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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

クロストレーニングと小さな蝋燭



 この自転車が持ち込まれたんですが、本人というより人車一体で連れ込まれた、といった方が良いかもしれません。

 で、それが一体誰によってか?

 道を歩いていたご婦人が、自転車トラブルで困っている学生に声をかけて、当店に連れて来てくれた、というのが今回だったんですが。

 そのご婦人・・・、ア!あの時の!!!

 といって驚くほどではないんですが、以前まだ当店がこの地で駆け出しの頃、小さい子供が自転車で困っているので、なんとかしてくれない?といってきてくれた方だ。

 その時は確かネパールの子供二人が、外れたチェーンがギアの内側にくいこんではずれなかったので、当店まで数十メートル運んできて、直して出してやった。

 その時、その子供達はいくらかかるのか?心配だった様子なのを「大丈夫よ、おばさんが出してあげるから」と通じない言葉で声をかけておられた。もちろんドライバーでチョチョイで直ったので、工賃はただだったわけだが、翌日お礼と称して一包みもって来ていただいた。

 その後婦人が、また若い子を連れてやってこられたのだ。相手は黒ガラス、高校生かと思いきや、近所の早稲田の野球部三年生の学生君だったのだ。

 まあ、自転車は酷かった・・・。一見チェーンが外れていただけのようだったが、まあ・・・ある意味典型的な高校生のメチャクチャ乗りを数年重ねてきたような、何ともねえ・・・という代物だったわけです。

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 前後のホイールは振れまくり・・・、エンドはひん曲がり、まあ変速など全く使っていない。

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 ブレーキシューは取り替えたものの、これでどうやって止まってたの?というくらい・・・。まあ、反射神経だけで乗っていたのが分かる扱いであったわけ。

 そこで、野球部やっているならヨー・・・・と店主の一席。

 自転車をサンダルくらいにしか考えていないだろう?なぜ、コイツを乗っているときでも、少しでも野球に役立てないか?ということを考えないのか?ある意味そのくらい日常使いの自転車とスポーツ自転車の乖離はまだまだあるという事なんだろう。

 例えばな、膝を壊したとする、どうやって直す?治療中心肺機能が落ちやしないか?と心配ならないか?そういう時には自転車なんだよ!君ら体力なら150キロだって踏める!軽いギヤで膝に負担をかけないようにして、長距離を踏む。心肺機能は落ちないどころか向上していくはず。

 そういうように自転車を考えて欲しい!クロストレーニングという、ありとあらゆるものを自分の競技や種目にとって、どうやったら利用できるか?という事を考える、ある意味自転車は最たるものだと思うぜ!

 大体道で困っていたときにご婦人に声かけられて連れてこられているだけでも呆気にとられているところ、そこのオヤジにクロストレーニング云々とコンコンと言い聞かされて、二重の呆気状態だったと思う。

 とりあえず、引き取って、しょうがねえなあ・・・しょうがねえなあ・・・と漏らしながらのメンテが終了。

 その翌日。

 「おいくらですか?」とその後婦人が訪ねてきたんであります。いいんですか?と聞くと、エエ、出世払いでいいんで、私が払いますと。

 そのご様子が、ちょっと普通と違っていたんですね。大げさにいうと、ちょっとばかし迫力があったと申し上げましょうか。

 そのやりとりの中で、ポソッと、問わず語りでおっしゃった。

「知り合いの子供さんがね、六歳の時、整備不良の自転車に乗って、首の骨を折って、亡くなったんです。だから、以後、絶対に壊れかけた自転車に乗っている子を見ると放っておけなくて・・・」という事でありました。

 十年ほど前のことだったと。今年子狸は六歳を迎えます。

 色んな意味で、引き締まります。整備不良車で、死者が出うると。これは当店有縁の方々とは、共有しないといけません。重く受け止めていかないとなりません。

 「ノスタルジア」という映画に小さな蝋燭に火をともして、ゆっくりと渡り歩くシーンがあります。消さないように、片手で風をよけながらゆっくり、丁寧に歩く。途中消えてしまうと、またはじめから火を付けてゆっくりまた歩き始める。その絵が浮かびましてね。

 自分に与えられた蝋燭に火を付けて、それを消さないように、丁寧に 歩いて行く=生きていく、地味であろうが派手であろうが、そうしたものを自分に課しつつ生きておられる方に敬意を表しつつ。

 

 その翌日、件の学生が自転車を取りに来た。是非、ご婦人の連絡先をきいてきたが、出世払いでいいといってた、氏素性は明かさないでとも言われたよと。整備不良車の若い子は放っておけないともね。

 あと、体育寮の学生の自転車すべて、利用者の適正サドル高にしただけでも、君らは変わる、絶対に変わる!とも言っておいた。

 二つの小さな蝋燭に火が、彼らの火種になるのやら?相変わらず、若い子らには期待しないで、待つことにしよう。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて十年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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