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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

諦めるにはまだ早い!



 六十年続いた、柳沢の自転車屋さんが今月でもって、実質今のところを引き上げる。そこで診ていたお客さんの自転車はどうなるのか?

 自転車はメンテして乗るものだ、という芯を持っている自転車屋は、利益が上がらない、なら即撤退・・・というわけにはいかないものでありましょう。

 色んな意味で後ろ髪を引かれるわけであります。

 広告会社が付いて、期間付きのマーケティングなんかをやって、一等地に進出した堂々たるメーカーの自転車屋があったとして、5年後もあり続けることができるのか?

 大概は移転していたり、どうなったんだか・・・という事もあるようでありますな。その期間売られた自転車、そこで購入した利用者さん達はどうしているのでありましょうか?

 そんなこと一々心配しているようでは、商売は成り立たない・・・とお考えの店もあるんでありましょうな。

 今まで、店を支えてくれていたお客さんと自転車達、それらを放って辞める・・・というのは忍びない、そしてあと一つ、六十年間店を支えてきてくれたものたちがある。

 道具類。購入したもの、加工したもの、端から製作したものまでその数は相当にのぼります。それらを捨てる・・・なんてことはできません・・・。その気持ち分かります。

 といって、ただ置いておいても、無駄になります。使えるところ、使い続けるところに託さない限り、道具類を活かすことはできません。

 ということで、当店のご縁がありまして、まあ、色々展開がある・・・という事であります。

 そうなりますと、そこでの利用者さん達が、自転車をもってこられるんですねえ。

 「古いんで、もうダメかしら?」と。実際にもって来てもらうと、確かに古は古いが、当店からすれば、全く問題が無いようなものが大半なんであります。

 「当店にはもっとすごいやつが来ますんで、このような状態なんかは、ほとんど問題になりませんよ」

 「なら診て欲しいですが、大体どのくらいになるかしら?」と、この質問がちょいと難しい。正直やってみないと分からない・・・。ただ、再生にかかる費用と、新車購入とで悩むというのがほとんどの方の傾向であります。

 まあ当たり前ですよね。よほどの愛着がある場合を除いては、そうなっても仕方が無い・・・、経済原則というものなんでしょうな、むしろ自然なんじゃないでしょうか?

 そこでまあ、昨今の買い換えの傾向に、ちょっと釘刺して、土台がいいんですから、再生させてはいかがですか?なんて提案をさせていただくんであります。

 その確立は、今のところ、約半々といったところであります。結構確率が高いかと思いますな。
 
 そんなこんなで、この自転車、実は施工後なんでありますが、施工前の状態は、撮り忘れ・・・いつもながら、ごめんなさいよ。

 でもね、大抵は自転車というものは再生できる、ということなんであります。諦めるにはまだ早い、まだまだ早いんであります。

 やることといったら、タイヤ、チェーン、ワイヤー類、つまり消耗品系統と取り替える、これだけでもかなり走れます。

 あとは、要所のグリスアップ・・・、大体これくらいなんじゃないかしら?

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 チェーン交換してみました。その前は、赤さび・・・だらけ。

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 今回の場合は、ブレーキワイヤー二本と、シフト一本。これでブレーキと変速が良くなります。もちろんブレーキ本体、シフターの本体にも、メンテの手は伸びます。

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 タイヤ前後も取り替えて。

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 BBないの点検。交換が必要な状態だったら、交換します。スモールパーツでよければ、それで。あとは洗浄と、グリスの入れ直し、ガタ取りをしっかりやってやると、ウソ・・・というくらい回りますね。

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 ハブも、点検グリス入れ。それで機嫌が良くなります。機械も生き物ね。

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 製造以来の中開け?かな?新鮮なグリスが入って、また蓋が閉じられます。

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 ヘッドもこの際入れておきましょう。つまり、要所というのは回転部分、可動部分ということなんですね。ベアリングが入っているところ、この辺が肝となります。

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 あとは破れていたサドルを交換。雨の日から数日間、座ると濡れるというヤツです・・・。サドル交換なんて、スポーツ自転車では当たり前のことなんですが、実用車系に乗っている方々って、どうも当たり前じゃあないようですね。

 カバーみたいなもので対応しています・・・。敗れたら、交換できるという選択肢がそもそも思考回路にないんじゃないか?と思いますね。自転車は完成物・・・と思っている。

 いえいえ、違いますよ、自転車はパーツを集めて作る構成物なんです!ですから、規格が合えば、星の数ほどの選択肢が目の前に天の川のように広がります!もっと自由に、自分の自転車をデザインしてみて欲しいですね。

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 グリップもベタベタだったものを交換・・・。そんなに我慢して使い続けること無かったのにねえ。

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 ちょこっと年代物ですが、良い意味で年代物っていう雰囲気が出ていますね。ハンドルがなかなかいいです、これは。

 もろに工芸自転車などなくとも、こういうちょっと時代というか、スタイルというようなものをなぞっているものって、いいですねえ。よく、今の自転車屋の店頭にある、何ともコメントしづらい車種って、十数年とか経つと、それなりの懐かしさのようなものって感じられるようになるのかしら?

 家なんかもそうですよね。三丁目の夕日までさかのぼらなくとも、畳の部屋に机を置いていた店主らの世代の木造の家があると、ちょっと足を止めてみてしまいます。何らかの懐かしさがあるんですねえ。やっぱりある時代・スタイルをなぞっているんじゃないか?ってね。

 それに比べると、今新築として建っている家って・・・、全く家としての魅力を感じないんであります。安い建材使って、プラモデル的に建てられている、いかにも規格品の家々って・・・何ともねえ。

 でも、今幼少期を生きている子狸なんかが大人になったとき、あれ見て何らかの懐かしさ?のようなものを感じるのでしょうかね?まあ、分からないなあ・・・。

 一般の方々が、朽ち果てているように見える自転車も、店主らから見れば、そのほとんどがなんとかなるものなんであります。いい新車と買い換えるならいざ知らず、安もんバッタもん新車を購入するくらいなら、まだまだ諦めるのはやい!と申し上げます。

 ちょっと古くても、土台が良いものであれば、大抵は再生可能です!

 お任せあれ・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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