メールフォーム
一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |巡り巡って元通り ご要望とアドバイスと落としどころ tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
fc2ブログ

一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

巡り巡って元通り ご要望とアドバイスと落としどころ



 先日紹介いたしました、実用車のドロップ化の車体です。

 クロスバイクではドロップ化の改造は頻繁にいただいていますが、実用車のハンドル交換というと圧倒的にブルホーン化だったんですよね。

 それが今回実用車のドロップ化というんで、実験的にも施工例としても、面白いということで、いさんで組み付けたんでありますな。

 ただご要望の中にカゴは必須ということで、このような前出しのそのまた前出し加工を行って、実現したんでありますが。

 やはり、前に出ただけ、カゴにハンドルが振られる、という傾向がありましてね。納車の際には、その辺に関して、十分に注意されるように、ということだったんであります。

 ドロップハンドルで幅が短くなった分、制御はしにくくなりますから、カゴが前に行くことで遠心力が強大化するのとあわせると、しかもここに荷物を入れるなんてことになると、十分の上にも十分に注意を重ねて走ってくださいね、ということになりますわね。

 と、納車したその日に、依頼者の方からメールが届きまして、やはり、フラットの元の状態の戻せないか?ということだったんであります。

 まあ、ただでさえ慣れないドロップハンドルなのに、それに振り子が付いているんですから、ある意味無理はない、かもしれません・・・が。

 でもまあ、だからといってドロップハンドルのポテンシャルすべてがダメだ、という結論が出るのも悲しいもので、新年明けましたら、制御辛い原因でもあるカゴを後か何かに移動してはいかがでしょう?そうすれば、純粋に近い形で、ドロップハンドルの機能を実感できるでしょうから、というアドバイスで止めて置いたんであります。

 そして新年が明けまして、持ってきていただいたんです。

 20150105_143509_300_convert_20150106181220.jpg

 で、前に突き出たカゴを元の位置まで戻し・・・。

 20150105_143514_167_convert_20150106181209.jpg

 やはりハンドルもフラットに戻す、という結論に達したというんであります。

 20150105_143522_319_convert_20150106181145.jpg

 シフターもミラーももとの位置がやはりいいということで、そこまで言われれば、まあ、仕方ないか、ということなんであります。

 店主としては、カゴから束縛されないドロップハンドルを一度経験していただきたかったんですがねえ。惜しい・・・。

20150105_143458_881_convert_20150106181156.jpg

 これが元に戻ってしまった姿でした。まあ、普通の自転車ですね。

 ウーン、せっかくドロップへという関心が向いたのであれば、何とか使用継続の道を示したかったんですが、今回はダメだったようです。

 逆に、相当こちらに、気を使っていただいたようで「せっかくやっていただいたのに・・・」と大変丁重で、こちらが恐縮するくらいなんですわね。

 確かに、ハンドル交換と一言いっても、ご要望との間でパーツ組み付け上、相当のドミノ倒しが起こってきます。かなり慣れたスタッフ同士で、色々検討しながら、ズラしや固定を工夫して、手探りでやっていく作業ですから、それを元に戻すとなると、正直トホホ、となるのは理解していただいたようであります。

 そのように理解していただいているのであれば、これはまあ、お客さんのご要望を優先すべき・・・ということになるでしょうな、当然。

 これがこちらの作業に対して、何らかの理解をしようという姿勢がないとなると、話はこじれちゃいますわ。

 ここまでやったのちょっとやそっとの苦労では無いんですぜ、となってしまいます。実際には、ほとんどそういうことは起こりませんがね。そこは、お客さんに恵まれている当店では、そういう方はほぼ皆無といっていいかと思います。ありがたいことに。

 ただ、そういう人種というのはいることはいる。元に戻すのに「金払うっていってんじゃないか!」なんて言い出したりするんでしょうな。

 プロデュース業なんていう仕事・・・にいそうなんであります、そういう方が。特徴として、やたらとイメージという語を多用する奴ね。

 「うん、なんかちょっと、ボクのイメージと違うんだよね、やり直して!」こんな事気軽にいう輩なんであります。

 特徴二、大抵アタッシュケースにもの入れている奴。これ読んで、「いるいる!」とばかり膝たたいている方も多いかと思います。

 そして特徴三、そして集めた作り手達には居丈高に振る舞う割に、自分の上の雇い主には卑屈なまでにペコペコしている奴。

 思わず、自分でやんなよ!と言いたくなるんであります。対話的に、こうしたらどうか?ということも言いたくなくなるような奴。そんな方がかつていたような・・・、悪い思い出は忘れましょう。

