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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

スポークくんねえかい?



 面白い依頼が来るもんだ。

 あのー、スポークくんないかな?

 バラでってことですか?

 う、うん・・・。釣りに使いたいから。
 
 釣りに?

 うん・・・。

 なんのこっちゃ?でしょ。だんだん話を聞いていくと、ハゼ釣りをなさる方で、どうも仕掛けにスポークのような棒が欲しいということらしいんですね。早速鉄ゴミ箱をのぞくと、何本も出てくる。できるだけ太いの・・・。

 二ミリですけど。

 うん、それでいい何本もあればいいなあ。できれば海釣りなんでステンレスがいい・・・。

 ステンレススポークの方が取り扱いのある当店としては、線香一巻きぐらい差し上げた。

 いくらだい?

 鉄ゴミですから、どうぞお持ちください・・・。

 その代わりといってはなんだが自慢の一台を見せてもらった。冒頭の折りたたみがそれ。

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 シングルなのに、ディレーラーがついている・・・なんで?

 DSC_0724_convert_20170716221005.jpg

 実は、前ギアが二枚だから・・・なんだが。

 まさに変な仕掛けがしてある。

 DSC_0730_convert_20170716221039.jpg

 裏から見るとこうだ。

 而して、その実態は・・・。

DSC_0725_convert_20170716221015.jpg

 よく見てもわかりにくいかもしれないが、一言で言うと、自作フロントディレーラーなのだ。ドライバー柄のようなものが見えるが、これがレバー。こいつを倒すと、軽くチェーンが脱線してインナーに入るという仕組み。

 それがなかなか、スムースで、お見事なできなのだ。タイラップや木片や金属板を使って作られている。

 店主がこの手で二枚にするなら、フロントディレーラーは使わず、親指シフト、つまり手でチェーンを摘まんで任意のギア板に落とす形式でやるでしょう。

 絶対にこんな手の込んだことはしません。というか思いつきもしませんでした。これが素人さんのすごいところ。一番怖いのは素人だ・・・と言われるゆえんなんであります。

 効率や採算性を考える必要の無い素人さんだからこその発想を粘り強さによる開発力なんであります。

 だから、自転車を自転車屋にばかり任せていてはダメなんです!もっと隣接分野や、他分野から参入してもらわないと、自転車は衰退します。主流になるかならないかは別に、こうした多様性の保持というのが重要なんだよね、これは何も自転車だけでは無いんです、すべてに関していえることかと思いますよ。

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 また、折りたたみの芸当も見せてもらいました。こうしてたたむと安定性があるんだよ。

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 サドルを持てば、転がして移動もできるんだ・・・。

 ちょっとしたこうした中にも自分の流儀を入れて、少しでも快適に、納得ずくで生きておられる。この方の周りはすべてこういう、自らが作り出した使い勝手にあふれているんだろうなあ、と思ったわけであります。

 そうなると、スポークで作る仕掛けも俄然見たくなりますね、あれがどう変化するんだろう?

 これからはスポークは捨てずに、ためておこう・・・、また今度、必ず来てくれるように。

 こういう売り上げにはならないが、仙人のような方も、実に大事な当店のお客さんなのであります!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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