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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

正月元日から来たよ・・・



 この状態の自転車が持ち込まれたのが、確か去年の九月頃だったかな?品川からの中学生、四千円ありますんで、出来ることやってください、とやってきた。

 ある意味、潔い、中学生らしいというか・・・。そんでもって、出来たのがこれかな?

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 ハンドル交換と、前ギア交換、いらんもの外し・・・ということだったようでありますな。

 そして、終わるやいなや、夕立の中を出来た改造実用車で帰っていきよった。

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 この写真が一枚残っている・・・。足下が相当濡れている、かなり土砂降りだったはずだが。

 この中学生が、なんとこの元日に電話をかけてきた。

 「あのー・・・、自転車改造なんですが、後輪を700cにしたくて・・・」。突然だもんね、餅がのどにつかえるかと思ったよ。

 んん?何だ?この時期に・・・。

 話しているうちに、行方不明の中学生だったことがわかり、そういうことならと、700cにするための極意を伝授。なんか方向性が見えて来たようで、ヤッコさんも落ち付いたようだったんで、いずれ現物もってきな、と電話を切る。

 その翌日は、一家で今年発足のウィメンズツーリングクラブのソフト開発とばかりに、深大寺の温泉に偵察に行ったその先で、また電話が鳴る。

 「あのー・・・、昨日の中学生ですが、今お店の前にいまして・・・」

 「アッソ・・・、いま出先でさ、二時間ぐらいしたら戻るけど・・・・」

 「あの実車、置いていっていいですか?」

 ダメともいえず、向の庭にひっそりと置いておくように指示。帰ってみると、ちゃんと置いていった・・・はいいが、前輪に鍵かけたまんま・・・、やれやれ。

 その翌日の三日。朝呼び出し音が鳴る。

 出てみると、件の中学生が・・・。通常なら親戚縁者の寄り合いなんかで大変な時期だと思うが、よく店になんか来れたもんだよね。そして、施工内容と予算額を言って去って行った。

 四日。今度電話にて、もし出来るんなら、予算内でドロップハンドル化は出来ないか?というご要望。サーテ、まだ施工前だし、材料費云々以前に、手間が異様にかかりそうな内容、お年玉の計算し直したりして、予算組み直しとかできない?なんて言ってみたりするが、むずかしい・・・とのこと。大臣の答弁かよ・・・。

 五日、ついに予算がおりました!プラス5000円以内で出来ることやってください!と。考えてみれば、こやつ元旦から、なんやかんやと問い合わせが切れたことがない、相当熱心というか燃え上がってんのね、自転車改造に。

 翌六日。す、すみませんが、明日までに出来ませんか?という催促電話。今パーツ出しては、合わせを繰り返しているとこだから、それは約束できない!しっかし、まあ連続で、そうか中学生の冬休み・・・暇でそんなことばかり考えているんだろうなあ・・・。

 作業は、まあ順調とはいえませんでしたがね・・・何とかしっぽが見えてきたのがその翌日。すぐあるか?と思ったものが意外と使えなかったりと、在庫パーツ組み合わせの天才ポキさんが、最後はイッヒヒとなった。これでめどが付いたな・・・。

 と思った夕方。あの中学生が来ていますよ!と。

 ナヌ!アポなしで来たか・・・。

 本人曰く「もう居ても立ってもいられずに、塾の帰りに様子見に」ということだった。

 そんなに一人の青少年を夢中にするようなこと、当店はやっているのかね?!新年早々・・・。松の内連続連絡記録なんて、当店始まって以来だわ。

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 今回のメインは、後輪の700c化と多段化という、かなり高度な改造依頼でしたよ。

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 陰のようだが、スプロケが重厚感たっぷりに付いているのが確認できる。

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 お前さんがシングルがいいというので、厚歯のクランクにしたんだが、多段化となると薄刃にしないとダメだ。

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 でも予算がないから、クランクそっくり交換は出来ない、なれば厚歯を削って薄刃にするしかない・・・、ベルトサンダーで均等に回しながら薄刃にしていく・・・んだよな。

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 そして、途中で稟議が通って出た予算で、ハンドルもドロップ化というわけだ。

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 こういうのは、パーツとしてのハンドルが変わるだけではないのね、それにまつわるブレーキや、シフターやバーテープなんか一式がドミノ倒し的に変わっていくんです、手間も技も伴ってね。だから一律何千円上乗せ、なんてことでは出来ない。

 せっかくフラットハンドルで用意していたパーツを一回おじゃんにして組み直すんだからな-。

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 ブレーキもローラーブレーキから、キャリパーブレーキへ変更。チェーンステー裏に装着。結構大変なのよ。

 そんなこんなで、アポなしで来た割に、なんやかんやと進んで、まあ何とか走れるようにしたという感じですかね。

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 日が暮れてしまったので、なんだかよくわかりませんが、変態系であることはわかりますな。

 変態自転車一台と同時に、中学生の自転車変態がまた一人、できあがり!というわけです。

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 ピースじゃねえよ!

 とまだ続きがあった。

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 冬休みの社会科何かの宿題らしく、職業人にインタビューというおはちが回ってきた。

 前半は適当に答えて置いたが、後半はちょいとマジで語ったかな?もちろん中学生にではなく、読むであろう、教員・学校の先生向きに語ったことは言うまでもない。

 先生達は、中学生に勉学や学問を教えていることの意味がわからなくなることも、あるんじゃ無いのか?なんて思う老婆心からなんだがね。

 そんなこんなで、組み上がったばかりの改造自転車で中学生は闇の中に消えていった。将来は?という質問には、なんか技術系・・・とか言ってたなあ。

 そんなことより、放たれた自転車との帰り道はさぞや幸福感に満たされていたことだろうな。それでいいんだよ。それが何かの種に、イヤ肥やしになっていくはずだから。

 しかし、松の内七日間連続の連絡攻勢を支える熱情というのは一体何だろうな?と思う。

 考えてみれば、中学生にとって自転車は、ある意味自分だけの部屋や、家に匹敵するのかもしれない。確か店主もそうだったような、どこにでも移動できる自分だけの部屋・・・、根城であったんだ。

 中学生でも一国一城の主になったような、根城の長になったような気分なのかな?まあいい、とことん乗り込んで、自転車と一緒にいろんな景色を感じてくることだろう、イケイケ!中学生!その方向で間違いは無いと、店主は思うぞ!

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※高校生も、大学生も中学生に負けないで、これで日本一周でも行って来い!このやろー!



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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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