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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

謎の小径車その後!



 こういう形で組み上がりましたな。

 車輪とチェーンリンクの大きさが同じくらいの小径車ですね。

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 56Tのデカイリンクが付いていますね。アローズのように車体にチェーンガードが付いています。

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 Rがあっていますねえ・・・、フムフム。

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 前輪のエンド幅74ミリ、ダホンと同じです。それに対して・・・、

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 後輪のエンド幅が、なんと84ミリ!特殊中の特殊規格だよね。もし量産するんなら、このエンドのハブは買い占めにしないといけませんな。

 どうしてそこまで幅を狭くしたかったか?

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 シートチューブの下にヘッドパーツが打ち込んであります・・・なんでだ?

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 同じくシートチューブの一番下に受けがある・・・。つまり、これは特殊な折りたたみ自転車、ということなんですね。折りたたんだときに嵩張らないようにエンド幅が前後ともに狭く作られているようです。ちなみにクランクを支えるBBの軸長は103ミリというこれも最短もの。色々工夫していますなあ。

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 ロングアーチのブレーキがついていまして、この前輪のフォークも折りたたみ形式になっているわけであります。

 ちなみに、この車体、

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 新店舗の新塗装場での本塗装第一号であります。組み付ける際に工具を落としたりしてつく薄傷などは、エアブラシなどで修復もしたりしてね・・・。

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 メタリックブルーをつや消しクリアでくるんだもの、若さと渋さの両立ということですが・・・。

 実はこの謎の小径車ですが、東京サイクルデザイン専門学校、今年の卒業生の卒製なんであります。

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 このいい男が、製作者の中岡さん。三年学んで、約10本ぐらいかな?自転車を作って卒業ということになります。

 この創作自転車が展示されます。卒業生の作品がドーンと展示されるんだろうなあ。

 この二月の十四日日曜から、十六日火曜まで。場所は南青山のスパイラルガーデン一階、朝の十一時から、ということです。

 これからの自転車界を背負う若い子達の意欲的?な作品が見られるんでしょうね、ご用とお急ぎでない方は、是非寄ってみていってください!

 今までとは違う、これからのこの国のもの作りのヒントのようなものがあるとしたら・・・、予感はあるんだよなあ・・・。

 さて、卒業してからの彼の進路・・・といえば、まだ未定らしい・・・。

 サイクルデザイン学校さんに提案があるんだよなあ。こうして三年で10本試作した若い子達が、社会に出て行く。すぐに自分の工房もてると思いますか?ビルダーとして就職できると思いますか?

 ほとんど無理だと思いますよ。現実的にはね。

 では、学校としてどうすべきか?こうした一定の就職可能な業界を背負っていない子達を世の中に出すとき、学校ができることがまだまだあると思うんです。

 それはね、卒業生に関してのみ、卒業後も月々いくらかの工房使用料を取って、放課後、学校教育が終わったあとに、彼らが製作を続けられる環境を作ってやることではないか?と思うんです。

 卒業生が、OBとして放課後の工房で製作を続けているとしたら、現役学生のモチベーションも上がるでしょう。学園祭ではOBの作品も展示してやれればさらに学校の印象もいいはずです。

 古来からの徒弟制度というものがもう維持できなくなってきた状況で、できてきた学校であるならば、現在の状況下で名工を育てていく形式のようなものを模索していく義務というか、責任があるんじゃ無いでしょうか?

 卒業後も、一年で数本の実績を作っていく中で、職人として食っていける土台ができないとも限らない。そうなったら、独立してもらえば良い。そんな二年や三年の学校教育レベルで、一人前の職人ができるわけがない!その後の製作環境や関係が大事なんだと思うんですが、どうなんでしょうね。

 一年半くらい前に、そんなことを中岡君らに吹き込んで、学校に直談判してみなよ、と言ったんですが、どうも蹴られたようですね。

 でも一回蹴られたくらいでなんだ!二度三度と、卒業生集めて署名活動して、何なら校内の講師の先生のご意見なども集約して、諦めずに何度も何度も学校側と掛け合ってみるのも、いい修行だと思うぞ!

 現役学生だって、ほとんどが賛同してくれるんじゃないのかな?と思うがね。

 この手の仕事で独り立ちをしていくなんてことは、大変なことだ。若い子達をどうやって、諦めずに、この業界で生きていけるようにできるか?ということが、一定の歳以上の人間の責務のような気がする。

 やはり、若い子達が元気で、活発でないと、その業界は絶対に衰退する!これは鉄則だろ?なぜ、今の日本の農業がこのような現状になったのか?それは若い子達に生き生きとした新しいイメージで農業を伝えられなかったからではないのか?

 先日の自転車業界の大先輩達の言葉の中にも、汚れる仕事だし、大手には食われっぱなしだし、儲かる仕事でもないし・・・、こんな話だけだったら、若い子達はそれに続いて、やっていこうとは思わないでしょう。

 行く行くは、アサヒとイオン自転車その他に集約されていく、自転車の個人店など青息吐息・・・。

 若い子達に、生き生きした新しい自転車業のイメージでもいい、どうやって伝えていくか?ということなんだと思うんだよね。そんな仕事で面白いか?仕事は面白く楽しくやっていかないとダメだ!そのためにはなにが必要だと思う?

 そういう所を模索して、模範になるような動きをして、一定の形式を作って、そこに余地を残しつつ、若い子達に渡していくこと、こうした活動無くして、業界の衰退などはもう必然のような気がするね。

 もっと若い子達が元気になるように、希望が持てるように、楽しめるようにできないか?もちろん諸技術の習得は大変だし、失敗の連続だし、落ち込むことだってある、思い通りになんか行かない、ダメかも知れないと思うことだってあるだろう、でも、その先に大きな目標を持ち続けられるような環境があれば、そうした苦労もすべて肥やしであり、喜びの源泉になるはずだ。

 何の話だったか?

 そう、もうある年を越えた店主としては、最近殊に若い子達の動きが気になってきているようである。自分の死後、彼らに何か残すことができるか?ということの方が、目下自分のなにがしをするよりも気になってきている。

 まだまだ、店主も何も成就はしていないが、まあ、あと二十年そこそこで消滅する自分などは、もうどうでもいい。それよりも、残していくやつらの方に気を取られているともいっていいのかもしれない。

 そういう意味で、若い子達への何らかの環境作り・・・、できることをやっていかないとな。

 がんばれ!若造!踏ん張れ!オヤジ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
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