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治具の続報! もっと痒いとこへ! |
![]() 先日当ブログに、治具について一筆申し上げたばかりでありますが。実はあそこで作っていたのは、ショートバージョンであります。 ![]() ステンレス棒の長さはたかだか300ミリ程度。で、これと同時に実はロングバージョンも作成していたんであります。これが冒頭の写真に写っているやつで、コイツのステンレス棒の長さは700ミリ以上あります。 ショートバージョンのものは据え付けの万力に噛ませるやつなので、柄は短い方がいい。では、なぜロングバージョンが必要か?というと、こいつは塗装ブースで使用するもので、塗装ブースには据え付け万力がない所に起因します。 ![]() このように、床に移動式万力をおいて、そこにステンレス棒を噛ませて、仕掛け塗りや研ぎ出しを行いますので、ちょうど店主の仕事がしやすい高さにまでフレームを持ってくる必要があり、このように長くなったということなんであります。 そうなると、足下にある万力を締めたり緩めたりしながら、母材=フレームの向きや角度を変えていく必要が出てきます。足でやらないと意味が無い、一々上を片手で押さえながら、もう片手で体を屈めて万力を緩めてしめてをするなんていうのは、効率悪いですからね。 ![]() 通常の万力は、このように回す部分に貫通の穴を開けて、そこに可動式の1本棒を通して、回しやすい状況を作りつつ着脱をしてゆくんですが、当然足は手と比べると、不器用であり、立った状態の片足で微妙な強弱を付けるには、1本棒では難しい・・・ということが分かったんであります。 ウーン、どうしようか・・・。そんな折、同級生の奇跡の技術を持つ青山自動車工業の青山君が、ミシンを運んできてくれたんですね。 次元は全く違う高レベルで働く彼ではありますが、やはり機械周りなんかを見ると燃えるようで、鋭い質問が飛んでくる、そんな会話の中。ある機械操作の際、もともとはL字の操作棒が付いていたんだが、母材の加工過程を見ながら使うには、連続してその姿勢がキープできないため、L字ものを外して、円状のハンドルに替えたら俄然使いやすくなった!ということを聞いたんであります。 なるほどそういうものか。使いにくいものを我慢して使うのではなく、より使いやすくできるように改造する・・・。できるんなら、そういうことをした方が、仕事の質も上がるし何よりも楽しいはず。 そこで、万力のこの部分を外して、果敢に改造へ! ![]() 元々ついている横穴の垂直にもう一つ穴を開ける。 ![]() そこに横棒を1本通すと、このようになりますね。 ![]() 一文字から、十文字に当然なるんであります。 ![]() マア、多少の前後はついてしまうものの、まあ、いいわ。コイツを万力に戻して、足でどう使えるか? ![]() 実験開始であります! ![]() こうやって、ギュッと圧をかけて締める。もしこれが一文字だったら・・・、足を相当上げないと、踏めませんね。 ![]() 逆に緩めてみたり・・・、これが一文字だけだったら・・・。挟む物は三十ミリのステンレス棒なんで、そんなに広範囲の動きは要求されないんだが、限定された中で微調整ができる用にするためには、やはり一文字より十文字! 確か十文字はアトランタでメダリストになったっけ?なんてね。 より痒いところに手の届くよう、今後とも改良し続けていこうと思いますわ。良い仕事の裏には、やりやすい環境・・・なんでしょうな、きっとね。 スポンサーサイト
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Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。
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