メールフォーム
一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |自転車を味わう tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
fc2ブログ

一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

自転車を味わう



 業務用のデュラプレミアム・グリス、500グラム。

 こんな量のものを購入するなんていうのは、ショップかそれに準ずる玄人裸足のとこしかないでしょうなあ。もちろん小分けのグリスもありますので、ご心配なく。

 まあ、注意点としては、使うときだけふたを開けて、そうでなくなったら即ふたを閉める。埃や砂なんかが入ったら、最悪ですからねえ。そんなもんか・・・。

 今店主は、ちょいと初心に戻りつつありまして、仕事の合間にちょいと自分組のようなことをしているんであります。完成したら、もちろん公表しますがね。

 何か仕事以外で自分の車体をいじっているのって、これが結構楽しいんであります。

 あれどこ行ったっけなあ・・・、仕事中のポキさんや大森社長にお見かけ情報を聞きだしては、私物箱より、まあいろんなものを発見しては、それを眺めて、そういえばコイツ・・・などと、まつわる記憶なんかを思い出してはニヤついているわけであります。

 オメーも随分年取ったなあ・・・、と、精度は崩れていない・・・、もう一回街道でるか?なんて独り言。

 古いもんでもちゃんと作られているものは、生き返る。それを自覚してか、もっと手入れしろ!と奴さん達の方から訴えかけてくるような・・・。

 20150428_195343_277_convert_20150429082528.jpg

 ほれ見ろ!きれいになってやっただろう?しかし、オメーも堅いよな、見事だわ。な、手入れし甲斐あんだろう?まあな、俺だって丁寧に使っていたんだぞ。

 なんてね、パーツ相手に会話しているんであります。

 20150428_195329_275_convert_20150429082539.jpg

 そんなこんなで、デュラグリスの登場だ。中のワンをきれいに磨いて、ディグリーサーで吹き飛ばす。銀の鏡面のラインがよみがえるんだよなあ、さすが良いものはこういうところが違う・・・。

 ステンレス玉を取り出して22個をきれいに洗う。精度の良いベアリングは一律に光をましてきて、磨くほどに笑い始めるのって知ってます?少なくとも店主にはそう見える・・・。

 それをグリスで作った床に一個ずつ置いていく。ちょいとグリス多すぎやしませんか?

 お互いご老体なんだからな、コンマ一秒云々の時代じゃなくて、これから末永くつきあって行くには、こんぐらい入れておいた方が良いんじゃねえか?

 20150428_195353_801_convert_20150429082515.jpg

 こいつらを磨いて、戻してやる。

20150428_195455_319_convert_20150429082504.jpg

 玉押しを外からゆっくりと回していく。

20150428_195531_363_convert_20150429082452.jpg

 その外からナットを入れて、ダブルナット方式で締めていくんだが・・・。

20150428_195724_502_convert_20150429082440.jpg

 ここで重要なのが玉押し調整。押しつけすぎると回転がゴリゴリとなる、その手前となると今度はガタが出る。いずれも玉には酷な状況なわけで、玉押しが玉に触れてガタが起きないところを狙ってダブルナットで固定する。これができるようになるために、何度練習したことか?

 20150428_200042_335_convert_20150429082412.jpg

 クイックを通して、完成!何か風呂上がり・・・のように見えます。回転はヌルヌルまわります。いいなあ。

 そんでもってハブはいう、今度の相棒(ワッパ)は誰なんだい?と。

 こいつだよ。

20150428_202519_455_convert_20150429082400.jpg

 新品じゃないの?そう、新品じゃない。でも精度と強度は良いよ。間違った組み方で当店に来たやつ、もう十数年前のことだった。このリムが貴重でね、それ目当てに引っ張ってきたようなもんだった。それを取り出して、コンパウンドで磨いてやるの。

 で、君は誰?

20150428_203215_434_convert_20150429082350.jpg

 カンパニョーロ・・・?カンパがリム単体を作っていた、なんて知っている方も少なくなってきたかな?これからは完組オンリー、リムは作りません、と言われたときはショックであった。それからは、本当完組主流になってしまってねえ・・・。

 20150428_203227_312_convert_20150429082336.jpg

 アトランタ96、カンパはオリンピックの開催地の名前をリムに付ける癖があったようであります。このリムは名作だったとおもいますね。確か草レースでコイツに勝たせてもらった記憶がある・・・。

 コイツで組み付けて・・・何に履かせて、どう走るか。これはお楽しみ・・・に・・・かな?

