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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

コラムねじ山救出作戦



 使いたいヘッドパーツが入らない・・・、一度コラムのねじ山をさらってくれないか?

 よくある話ではありませんが、施工内容としては、ある意味ごく当たり前のことだと思います。ねじ山にバリやその他が立ったり、山自体がつぶれたりことで、ナット系が入らなくなる、またはスムースに回らなくなる、あり得ることであります。

 むくのパイプにねじ山切るのは、工具一つ壊すような覚悟がないとなかなかできませんが、ねじ山修正なら、既存の溝に沿わせてダイスを回すだけですからね。

 ところがなんですが、何とも抵抗が激しい・・・。切り子も見える・・・。これは修正の域を超えている・・・。規格の違いかな?確かイタリアンとJISでは、ネジピッチは同じながら、ねじ山の角度が違うという・・・それか?に、しても重い・・・。

 ちなみに使いたいというヘッドパーツは、既存の段階ではほんの数回転で、入らなくなる・・・。

 多少荒れながらも、一インチのダイスが入ったところには、そのヘッドパーツはクルクル回って入ってくる。若干ながら、既存の状態ではコラムが太いようにも思える。なので、一インチの修正ダイスすら入りにくい?

 いずれにしろ、希望するヘッドパーツには若干太すぎ、ねじ山も荒れたということで、これはこのままではいけない・・・救出せねば・・・ということで、柳サイクルさんに、相談。

 全体のねじ山をざっと削ったあとに、

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 一周、真鍮ロウを引いてもらった。徹底的に脱脂してね。こいつにだ・・・、

20160716_171931_184_convert_20160716211455.jpg

 再度ダイスを噛ます。これではスレッド化の施工と同じなんだが・・・。真鍮の分だけ、やわらかいので回りはいい。入りの角度を間違えなければ、大丈夫。フォークを万力に固定して、台に乗ってダイスを垂直にセッティングして、上から押さえつけるように、ゆっくり回していくんだが・・・・ね。

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 こういう感じに仕上がり。

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 真鍮のむくに、ねじ山が立つ。かつては、これは師匠の所まで持って行っての半日仕事だったんだが・・・、近くにビルダーさんがいるというのは、何とも助かるものであります。当店周り、お陰様で自転車総合力が上がって参りました。

 20160716_175815_310_convert_20160716211510.jpg

 ご希望のヘッドパーツも、しっかり入ります・・・。

 マア、メカニックだけではできませんな。合わせ技というやつで、これからまた勉強なんであります。今まで考えもしなかった依頼や、対応もできなかった依頼に、どうやって応えて行けるか?確実に間口は広がっている・・・と思います。

 より深い自転車の世界へ、いや、施工というもののより深いところまでどこまで下りていけるか?まさにトライアルなんでありますね。

 どんな世界があるんだろうな・・・。
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狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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