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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

あるのはある大きさの体と用途のみ・・・子供用自転車というカテゴリー越え



 色もピンクで、子供、特に女の子向けの子供自転車・・・・、として作られたんでしょうね。

 しかし、子供自転車なんてあるのか?というと、子供を想定して作られた自転車のこと以上以下でもない。そこに大人が乗れない、乗ってはいけないなどという決まりなど本来はないのだ。

 なれば、子供自転車と大人自転車という線引きパーテーションを取っ払うとどうなるか?

 残るは、ある体のサイズに対応した自転車がある、という事になる。そして、そこにはその人がどういう用途で乗りたいか?という要望に合わせた装備が付けばいいだけのことなのだ。

 年齢は七十を超えて、もう自転車には十数年乗っていない、150センチ台の女性が来た。

 やはり、自転車がないと不便なんだが、暫く乗っていないから、怖い・・・という。

 そこで、あるものをご紹介した。

先日、本ブログでもご紹介した、大人用の補助輪ね。作りもいいし、機能も悪くは無い、それでおすすめしてみたんだが。

 どうも、補助輪は子供のイメージらしく、恥ずかしいということだった。わからないことはない。

 ではという事で、小さい体で暫く乗っていなかった自転車をどう制御できるか?というちょっと仰々しいイメージを抱いていたようなので、例えば、と子供自転車にふざけてまたがって乗っているイメージはどうでしょう?というと、それまで恐怖心と隣り合わせであったような顔が、ちょっと晴れやかになって、それなら乗れそう・・・という事になった。

 一定の年齢の大人に、子ども用に組まれた自転車でそれなりに組みなおしたらどうなるか?

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 大人が使うには、小さいかご、という事で、もう少しデカイカゴに変えてみる。

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 1つで足りますか?と聞くと、はやり主婦、・・・できればもう一つ、ときた。

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 リアが丸あきなんで、ここにカゴを取り付けることに。

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 イヤー、立派なカゴだねえ、さすが主婦。

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 これだけカゴが立派になったんだったら、一本足スタンドでは、足りないという事で、両足スタンドに交換。

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 いかにもお嬢さん用サドル・・・、小さい穴も開いているし、この際交換。

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 こんなのに交換するだけでも、なんか貫禄が出てきます。上のこの写真だけ見たら、自転車の子供、大人の判別なんかつきませんね。

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 22インチのタイヤですが、この辺は交換しましょう。

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 あとは、そうねえ・・・、

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 これから、大人の距離を乗るとなると、この辺も変えておきましょう。

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 チェーンもキレイになりました。

 こんな感じで、全体を起こしてみると・・・。

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 こうなります。チェーンカバーにまだ子供自転車の面影が残っていますが、ピンクという色が藤色にも見えてきて、なんかちょうど体の小さい高齢者にもフィットして見える体裁になってきたように感じますね。

 後は、乗ることで恐怖心を払拭して、愛着の域まで持って行ってくれれば、こちらの狙い通りなんですがね。

 そんなわけで、子供を意識して作られた自転車はあれど、モロそのものの子供自転車などない、といっていいでしょうな。あるのは、ある体型に対応し、ある用途に合わせて作られる自転車のみなのであります。

 体が小さくとも、大人だからといって、大人の平均値に合わせて作られた自転車に無理矢理乗る必要など無いんです。であれば子供用に作られた自転車を利用して作り直せばいい。

 そのように、観念上のパーテーション、カテゴリーというものを取っ払ってみると、また別の色々な景色が見えてくるんじゃないか?と思いますね。

 観念上の区分けであるパーテーションをずらしてみたり、ある2つの観念の間の隙間をこじ開けて見たり、ある観念を別の観念の隣接分野ということで関連づけたりと、既にあるものを使って、その諸関係を変えることでまた生き生きすることってありますな。

 既存を越えて、まったく新しい価値へ!!!!なんていうのは一見かっこいいですが・・・。年を取ってから温故知新が身にしみるようになりました。

 なんと言っても、人類という単位が既に試みた中で残ってきている形式、これを伝統というとして、それを学ぶだけでも大変なのに、それを越えた、まったく新しい何か?なんてまあ、無理だろうなあ・・・なんて、この店主に関しては思います。

 自分も随分保守的になったなあ・・・と思います。若い頃は、何かといえば、古典を読めと言ってきた老教授を「頭固い」と思って軽んじてましたが、三十後半から、やっぱりそうだ、何が近道って、古典ほどの近道はないんだ・・・と思うようになりましてね。

 いつの間にか伝統だなんて、かつては口が裂けても言わなかったものまでこうして書き連ねている・・・。

 それは、かつては自分が人類初を仕掛けてやるぜ!と息巻いていたその我が身の小ささを思い知った・・・という事でありましょうな。よく練られた伝統の一部を習得するのも大変な自分が、何が人類初だ?とね。

 卒業時のある高名な先生の言葉を思い出す。「君らの書いたもので、もしそれが価値のあるものだとすれば、それは既に誰かによって問題化され議論しつくされているだろう。仮に、もし新しい側面があったとしたら、それらはすべて間違っているはずだ。しかし、若い者には失敗を犯す権利がある、これから励みなさい・・・」

 そういうことだったんだ、と三十後半になってわかったような気がしました。

 新しいものなど、古典の土台からしか産まれない・・・。既にあるもののとらえ方を変えるだけでも大変だ、頭を柔らかく、常に柔軟に考えられるようにしておくこと・・・、難しいけどなあ・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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