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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

ブル兵衛さん達へ



 ホイールの組み替えのご依頼です。よくあるご依頼なんだが、今回は出所が違う。

 なんと、ブルベ参加者、通称ブル兵衛による依頼なのであります。

 まあ、いろんな考え方があると思いますが、よくやるよ・・・の一言であります。店主は参加経験ありませんが、どうも300キロ前後で、その様相はガラリと変わるのではないか?と思います。

 それは睡眠時間との関わり・・・ではないか?なんて思います。300キロまでは勢いでなんとかいけても、それ以上になると、どうしても睡眠管理の問題が出てくるでしょ?

 自転車で居眠り運転がある・・・というのも、ブル兵衛達の証言でありますな。

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 彼らにとっての優先順位は何か?というと、軽さ・・・ではない、耐久性しかり、強度しかり・・・つまりはトラブルフリーであることだと思いますね。まず頑丈で長持ち、これが一番なのでは無いかな?

 ということで、そんなブル兵衛達の要望にどう答えられるか?なんてトライアルも、手組屋としてやりがいはありますな。例えば、これは六本取りという組み方がされています。

 あるスポークを取って、そのスポークの6本目と交叉させるというやり方です。裾野が開くために直でリムに取り付けられる、ラジアル組よりも強度は上がるでしょう。

なれば・・・、ここを変えて組めば6本取りよりも、強度が上がる組み方もあるんじゃないのか?それすなわち、8本取りというやつね。

 こいつは8本目と交叉するので、より裾野が広がります、その分スポークは長くなるので、重量は増しますが、先の定義からして、重量よりも強度と耐久性ということを考えたら、こちらの方が向いているんじゃないか?なんて思いますね。

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 ハブだけ摘出します。ハブダイナモでやんの・・・。ハブダイナモは通常のハブよりも回転に抵抗があるため、振れ取りには向かない・・・。自然回転になろうとするとピタリと止まってしまう・・・、ある意味やっかいなんだが・・・。

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 さて、耐久性のあるホイールを組む、トラブルフリーのホイールにする工夫として考えたのが、こいつ。二種類のニップルがあります。

 左は通常のニップル、右はロングニップルと言われるものです。

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 通常ニップルは測ると12ミリ。

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 一方ロングニップルは16ミリある。4ミリロングニップルの方が長い。

 内部構造は、通常ニップルは約7ミリのねじ山、ロングは10ミリと3ミリほど長いことが判明・・・という事は?この長さを利用して、トラブルフリーにつなげることはできないか?と考えるわけであります。

 7ミリでスポークを固定するのと10ミリで固定するのでは、強度は後者が上がるはず。そのために?

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 スポークのねじ山を長く設定する、というのはありだよね。これはスポークカッターなんだが、ここでねじ山の長さを調整できるんですね。

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 このスポーク。このロング部分を、できればしっかりニップルに潜り込ませたいわけであります。

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 ロングニップルになると外周は重くなりますが、先の定義上、重さよりも強度、耐久性、そしてトラブルフリーなんであります。

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 組み終わった後上からのぞくと、しっかりニップルよりスポークの頭が飛び出ています。つまりねじ山部分ほぼすべてニップルに収まっているというわけで、これが強度と耐久性に結びつくんじゃないのか?と思いますね。

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 それと組み方も8本取り、ある一本のスポークから、8本目と交叉している、よーく見るとわかります。ほぼ、ハブの真西と真東で交叉されていますね。

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 長い交叉をなじみを出しながら組んだので、交差点の黒スポーク部分がはげています。走る前から、鍛えられています。

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 回転に抵抗があるので、ケッパなら取るような極小の振れは取り切れませんが、レースの精度よりも耐久性!という事ではこれでいいのではないか?などと思いますね。

 後は実戦投入で、どのような結果をもたらすか?であります。今までの経験上これなら、丈夫でトラブルは起きにくいであろう、という推測で作っているので、試されるのは、これからであります。

 本番が10月の終わりというので、それまで試走して、振れなどを見ながら、本番へという事になるでありましょう。いい緊張感ですねえ・・・、こういうことを通じて、ブル兵衛達から、信任を得られるよう、努力しないと・・・ね。
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狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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