 お客さんと店主達。ご依頼主と施工方というでしょうが、ある意味施工方にはそれなりの専門知識と技があるとすると、それを踏まえて対応させていただくことになります。

 お客さんの目的を聞いて、「それならそうするよりもむしろ、こうした方が効果ありますよ。」と逆にご提案なんかもしたりね。出来ることと出来ないこと、やっていいこととやってはいけないことなど含めて、お客さんと話し合いながら、予算なども含めて落としどころを見つけていく。

 この落としどころを見つけるというのが、両者の歩み寄りという内容を含んでいるようでいて、適切かとも思いますな。

 お客さんの自転車に込めた目的から来るご要望をチェックしながら、よりよき施工内容を提示する、時にはお客さんの目的自身も含めて意見するなんてことも。

 そして、双方納得の上で、施工内容が決まり、納車へと運ばれていく、こういう手順というのが理想的かと思うんですがね。

 ありがたいことに当店では、それがうまく運ばれていることがほとんどですので、問題はありません!

 今回の件につきましても、落としどころとして、元に戻すということになりましたのでね。まあ、お客さんにしてみれば、高い授業料だったかもしれませんが、納得していただいているようで、あります。

 ものだけを提供するなら、ネットと宅配便があれば、事が済む時代になりつつあります。実店舗がなくても、仮想空間の上でもの右から左へ動かす。

 気に入ったものがあって、そのものだけがほしいのであれば、寒い中外に買いに行かずとも、煩わしい店員と話さなくとも、ポチッとクリックして、あとはカード決済して待てば、宅配便が重いものだって玄関先まで運んでくれる、そういう時代なんであります。

 自転車もしかり、もうかなりの方がネットから電動自転車、海外のサイトからスポーツ自転車、その他ヘルメットのような備品に至るまで購入している時代になりつつあります。

 そういう意味で、小売業が生き残れる道はもうネットしか無いのか?とおもいつつも、ただ・・・、そこで寡頭競争で他店と競い合っても、デカいところには勝てない・・・という厳しい現実が待っているんでありましょう。

 ライオンに対してネコになろうとするから爪で引っかけられる。そもそも喧嘩にならないわけです。

 なればどうするか?蚤になる、ダニになるんであります。どんなに強いライオンだって、その爪で蚤をつぶすことは出来ないし、つぶす意味も無い・・・、そこまで小さくなる・・・。

 まあ、元々小さいんですが・・・。

 そこで工夫が必要になるわけなんであります。最近、単なる自転車を扱っているという意味ではない、本当の意味での同業者の方々が出つつある、という訳なので、提案というか、共有というか、店主からの戯れ言なんであります。

 これからの小売り系は、兼コンサル業じゃない?ということ。もっと突っ込めば、カウンセリングに近いところまで持って行けるか?ということ。これは単なる知識とか技術量だけの問題ではなくてね。第一は姿勢の問題なんじゃないの、とすら思いますが。

 とそんなことを考えるわけであります。まあ、それぞれもお気づきかと思いますが、なんでアマタある自転車屋の中から、当店にご依頼に来られたのか?

 高崎から当店までの百キロ、その間に星の数ほど自転車屋はあるはずなのに・・・なぜ、当店なのか?

 そういうところを照れることなく、慢心することなく、どこまで適正評価して、そこを軸に維持発展させていくことが出来るか?ということかと思います。

 まあ、新年早々の戯れ言ですよ、戯れ言ね、イヤ、店主の小売業の今後のイメージっつーかなー?イッヒッヒ、今後の企画書をアタッシュケースに入れて寝るとするか・・・。

00020140909_155634_413_convert_20140913131739s_201501061948374d3.jpg
※これ盗難車です、年を越えても諦めないぜ!紙細工の付いた珍しい一台なんで、是非目撃情報がありましたら、お知らせください!見つけたいのよ絶対に!

 
スポンサーサイト




この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿

















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
→http://tanukicycle.blog75.fc2.com/tb.php/2380-413f849d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

カテゴリー
リンク
月別アーカイブ

カウンター