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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

講演なんかやっちゃいました



 昨日、荻窪のアンサンブルというところで、生協連絡会という団体のお招きで、自転車に関するお話を約二時間して参りました。

 そもそものキッカケは、昨年の7月。この団体が、杉並区の交通安全課だったか?と、知り合いの自転車関連のNPOを招いて自転車に関する講演をした際に、ついでについていった店主が、ちょこっと・・・という割にはかなり時間をいただいて、しゃべくったわけでありますが、そこでの受けが良かったらしく・・・、後日単独でお願いします、というのが実現した形でありました。

 今回のターゲットは高齢者の皆さんでした。

 事前のミーティングが、8月に行われ、実際の会では参加者も含めて蓋を開けてみないと分からない、という事を軸に臨機応変で、質疑応答などを交えて、できたら・・・という事で、内容自体をギッチギチに詰めたりはいたしませんでした。

 さーて、当日・・・、やはり高齢者の方が多かったですが、連絡会の事務局・世話役のような中に若い方もいらっしゃって、結果的にバランスのとれた話にはなったかな?とは思います。

 例によって、本線は絶対に忘れず、必ず戻ることを前提に、脱線しまくり、レースや競技のことなども織り交ぜて、お話ししたんですね。

 詳細は置くとして、主要なテーマとしては「自転車を車両として考える」ということでしょうか。

 ヨチヨチ歩きから、三輪車、補助自転車、自転車というラインでは、自転車は歩行の延長に過ぎない乗り物という意識を作ってしまいます。

 それに対して、道路交通法では自転車は原則車道を走ることになっています、つまり自転車は車両であることが明確化されているんですね。

 ハードとしては同じ自転車なのに、意識面やそれに基づくソフトとしては、歩行の延長に過ぎないものと、車両という自覚があるものでは、全く異なってしまうのが、今自転車の問題を難しくしているんだと思います。

 自転車を車両として徹底できれば、管理や取り締まりは楽でしょう、でも自転車に乗り始めた四五歳の子供まで、横で車がビュンビュン走る車道で走れ!とはとても言い切れない。

 ではどこで線を引くか?実際交通の指導での困難さというのがこういうところにあるんじゃないのか?なんて問題についてもお話しさせていただきました。

 ただ、全体の流れとしては、自転車は車両、という方向付けをする方が、今後は良いだろうということ、子供がヘルメットを着用する率が高まった、というのはそうした傾向を象徴するものであると思います。

 また高齢の皆さんにも、もし早歩きでの散歩やジョギングを始めようというときに、スカートにサンダルでやりますか?なんて質問ぶつけてみると多くは、否といいます。

 なれば、自転車乗るときも、それなりの格好をする事でちょっとした車両としての自覚へのスイッチが入るんじゃないか?なんて提案なんかもしてみたり・・・、和気藹々とお話しできたかな?なんて思います。


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 そして、車両としての自覚は、自転車乗り方にも影響するかもしれません、という事で店主は固定式ローラー台を持って行き、参加者の自転車を借りて、サドルの高さを中心としたフィッティングの話なんかも、実習交えてしましてね、それがまた受けたように思いました。

 姿勢としては、「おじいちゃん、おばあちゃんまずは危ないんで、べた足が付く状態で、事故なくのってくださいね」というスタンスは取りませんでした。

 むしろ逆に「世の中には七十を超えてから、ヨットで世界一周を目指してる方もいますね、老け込むのは楽ですが、もっと今持っている自分のポテンシャルの実像を捉えてみませんか?」なんて生意気な視点から、まずはスポーツ自転車で典型とされている、サドルの高さを設定して、乗ってもらう。

 会場から「エエ!!!そんなに高いの?」と黄色い声が飛んだのが面白かった。

 いえいえ、この方の理想はもっと高いですねえ、ちょっと前に降りてください、今ピラー上げますんで・・・

 またヒエー!!!なんて声が・・・。

 では、これで回してくださいな。膝はどうです?踵を落とさないで、長い足を長く使いましょう、ペダルはつま先に近いところで、・・・

 こんな事している内に、膝が楽で、スムースに足が回っている様子が見て取れて、へえ・・・これが足にとって理想なサドル位置なのね・・・と納得。

 その理想の位置から、実際の走行で、それぞれの反射神経などに応じた、現実的な高さはどこか?というところを探してみるのはどうか?なんていうご提案なんかもしてみました。

 もちろんこれ一回でどうなることではないことですが、次回以降はどうも、現店舗に来ていただいて、こうしたフィッティングなんかもやっていきたい、東久留米の生協連絡会とも連携して、やりましょう!などと大いに盛り上がったわけであります。

 そのほかにも、膝のリハビリには自転車を・・・なんて話をしながら、クランクの長さ、股関節や膝関節の可動域の話など、最後は高機能の車いすをセッティングするのと同じように、一人の方に対して一つの理想的なフィッティングをする時代が今来ているんです!などと予定にもないことを口走ってしまったりね、ある意味新たな隙間産業を垣間見た、講演というより、茶話会に近い会合でありましたね。

 昨年、自転車に関しては、お母さん達を対象に、子のせ自転車に関する講義のようなものが急務である!と息巻いていて、ある意味今も同じではあるんですが、それ以外でも自転車自身の持っているポテンシャルのデカさに店主自身も辟易するほどの脅威を感じていて、まだまだやるべき事はあるなあ、なんて思っている次第。

 何か自転車をめぐって、くっちゃべってくれなんていうご依頼があれば、検討いたしますので、一言お声をおかけてください。

 手を動かしつつ、今度は口の方も動かすという、新たな「ビジネス」チャンスのキッカケもいただいた、というわけです、ありがとうございました!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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