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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ブルベ トラブルフリー・・・



 稲城から、新潟通って日本海に出て、長野を回って返ってくるという600キロブルベなんてもんがあるらしいじゃないですか。

 ブルベ狂というと当店回りにもおりますが、聞くところによると、300キロの手前と向こうで、だいぶ様相が変わってきそうですな。つまりは睡眠・・・をどう織り交ぜていけるか否かがたぶんこの距離の前後で変わってくる、という事だと思います。

 確かに300キロまでだったら、不眠でなんとか走りきれる距離ではないか?と思いますね。

 よくブルベの写真など見せてもらいますが、それ以上の距離となると、道ばたで参加者が寝ている・・・のか、ぶっ倒れているのか?気を失っているのか?落車して伸びているのか?一見してわからない、なんてのがありますね。

 出血していないから、落車じゃないんだろう・・・てくらい。この辺を自分という存在を熟知している連中が、経験を重ねて、時間内でどうやって走破するか?なんてとこにはまっているんでしょうな。ある意味立派なアスリートでありますよ、こういう限界に挑んでいるという意味ではね。

 でも、300キロを越えると、やはり疲労と睡眠時間のバランスが崩れてくるので、一瞬自分が何やっているんだか、意識が飛んでいる状態もあるそうだよ。ある種1000日業みたいなもんで、幻聴、幻覚もあるそうだ・・・。

 なので、距離走れるから、持久力はあるからだけでブルベに手を出すというか、足を出すのには、慎重に・・・という事かと思いますね。300キロ以上は特に・・・ね。

 こちらの方も魚沼あたりで側道にはまったか何かで、ホイールがごらんのようにポテチになってしまったらしい。ちょっと意識飛んでいたかも・・・という事だった。

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 ご自分で組んでいたらしいんだが、これではもうリムはダメだな・・・。組み直しであります。

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 手前のスポークは二度ねじり、対岸は一度ねじりと随分凝った組み方をされていました。

 ねじりスポークに関しては、店主は自分で乗る車体のホイールを結構ねじりでやっています。利点は、一定の堅さと、狂いにくさからですね。あとは2000年以降、なんか知らんがスポークが折れないようになってきている、それに乗じてなんだがね。

 ただ、基本にしていることがいくつかある。

 ねじる際に、交差するスポークの間隔は狭いに越したことはない。つまりスポーク本数の多い32ホールとかの6本取り、なんかでやるのが好ましいという持論がある。8本取りでは基本やらない。もちろんそのハブのフランジでデカさにもよりまして、単純には言い切れませんが、同じフランジだとすれば、8本取りではやらない、ということね。

 マニアックな話だが、スポークの組み方だけで固さを出せ!という至上命令が下ったならば、まず8本取りでダブルクロス、という、ハブ回りを固くする組み方で借り組みする。

 そして仮組みしたものをさらに、一ねじりしてやるという、手の込んだ組み方はある。これやるとガッチガチの手組ホイールができる。かつて、タンデム練習のものでやったとき、固さだけではディスクか?と思いました・・・といった選手がいた。

 多分だが、ホイールの剛性がスポークのような線によるものではなくて、面の強度を感じたからではないか?と想像するんだが・・・。面まで行かなくとも、線からネット状の強度にはなったかもしれない、と思う。

 そういう特殊組以外で8本取り、つまりねじるスポークの間隔を広く取ることはしない、というのが店主の鉄則・・・なのだ。

 理由はね、ねじりスポークの交点は、スポーク側の論理で決めて欲しいというもの。緩く弓状になった状態で、ねじりの仮組みができるのが理想。そこの徐々にテンションをかけていくと、スポークの自身の都合で自然と交点が決まってくる、それを理想としたいわけだ。

 それに対して、裾野が広がるとどうしても組み手がねじるところが仮交点になってしまい、テンション上げてできるスポーク都合の交点とズレやしないか?という恐怖感がある。

 手で強くねじると、その部分は「くの字」になる、そこから真の交点がズレたりしたら、「くの字」が二箇所になる・・・というのがいやなんでありますな。

 なわけで、二本のスポークの離れたものについて、ねじりはあまりおすすめしない・・・という持論なのであります。で、このホイールというか、ハブも含めてなんと24ホールなんですな。スポーク数少ない・・・。

 なので、際組付けの際にねじりはしないことに・・・。

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 しかし、TNIさんのお陰で、たまたま当店に24ホールのリムがあったんで、こうしてくみ上げることができました。

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 今回はやはりねじりはしませんでした・・・、その代わりに。

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 スポークはアルミニップルの赤で・・・。こういうところに一点盛りなんていうのも、いいですね。色ニップルか・・・、今後も積極的に入れていくのもありだよね。完組風になる・・・。こういうのをお客さんに教わるセンスというのがある。

 ところでなんだが・・・、

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 600キロブルベを目指した、この車体。リアはカーボンリムだ!って、待てよ・・・・・、よく見ると・・・。

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 ねじりスポークはいいとして・・・、なんとシングルじゃない!
 
 この山国、日本の600キロブルベに、シングルで参戦?!

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 前一枚だし・・・。

 せめて前二枚して、リアも二枚で、ひっくり返し仕様にすればいいのに・・・って、本州の山をなめすぎ!!!

 聞いてみると、北海道からご参加で・・・、ご当地でも相当走っていらっしゃるようで・・・。ただ、北海道に10%を越える坂があまりない・・・というところから、この仕様にしてしまったとか・・・。ファンキー・・・。

 かつて、今やエチオピアで消息を絶っている、小僧共が高校生になったとき、自転車部作りたいが、顧問になってくれる先生がいない!と泣きつかれたことがあった・・・。

 その時、ママチャリ改造車を固定で組んで、北海道一周でもしてこい!その過程をしっかりレポートという形にして、先生方に提出してみろ!それで動かない先公なんか相手にするな!と言ったことがあったが・・・、もしかして実現可能だったかも知れないのね。

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 まあ、この辺はブルベ仕様といってもいいが・・・。

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 ダホン・・・だし。

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 幻の700cダホン・・・、これで600キロを夢見た道産子さん・・・。まあ十分変態・・・というか、静かなド変態・・・といった感じで、次なにやらかしてくれるのか?が実に楽しみなんでありますな。
 
 イヤー、これからのこの国を担うのはどう考えても・・・老若男女問わず、こうした「おバカ」な面々でありましょうな。小利口は、キレイな維持しかできない。

 「おバカ」な才能の無い店主のような人間は、そこからのおこぼれ、またはその実現のために尽力するしかない・・・。

 実にうらやましきは「おバカ」さんたちなり!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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