 てなもんで、いつもは紺屋の白袴なはずが、自分の袴を紺染めし始めているというところ、何か楽しいんであります。

 こんなところも自転車の味わいかな?なんて勝手に思うんでありますが。こういう感覚を共有している自転車好きの方も、随分知っているわけであります。こんな文章書きながら、幾人ものそういう方々の顔が浮かんでは、「うらやましいだろう・・・アトランタだぜ!74デュラ、鉄デュラだぜ・・・・」なんて内心盛り上がっているんであります。

 そんな旧型の味わいに対して、どうも新型の味わいというのがあるようであります。

 先日あるお客さんが登場。二十代らしい、自転車乗って三年。まあ、こういう方はざらにおられるでありましょう。

 驚いたのが、その3年間で八台乗り継いでいる・・・ということらしいです。アンカーから始まって、今はフォーカスカーボンにアルテグラ、完組ホイールを付けて、隙の無い一台にして乗っているようです。

 都内の有名ショップを回っては、情報収集、そして実際の購入に際しては、年代の型落ち激安情報を探しては、海外のサイトなどからゲット!してやったり!と楽しそうに話していました。今は9台目を物色中だとか・・・。

 確かにこうした自転車との関係は、ネット時代さながらの象徴的なあり方の一つか、と思いますね。

 店主が乗り出した頃は、ネット環境などはさっぱりの時代で、情報収集といえば専門誌くらいでした。

 目を皿のようにしては、広告の中から自分に合うショップを探して、実際に行ってみて当たりだ、外れだとやっとったわけであります。

 値段の安さだけから探すのだったら、家に居ながら画面の前で、ポチッとクリックして、あとはネコや飛脚に運ばせて・・・、ということで、今は効率よくなりましたね。

 海外まで広げて、もの探すのって、ある意味面白い。もちろん、店主はほとんど実際に手は出しませんが、オオ!こんなところに、こんなものが・・・!などと思うこともしばし。まあ、闇も深いがネットのこの手の情報も奥が深い、ある意味メディアを介しての自転車との関係というか、味わいの一つかもしれませんね。

 完組ホイールをアチコチから探して、最安で引っ張ってくる、これ○○ドルで購入したよ、エエ!マジで?!なんていう方、もうかなりおられるでしょ?

 それウィグル?イヤー、もっとマイナーなサイトでさ・・・。聞こえてきそうな会話であります。

 でもね、ホイールって、単体だと思っているでしょ?実は、リムとスポークとハブ、そして組み方の四つの要素からできていてね、ハブなんてバラして洗浄して、玉なんて入れ替えてもいいし、シールドだったら打ち替えても・・・なんていうのも、旧型ではあるが、自転車の味わいでもあるんだよ!なんてこと小声でも言いたいのよ。

 購入技や組付けの技以外にもまだまだ、自転車の味わいってもんがあるのよね。それはかつての外したパーツ類や、どこから来たかもわからないパーツ類達が、ワサワサいいながら仕様のわからん一台に向かってどよめき出すような、そういう渦の中に巻き込まれていくようなあの感覚!!!

 今読んでおられる方の中には、膝が痛くなるほど、そうそうそう!!!!と膝を叩いておられる音が聞こえます。はたまた苦笑しておられる顔もうかぶよね・・・。

 かつて愛用していたサドルが突然、オイ!と叫んできます。

 なんでー?

 いつまでぶらさげておく気だよ?

 そうか・・・お前はオレの骨盤のコピーだったよなあ・・・、そうか、またお前の居場所確保しないとなあ・・・・。

 さて、こうしてパーツ箱を開いてみると・・・、オレも!オレも!オレも!各パーツがうるさい、うるさい・・・、ダメだ!今回はお前はまだ寝てろ!・・・・でも待てよ・・・・・、クックックいや、これもまたありかもなあ・・・イッヒッヒ!!!やっちゃおうかな・・・?

 まあ、人格障害だか精神病理のどこかに分類されるのかもしれませんがねえ、ウーン、まあそんなところであります。

 自転車というやつら、いや、車やバイク、イエイエ、布や革や木材、金属などの歯切れ、半端な食材、音や言葉や映像・画像の断片その他から、語りかけられて、「いや、参ったなあ~」と困惑できる患者さんこそが味わえる、ものとの関係というのも、実に味わい深いものであーる、というお話でありましたとさ!

 さーて、アトランタ君がどんな足としてどいつの胴体にくっつくか?できたら公表します!

00007-06@13-18-16-214_convert_20140708193823_20150429103526371.jpg
※暗示のような一台、内装三段の固定ギア?!がマジで付いている、正真正銘の練習機。試乗だけでもしてみない?画期的な一台なんだけどなあ・・・。
スポンサーサイト




この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿

















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
→http://tanukicycle.blog75.fc2.com/tb.php/2496-22d42a91
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

カテゴリー
リンク
月別アーカイブ

カウンター