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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ノリノリのリノ 自転車を作る



 本ブログでも、何度か紹介したことのある、リノさん。

 リノベーションからとったプロジェクトネームといっていいかと思いますが、本業の傍ら、クラフトビール営業などで、常に受注を抱えては、休日リノサイクルを作っては渡すということを繰り返しておりました。

 それがたまって、昨年展示会などをやり、なるほどねえ、そういう展開があるんだ、と店主も若いセンスに納得。

 一台一台を依頼主と角をつつき合わせるようにして丁寧にくみ上げていく感じは、当店とは似ているようで、これまた違うところがあるのが面白い。

 そうした姿勢と方向性が、時代の琴線に触れたのか、最近取材依頼も増えてきているようでありますな、ますますノリノリのリノさんなのであります。

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 この日もテレビの依頼が来ていたようですね。約一月、一台の自転車ができあがるまでの過程を追っていくという形式らしいです。

 そのリノさん、ちょいと最近一つの決断をされたようであります。

 本業を一端打ち切って、今年は自転車作りに集中してみたら・・・ということらしいですね。

 そんなこんなで、連日、当店に出入りされておりますが、今までここまで密着してお互いの自転車製作を見たことがないということも、良い意味で刺激的なんですよね。

 そもそも、数年前に、リノさんが当店にやってきて、自分の自転車を再塗装したり色々やって作っていきたいと、訪ねてきたんであります。

 なんと初対面のその日に、店主は「自転車作り副業にしない?何なら近くに引っ越しておいでよ・・・」といったそうだ、覚えてはいないんだが、見込みが透けて見えたんだと思います。
 
 それからというもの、半年くらいかけて、組んではばらし、組んではばらしを繰り返していたようであります。再塗装なんかもし始めてね・・・、基本店主のやり方はほったらかし・・・、危険でない以外は何でもありなんで、「ああ、やってみたら?」ということだった。

 当時から、自分で方針決めて、それにあわせて企画して、形にしては再考し、作り替え・・・などを繰り返していたんでありました。今の片鱗、大いにありであります。

 と、半年ほどして、様子のいい自転車に組み上がり、これが落としどころか・・・と、思った次第。いいんじゃないの?と。

 それを乗り回している内に、思っている以上の反響があった・・・というリノさん。それからかな?本業とあわせての、自転車製作も始まってきたということに。まさに、予言じゃないが、副業になってきたわけであります。

 そして、それが本業化・・・?という展開になりそうかな?

 自転車にしてもそう、ましてやビルダーなんていうものも、最初から施工経験もろくに無い内から、設備や店舗を整えて、ハイ始めましょう!開業しましたといって、一体どなたが仕事くれるんですか?

 これは多くの開業を考える方々、ましてや家族もいるような方々が、熟慮に熟慮を重ねて、夜も眠れずに考えながら、結局夢として流してしまう、という展開がほとんどなんじゃないか?なんて思います。

 こんな話がありました。

 名古屋から来ていただいた年配の方は、本当は若い頃から自転車屋になりたかった、ところが親の反対で、形だけ受けた公務員に合格、そのまま役人になってしまって、辞めるに辞められなくて・・・。
 
 定年で退職してから、移動自転車屋になれたんです!念願の夢が叶いました・・・なんて、貴重なお話をしていただいた方も居て、なるほど、皆さん色々と事情を抱えながら、どこに人生の落としどころを持って行くのか?真剣に考えておられるんだなあ、と痛感。

 まして店主なども、たまたま自転車屋が今のところ本業になっているという状況以上でも以下でもありません。

 本当食いつなぎ、副業の寄せ集めで、なんとか食いつないできた・・・。

 今思えば泣けるくらい、いろんな有力な方々から助けられて、何とか、かんとかやってこられるようになった・・・。

 「なんでも教えてやるから」「客がどこから来るのか、出所だよね」「自転車は命の乗せるものだから」「自転車は見た目は大事ですよ」思えば金言の数々であります。ありがたや。

 そんなこんなで、今度はできることをどこまでお返しできるか?という段階が来たとするなら、躊躇なし。

 一から自分で始めるのが大変ならば、その三分の一でいい、あとはそれが有縁の間柄であるなら、できることはしよう。最初から何から何までやっていくのは大変だからね。

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 例えば、こうした自転車がリノさんの手によって作られていく。よーくフレームを見れば、その辺に走っていたであろう実用車だったんだが、こうなると、もう佇まいが全く異なってきます。

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 サイズの関係でちょいと曲げた荷台がまた粋で。

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 クランクにはちょいと金かけましたが。

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 手組ホイールも覚えて、そこそこのハブで組んで見ると、見栄えがいい。

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 前輪も、スキンサイドのタイヤを選択。

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 プロムナードのハンドルにクラシカルなレバー。

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 ちゃんと効くブレーキをつけます。

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 ワイヤーを下引きにした、リアブレーキ、板挟みであります。最近、こうしたブレーキ板がすぐになくなります。

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 砲弾型ライト、こうした小物にも拘りますね。

 一台を作るにも、何度も外に出しては、離れてみて、観察しては、考えて・・・を繰り返しているんであります。

 リノさんの身についた職業というのは、デザイナー・・・。なるほどデザイナーさんが作ると、こうなるんですか・・・という展開で、店主にとっては新鮮でいいですね。

 店主らは、どちらかというと山勘で、やっちまえ!的乗りで作るので、こうした慎重な製作とは対局にあるようなものであります、悩むとすればデザインでではなく、取り付け、取り回し、組付けなどで、・・・ったくまいったなあ・・・、オ!ひらめいた!ではありますが・・・。

 そんなこんなで、とにかく今年いっぱいは、自転車に浸る、という生活を選択されたリノさん。三十手前、大手の出世コースを切ってのこの決断、いいんじゃないの?

 確か店主も三十前後、離婚だ、法人倒産だ、大病だ、と今思えば大変賑やかな年頃であった。大いにもまれよ!何とかなるし、何とでもなれるはずだよ、と思う。

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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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