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総力戦だった・・・といえますね この一台の再生 |
![]() 去年の十一月頃ですが、初めて来たのがこの状態で、ピラーが抜けない・・・ということでやって来たんでありますが。 まだかここまで一大再生となるとはその時には思っていませんでした。が、使用したいと言っていたクランクが、夭折した友人からのクランクだということを聞いて・・・、これはもしかして・・・という予感がなかったわけではありませんでした。 でこの春に、改めてご依頼をいただいたんでありますが・・・、その依頼書がすごい・・・。 ![]() この量の写真とその説明が詳しい・・・。 ![]() イラストに細かい指示が色分けされてかかれてあります・・・、すごい厳密・・・。恐る恐る尋ねてみると、やはり・・・、建築系の方でありました。 そういえば近所に世話になっている建築家の方が居ますが、「今役所に700ページの書類出してきたところ・・・」とヘトヘトの顔して話していたことを思いだした・・・、多分、公共工事も含めて、書類書類書類、間違いがあってはならない箇所は厳密の上にも厳密を重ねた詳細な書類などが大量に用意されるんでありましょうな・・・、多分。 もちろんこの依頼の内容は、店主一人でできるないようではありません、フレーム自身の加工もありますので、柳サイクルさんの力を借りないとダメ。 それに・・・、 ![]() 内部からの錆が散見できますが、コイツを剥離して、塗装できる下地を作るには、大森社長の力も必要です。 ![]() この車体のメインのパーツになる、形見ともいえるこのクランクなんでありますが・・・、 ![]() 旧式のコッタードクランクという規格のものを扱いますが、この手の古物を観察しながら再現する天才といえば、ポキさんの力を借りないといけません、ということで、まあこの車体の再生には当店周りの総力を結集しないといけない、ということになりました。 ![]() 大森研魔の剥離を受けて、店主が再塗装、黄金ですね・・・、ちょっと仕掛けはしてあります。少しながら濃淡を付ける、するとのっぺらな顔に彫りができるかの如く、フレームに奥行きが見えてくるんであります・・・。 ![]() 少し、強めくらいに濃淡でまだらにしても良いくらい・・・、そのくらいの気持ちでやっていくと・・・どうもいいらしい・・です。 実際に調色している色と、母材に塗られている色とは違いますから、大丈夫かなあ・・・、みたらし団子みたいだなあ・・・くらい濃くても、良かったり、悪かったりなんでありますね。 ![]() こういうシートステーブリッジや、泥よけ止めのボルト付けのような細かい所は、柳さんの仕事。 ![]() このテールランプの台座付けも柳さん、 ![]() チューブ内にワイヤーを通して、このように出す、もちろんこの車体は折りたたみなので、たたんでもワイヤーが伸びきらない程度に余裕を持たせる。 ![]() フレーム形状にあわせてのブレーキワイヤー逆転付け。アウターワイヤーに無理をかけないので、引きが重くなりません。 ![]() 5速時代のデュラエースリアハブに74デュラ。シフターの調整も癖はなくはない、どころか癖の塊を治めて、なんとか再生までこぎつけましたよ。 ![]() ハンドルはこれ、右のバーエンドにはライトが入るのかな? ![]() このボンボリ系のダイナモライトも、いい光をしていて、これ付けて夜走るとこれがまた、雰囲気がある。 ![]() まるで新車の高級系小径車に再生いたしました!当店周りの総力を上げて・・・ということです。お時間は掛かりましたが。 これで試乗すると・・・、何ともいいです。考えつくされた車体だけに、すべてが痒い所に手の届く仕様となっています。お見事です! 自転車で移動・・・というより、自転車でする散歩のことをポダリングというとすると、乗って走ることが第一目的で、それでどこへ行くか?ということは二の次なんでありますね。目的地への移動が重要ではないので、走っている過程そのものが重要となってきます。 ついでに、街の観察などして、普段気付かないものに気付いたり、発見したりと、なかなか面白いんであります。 そういうための自転車には、まあ、持ってこいの自転車でありますね。今までの小径車に対する店主の冷徹さ・・・は、この際この車体に免じて捨てますわ。 それくらい流し乗りにいい・・・。ずっーっと乗っていたくなる車体ですね。よくぞ、このような車体を考案しつつ、実現のための作戦を練られ、厳密な指示書を作られましたね・・・と思います。 まあ、真のアーキテクチャーというのは、異なる分野に関しても、そうなんでありましょう。 建築だけでなく、自転車だって、歌だって、芝居だって、踊りだって、落語だって、壮大な仕事は考えてみれば、構築なんでありますから・・・。 まあ、この程度ではございますが・・・、われら総力挙げての巻、これにて完了、お後もよろしいようで・・・。 ※フレーム加工に関する詳細は、柳サイクルさんのブログにてご確認ください。 スポンサーサイト
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Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。
店の所在
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