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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

カンパのスプロケ スペーサーが豊か!?



 レーサーが持ち込まれまして、どうも変速がうまくいかない・・・。

 そういう場合、大抵はワイヤー調整で何とかなるんですがね。それで何ともならない時は、エンドの曲がりを想定してみる。ほんの少しの曲がりも、今や11速時代、ギアの歯どうしの幅が狭いもんだから影響が出るんであります。

 ただ・・・、今回はワイヤーでも無く、エンドの曲がりも無かった。

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 ということは・・・リアディレーラーか?まあ、年代からしても、少々疲れているのかも知れないね。でも・・・カンパだろう?

 あともう一つは・・・、

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 ここね、エルゴパワー。こいつは旧式のものなんで、メトロン星人ではなくて、単なる象牙の立派な象さんのやつであります。ここのコロが削れてへたってきたりすると、微妙なワイヤー調整ができなくなって、歯飛びが起こったりする・・・。

 さて、原因は何か?

 これはカンパ独自の形式によるものだった、ということが分かりました、シマノでは絶対にあり得ない原因なんであります。

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 これがカンパのスプロケ、見た目はシマノのそれとは全く区別が付きませんが・・・。

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 横にしてみると、一目瞭然!・・・ではないな。これ目視で確認できたとしたら、相当の目をお持ちの方かと思います。バラしてみます。

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 ベローチェのスプロケは、こうして一枚一枚が、バラけるようにできています。洗浄する時に楽ですねえ・・・。シマノのものは、大抵は三体が四体、プラス数枚、という形式(カンパにもあり)なんで、完全にこのようにバラけるようなものが今は無いんです、掃除には苦労します。

 そして、カンパスプロケですが、スペーサーをみてください。ざっと見分けられる違いは3種類ありますね。この見分けられる形や色の違いは、実はスペーサーの幅の違いを意味しているのです、しかもたちの悪いことに、その内の1種類は見た目が同じなのに、幅が違うんです。

 で、分かりました。バラして清掃しやすいとなると、利用者さんはつい洗浄したくなるはずです。埃と油まみれのスプロケが隅々までピカピカになるのは気持ちの良いものですから。

 その後戻す時に、スペーサーの順序を無視して入れてしまうと、上のようなシフトの異常が起きてくるんですね。均等のスペーサーを使っているシマノでは起こりえない現象でしょう。

 しかし、完全にバラして、元に戻そうとした時、スペーサーをどこにどう配置して良いのか分からなくなった時、一体どうすれば良いのか?これは大問題でありましょう。

 でも安心、そういう際には、ここをのぞけば良いんです!

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 カンパのパーツ類の詳細構造の公開は、ある意味シマノよりも徹底しているといって良いでしょうね。そこを開いて、その図を見ながら再組み付けすればいいんです。なんと驚くことに、さかのぼると1994年のものまで辿れます。


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 ホラね、スペーサーに4種類も使いやんの・・・。

 そんなわけで、
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 このように、一枚一枚きれいに洗浄して上げましたら。

 上の図に従って、スプロケを戻してやればいいんです。

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 皿屋敷ではありませんが、一枚・・・二枚・・・

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 三枚・・・、四枚・・・、

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 はい、完成!

 あともう一つ。こうしたバラけるスプロケを複数お持ちの方は、

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 このように、購入する際に付いてくる、ホルダーに順番に入れて、保存することをおすすめいたします。

 もし、まずい!捨てちまった・・・という方は、

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 このように、タイラップや紐状のもので束ねておくことかと思います、もちろん順番通りにね。

 で、この車体のシフトの結論ですが、このようなスプロケの正規の取り付けと、ディレーラーの調整、ワイヤー調整、そしてもう一つ、エルゴパワーの癖の習得、この四つ揃って初めて快適に、動くということになります。

 この最後のエルゴの癖というのが、ある意味すこぶるカンパ的な展開かと思います。相当お使いのようなので、中に摩耗らしきものが感じて取れます。ただ面白いのが、それがすべてマイナスに作用する、というのでは無いことなんです。

 その摩耗・消耗に伴う何とも言えない、使い心地の良さが出ています。これは新品では味わえない感触ですね。もちろん、カチッとしたシフトのシャープさが無いところは、新品とは違うところでありますが、その何ともアナログなところが、エルゴの魅力、シマノのSTIには無いところかと思います。だからエルゴは辞められない。

 もちろんエルゴの癖というのは、その何とも言えないアナログ臭さの中にあるんですね。ちょっとしたタッチの違いで、ちょっと変わる。その辺を知り尽くして、使い倒せば、まあ、最高なんであります。

 言っていることが全く分からない方と、そうそう、そうなのよ!!!と膝を叩いているカンパファンがいるんだろうなあ・・・と思いつつ、工業製品としてのばらつきがるカンパにはメカニックの腕の見せ所がありますね。

 に、対してシマノは、コンポの方から「ハイセッティング終わり!」と言ってきます。すごい、と言えばすごいんですが、ちょっと素っ気ない気もします。

 店主にとって、カンパが何ともいい、というのは、そういうことなんであります!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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