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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

知のアルケオロジー 重層多様にて候



 ファーム荻窪という、畑のはずなんだが・・・。なんだよ!家でも建てるのか?

 なんて一瞬思うんだが、その割りにはのんびりとしているようにも見える。

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 新築するなら、もっと整然と区画整理をして、基礎打って・・・という、作業観が随所に見られるはずなのに、何か緩い。

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 見る人が見れば一発でわかるでしょうな。店主も実は一発でわかった口であります。遺跡発掘現場なんですね、これは。

 縄文遺跡の発掘・・・。イヤー、実はもえますなあ・・・。

 中学校時代の文集に、将来は考古学者!と憚ることなく書いたこと、思い出しましたわ。

 現場には詳しい方が居なかったので、詳細については聞けませんでしたが、まあ数千年前の縄文人の住居跡・・・というんでしょうな。

 そういえば、この近くの西田小学校前にある公園。かつてはここにプールができるんじゃないか?という話があったような、そんでもって掘ってみたら、縄文遺跡がドカッと出現、遺跡保護のために、また土を被して、公園とした・・・なんてこともあった。

 距離にしても500メートルはないくらい近い、縄文人同士のご近所さんだったんじゃないか?なんて、想像したりしてね。

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 この辺なんて生活感にあふれているように見えますね、ますます燃えるなあ・・・。

 この縄文に関する知見として、革命的な役割を果たしたのが、青森の三内丸山遺跡であるというのは、多くの方々ご存じかと思います。

 逆にそれまでの縄文に関する知見が、あまりに幼稚だった・・・といえるのかもしれません。

 小学校の頃、おぼえていますねえ。縄文の土器の厚みと、弥生式土器の厚みの違いをもって、縄文がいかに劣っていたか?なんてね。

 片方が稲作で、縄文は狩猟採集で生産形式という点でも劣っている・・・。

 ある意味絵に描いたような、進歩史観にのっとって、「類推」されたんじゃないか?と思いますね。

 最近子狸が持っている恐竜の図鑑に驚き満載であります。店主の子供の頃の恐竜といったら、想像図として大体が灰色、またはその付近の地味な色の想像図でありましたが・・・。

 最近の恐竜は実にカラフル・・・ガラが賑やかなんであります。化石には、表皮の状態は残らないので、両者ともあくまでも想像にすぎないんだと思いますが、前者が地味で、後者が派手。

 これも億の年月、発達してきた恐竜であれば、中にはカラフルな奴らがいても当然であろう、という類推によって、改変されてきたんじゃないかしら?

 肉食恐竜の代表格、あのティラノザウルスだって、最新の研究ではなんとカラフルな羽毛におおわれていた?なんてことも言われていますねえ。は虫類からのイメージだった恐竜が、今や鳥類からのイメージに変わりつつある・・・。

 何を申し上げたいか?というと、こういうことなんであります。

 扱っているものは、ある意味無味乾燥な化石であり、物言わぬ住居跡に過ぎないんです、今も過去も。

 にもかかわらず、恐竜に関する見方、縄文に関する「見方」が劇的に変わってきている・・・ということ。これは出土されたものに起因する、だけではない、ある種の「見方」によるものなのではないか?なんて思います。

 例えば、人間が原初の時代から、どのように自然に働きかけて生きてきたか?ということは歴史的展開として経済史という枠に記述されていくかと思います。

 それに対して、人間の経済現象というものはどのようなものか?ということを理論的に説明しようとしてきた様々な学問の歴史は、経済学史という枠に記述されると思います。

 この両者は全く似て非なるもの・・・といえます。

 店主は、そろそろ縄文研究そのものというのに対して、縄文学史という学問が登場してきてもいいんじゃないかな?と思うんであります。

 その縄文学史というは、近代考古学において、縄文という時代をどのような視点から、どのような見解としてそれらを描いていたか?その背景は何か?というような縄文についてではなく、考古学自身の歴史を俯瞰するものであります。

 ある現象を客観的に、科学的に、ニュートラルな立場から見ていこうとする姿勢、これはある種研究には必要な態度だと思われますが、と同時にそれらすべてに括弧が付く、つまりは「客観的」、「科学的」「ニュートラル」ということ、その本質を忘れてはならないということも付け加えておきたいんですわね。

 店主が小学生の頃の縄文時代も、恐竜の描写も、それなりに「科学的」で「客観的」だったのでありますよ。

 そして、まとめ。

 炎天下のでの発掘作業、お疲れ様でございます!できれば店主も這いつくばってお手伝いしたいくらいであります。

 関西系の方々から、特に京都辺りかな?関東は遅れている、徳川以降の地であり、ある意味「下らない」・・・などと思われているのかしら?でもねえ、大和朝廷なんかできる数千年前にも、こうしてこの地に人が住んでいたんだよ!これはスゲー話なんだなあ。

 こうした考古学や過去を知るための学問が、自由闊達に活動始めると、一体どういうことが起きるのか?

 それは、ことはそう単純には申し上げられません!という展開になるんであります。地震学を深めていけば行くほど、その延長での予知がむずかしい・・・ということがわかるように。深く行けば行くほどに、収拾が付かなくなる・・・。

 最近「日本人」なる語をあたかも、固有の実体であるかのように語る一知半解な輩が多くていけませんな。

 「日本人」なんてことで単純化したいのはわかるが、せいぜいそんなものは大日本帝国辺りで俄作りされたまがい物を、公教育を通じて、垂れ流され、すり込まれたに過ぎない、ことが多いんだよ。

 そんな輩が思っている以上に日本は、歴史的に重層的で、地域的にも断続的かつ連続的な、より複雑で、より豊かで、だからこそスリリングで、ファンキーでパンクでロックな興味深い地域なんでございます!

 日本および日本人なるものをかくも単純化して論ずる裏には、それなりの意図というのがあるんであります。それに気づくことなく、それを「客観的」「科学的」と信じて疑わないなんてものは、最も非知的な態度でありましょう、はずかしい。

 国立より文学部を無くそうなどというアホどもに乗っ取られているような現状に、炎天下にて本当にご苦労さまでございます!皆さまの調査、研究がこの国をより豊かな方向へ導いていく一助になることを願ってやみません!

 熱中症に気をつけて、是非とも旺盛な研究をお続けください!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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携帯070-5083-6962
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