるといいなあ。

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 抵抗になる防止システムは外して、たっぷりと油のしみこんでチェーンをつけてやる。
 
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 スプロケにも油を加えて、磨いてやる。干からびてキューキューいっていた鉄パーツが、徐々に潤いとともに本来の動きを取り戻してくる。

 旦那ー、ほらねえ、おいらはまだしっかり働けるんだってば・・・とでも言っているようなんであります。

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 これぞチューンナップ!できる奴!って感じでしょ?

 こういう感覚を、言葉でなくて、子供の内からもので、そのものの迫力で体感してもらいたいんだよね。

 そして、乗ってみて、確かに回る!と実感してもらいたい、子供の内から・・・。

 で、この子なんだが、すぐご近所の子。

 まずは先発隊でお母さんが来店してきた。子供の自転車でも見てもらえますか?って。主人が自転車が好きで、以前伊集院さんの番組でこちらのお店を知っていたと。ある意味マニア!

 そして、実車が登場。その翌日、当の持ち主の子が現れて、「自転車よろしくお願いします!」と小さい頭をペコリと下げた。 ハイよ!

 その翌日、恐る恐る・・・、あのー自転車・・・できましたか?と。

 ごめん、ごめん!やっておくわ、できたら家に置いておくから・・・。

 その翌日、家の前を通るとき、ちらっと一瞥を食らわすと、軽く会釈して通り過ぎる。さすがにあの年で、催促はできなかったようだ。実はまだやっていなかった、ごめん!今日中に!

 すると、背中がピクッと動いた。

 その翌日、できあがった自転車でスーッと風を切って通り過ぎていった。

 その背中がすべてを物語っていたように店主には見えましたな。

 背中はものを言いますわ。何も子供だけではなくて、大人もみんな。

 背中で演技ができる役者なんてほんの一握り、みんな表でのみ芝居をしている。

 プロの役者がそうなんだ、況んや背中で芝居のできる素人なんて皆無だと思いますよ。だから、ヨーク現れているんだと思います。少なくとも店主にはそう見える。

 乗ってスーッと帰る人、乗らずにワクワク感をたぎらせたまま自転車を引いて帰る人、実に色々です。

 ふと、あんな子にも、材料代と工賃を請求することの、ある種の理不尽さを思い知ることがある。

 あんな背中を見たんだから、ただでもいいんじゃないか?なんてね。

 そして、店主得意の瞑想夢想にはいるわけであります。

 本当に日本銀行券がなければ、経済活動はできないのか?と。

 店主が自転車に関する、実車やサービスをただで提供した分、肉や魚や野菜、その他生活の物資をただで入手できれば、店主は本当にただで提供できるじゃないか?もちろん自転車のフレームもパーツもただで手には入ったら。

 それがなぜできないか?

 銭は天下の回りものだとするならば、ものも天下の回りものにすればいいだけのこと・・・では済まないの?

 そうなると、ある意味すべて万引き社会みたいになって、品薄にならないか?働くものが馬鹿を見ないか?それに、たとえば高級レーサーのような高いものと、大根一本のような安いものの交換なんて言うのも不公平なんじゃないか?

 うんなるほどねえ・・・、でもたくさん万引きしても、そもそも銭に換金できない社会なんだから、必要最低限のものしか持ってこなくなるんじゃないのか?だから、最初は品薄になっても、たくさん持って行った奴が、その先で配るしかない・・・。

 最初は、やったー!働かなくてもいいや!と働かされていた人たちは思うかもしれないし、しばらくは遊んでいるかもしれないが・・・、そのうち退屈してきて、何かをし始めるんじゃないの?

 そして、高いも安いも、そもそもそれを決める貨幣というスケールがないんだから、貨幣経済の習慣がなくなってくると、そもそもそういう比較がばかばかしくなってこないか?

 それに、ただで持って行っていいとはいえ、そこには何らかの許可がないとやはり盗みにはなるので、「お互い様」だという意識がない人に勝手に持って行っていいよ、とはならないでしょう。

 となると、あんたは一体何してこの社会なり地域なりに貢献しているのか?ということが、重要になってくるわけで、そこに貢献していないんじゃダメ!とある意味貨幣社会よりも厳しくなるかもね。

 直接的な「お互い様」、それより抽象的なつながりを予感する「お陰様」と言うことが共有できない方には、ただでは差し上げません・・・。なるほど、ただより高いものはない・・・とはよく言ったものであります。

 ただ、何のために働くのか?生きていくって事は、裏や表で協働しながら生きる場をともに作っていく場なんだ、ということが体感してわかる・・・逆に言えば、貨幣というものが、そうしたものをうまくも悪くも覆い隠しているんだって事が、わかるんじゃないかしら?

 なーんて、静かに時間をかけつつも世代を超えて、ゆっくりと周りの世の中を変えてければなあ、などと夢想する店主、本日は子狸四年目の午後なのでありました。

 なにより、お陰様で・・・!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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