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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

男の子のための自転車教室



 新店舗へ移転の理由は色々ありますが、その大きな一つとして、場所のデカさ、というのが大きいです。

 ではデカイ場所で何をしたいのか?

 まあ、色々やりたいのではありますが、その中の一分野として、自転車教室・・・というのがあります。

 親子自転車教室なんていうのは典型的なんだが、例の高専の子達のように勝手かつ押さえるとこは押さえる教室、カルチャーセンターのようなカッチリした部分もあっていいかとも思いながらも、どこかほったらかし・・・というような当店のテイストも含んでもいいなあ。

 また一発屋的、「セガレに自転車組んでやりたい!」「彼女に自分で組んだ自転車プレゼントしたい!」なんていうのもあっていいし、チョット副業以上に自転車組にかけてみたい・・・なんて職業訓練的なものも良いかもしれないが、覚悟しろよ!的なねえ。

 いろんなパターンがあってもいいんですが、それはまた外の空間が常時(雨でもね)使えるようにする施工待ち・・・という感じもなくはない。

 そうした当店の新展開を先取りする形での依頼が舞い込んできた!

 今回は、新店舗設立に関して殊に電気部門でお世話になりました秦野のYさんが、中古自転車を持ってこられて、コイツをできるだけ自分で、手入れしてやりたい・・・、見るとクロスバイクのようなタイプのアルミの自転車、これをできれば固定車に・・・できませんかね?というご質問。

 いくつか選択肢を示したあとに、その実現のための第一歩・・・、そもそも自転車教室をやる際の第一歩は何か?それはできるかぎり、共通にしておきたいなあ、なんて思います。

 その一歩とは解体にあるべきなんじゃない?と思うんであります。そもそもどういう状態であれ、できあがっているものを一度解体して、無垢のフレームとパーツ類に戻す、この過程は体験してもらいたいんであります。何よりも勉強になるんだよね。

 ですんで、新フレームと、パーツの持ち込みで組付けをやるというのは、片道に過ぎないんですね。できればどんな状態であれ、完成車から始めて、完成車に戻す、この経路を辿ってもらいたい。

 解体、分解というのは、思われている以上に、物を作っていく者にとって重要な過程なんじゃないかと思いますよ。だから、高専なんかでは、組付けの前に、散々解体をやらせれば良いんです、そういう教育課程がないなら、解体部を設立して、そこでありとあらゆる機器類を解体しては、素材に分けて分類し、時に再組み付けと修理をしてそれを売って部費にする・・・。時の差材に分別したものを売って部費にする・・・。

 ものの成り立ちの逆を体験することで、いい技術屋の卵になるともうんだが、どうだろう?

 解体は創造の母であるぞ!先人のなんたるかを学ばなくて、技術の習得はあり得ないからな。たまには良いこと言うだろう?

 てなわけで、そもそもが技術屋のYさんに、できる限り自分の持っている工具でどこまで、解体できるか?やってもらいました。

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 8ミリレンチなど使って、クランクを抜いてもらいます。

 BB抜きは自転車の専用工具なので、当然電気系のYさんはお持ちでありませんので、そういうのは使い方などをお見せして、外していきます。

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 ワイヤー類を外して、ディレーラーなども外していきます。一般工具で十分。

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 結構順調にいってまして、何かハプニングがないと、解体としては面白くないんだよなあ・・・なんて思っていたところに、出てきてくれました・・・、ステムの焼き付き。

 内心こうこなくてはねえ・・・、すんなりいっては学びのための引っかかりがなさ過ぎますからね。分野違いとは言え、同じ技術屋なんで、なんだ、自転車なんてチョロいじゃない・・・と簡単に思ってもらっては、つまらないんでね。

 そこで、色々やるべき事はあったんでありますが、先日の万力事故の件もありましたんで、ここで一発荒療治と行くことにしたんでやんす。

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 まずはちょん切ってもらいましょう、ということで、Yさんお持ちのパイプカッターでステムのコラムを切り始めた。

 だが、思った以上にコラムが太く、刃が足りなくなりまして、なんとか当店の工具と交換して、切った・・・。

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 中心にある鉄のシャフトまでは切れませんので、コイツを再度Yさん所持のグラインダーでカット!最初からグラインダーでやれよ!という突っ込みが・・・、でもこれもハプニングのふり・・・。

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 火花が飛び散って、なかなかの絵なんであります、脇を通り抜ける子供達がギャラリーとしてたまっては、「自転車壊しているの?」と大はしゃぎ。ねらい通りだねえ、こういう絵が日常化して行くだけで、自転車教室としての広報となっていくでしょう。

 通りに向かって看板でも置いて「自転車教室開催中!自分で自転車組んでみたい!子供の自転車を組んでやりたい!彼女に自分で組んだ自転車をプレゼントしてみたい!なんて夢見る君を覚醒する教室だ!」なんて書いておいたら、反応する人居るだろうなあ・・・。

 なんてこと考えながら・・・、でもまあズブの素人にはここまではさせられないねえ、火花だけでも結構熱いしね、グラインダー使いには慣れは絶対に必要だし、間違えると指先一本くらい飛んでいくんでね、作業によっては、各自の力量、経験なんかを見ていかないとね。そして、保険だな・・・、ケガ一切を保証します・・・というなんか掛け捨て保険ないかしら?この辺は浜地さんに相談だな・・・。

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 で、コラムの残っているフロントフォークを取り出して、これまたYさん手持ちのバーナーであぶることに。こうやって、アルミコラムを熱でグズらせるんですねえ。

 ある意味古典的な抜き型ではあるんですが、展開によっては自転車教室で、こうした裏技なんかも体験できる、という意味で、簡単に抜けてしまうよりも、こうしたハプニングは勉強になるんですねえ・・・。

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 熱で溶けた先端をつまんで、回しては炙ってを繰り返している内に、抜けました。ちょっとした感動と達成感、外すだけでここまで大変なのか?という事。

 でもまだ課題あり、臼とシャフトがその奥に残っている・・・。

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 こいつらを鏨とハンマーと万力利用して引き抜いて、ほぼ解体は終了・・・。

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 解体された車体の前でポーズのはずが・・・、すでに暗くなっていました、もう5時半近くだとこうですわ・・・、日が短くなったよね、あと二ヶ月で冬至だわね。

 そんなこんなで、今後の当店の柱事業になります、自転車教室の先取り的なことができまして、何か楽しかった。

 次はこれをどう組んでいくか?固定車なら、使いたいギア比周辺が実現できる110ピッチものと、チェーンリンク数枚と、コテッパ数枚考えておいてね、という課題を出しました。

 エキセントリックで、マジなストドロ固定車になりそうな感じ・・・、まあ今後の展開は楽しみなんですね。

 いろんなバリエーションにお答えしつつ、近未来の自転車教室、実現に向けて、施工含めて出発開始だ!こりゃ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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