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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

南米よりやって来た 久々の110ミリフレーム



 名前はナンベイなんだが、九州にあるビルダーさんのフレームかと思います。それが何をどう経由してか、当店にやって来た。

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 エンド幅が110ミリ・・・、非常に癖のあるフレームなんですね。ピストブームとやらが来る前は、この手の中古フレームは一万しないでやりとりされていたような気がします。

 それがブーム到来で、何でもかんでもピストフレームなら取引されるようになり、紛れていい値段で落とされてましたね。ところが落とし物を拾った人は、大慌て。

 予定していたホイールが使えない・・・、どうしていいやら・・・、当時、自転車屋が専業に成りたての当店がいつの間にやら駆け込み寺になっていた。

 なんとかして、110ミリ用のハブを作らねば・・・、もちろんデュラエース並みの銭払えば市販品でもいいんですがね。それでも、32ホールのハブがない・・・など、色々問題は尽きなかった。

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 一般的な120ミリのハブですと、このようにはまらない・・・。左右五ミリずつ広いんでね、当たり前なんですが・・・。

 では幅を詰めて110ミリにすれば問題ないか?というと・・・。

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 このように、十ミリのシャフトでは、八ミリのエンドスリットに入っていかない・・・。そういう意味で二重苦の状態なんです。

 いえいえ、二重苦プラスにあるのが・・・。

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 前輪も八ミリのシャフトを要求してきます、通常九ミリなんで、一ミリシャフトを横に削ってやらないと、前輪すら入らない・・・、つまり三重苦といっていいんですね。

 そこで、前後ともにシャフトを八ミリに削ります。

 前輪はそれで調整して、ホイール組みをすれば・・・装着可能。

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 これにて使用可能になります。やれやれ・・・。

 そして後輪なんですが、シャフトを削って、今度は玉押しを五ミリずつ削りまして、幅を詰めなければなりません。

 古いシマノのスモールパーツカタログには、その手の幅の短い玉押しはあるんですが、今は在庫が一個限り・・・なれば作るしかない・・・。

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 調整中のなんちゃってフライス盤を使って、五ミリずつ削っていくんですが。

 書くほど簡単じゃない、かなり根詰めた仕事になります。しかも、切り子が針のように細かいので、これがアチコチに飛び火して、痛いのなんの・・・。水で洗い流しても、見えない鉄粉が手のアチコチに飛散してか、手を動かすとピリッと痛くなる・・・、これが2日ほど続きます・・・。

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 手作りの治具・・・のようなものでとりあえず高さを揃えて・・・なんとかかんとか。

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 それでできあがったハブで、ホイールを組んで装着・・・。110ミリであってもチェーン引きを入れるので正確には112ミリ幅のエンドになります。

 その辺をピッタシスペーサー等で調整し、びったりのホイールにします。

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 ホラ!手間かけさせやがって・・・!入手可能なハブも年々変わっていき、入手できたはずのスモールパーツ類ができなくなったり、また新たな選択肢が見つかったり・・・、マア、特殊な改造はいつもスリリングなんであります、だから面白い!

  とりあえず、ここまでやったので、あとは何をどう付けて走らせるか?ゆっくり楽しくご検討ください!

 ある中古ショップから、とある値段で購入して・・・、それが高いか安いかは、今後コイツとどういう関係を結んでいくかによりますので、末永くしっかりメンテしながら乗ってやることかと思います。その際の肝は常にホイールにあります、それ以外は一般部品で何とかなります、ハブを含んだホイールが癖ありなんですね。

 そこさえしっかり押さえてやれば、あとは大丈夫!

 眠っている110幅のピストフレームありませんか?起こして街道に戻してやれますよ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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