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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

カタログを遙かにしのぐ 現物迫力



 コントロールテックって、聞いたことある方も随分おられると思います。ヨシガイさん経由で、日本に入ってきていましたから。

 そのヨシガイさんとの契約が切れたという事で、今度はコントロールテックさん自身が日本に入ってくる、既に神戸に事務所を構えたという事で、日本語ベラベラの担当者から、イロイロ説明を受けました。

 その時に感じたことは、どんなに優れたカタログであっても、これほどのことは伝わってこないと思いましたね。もちろんカタログも手段としては大切で欠くべからざるものだと思いますが、実際に施工するものが、実際に作っているメーカーさんと直に向かい合えるという機会は、本当に重要だと思いましたね、今回の台湾で・・・。

 そういえば、代理店との対応でエエ?そんなもんなのかねえ・・・と思ったことはよくありましたし、実際に扱っているこちらの方が代理店よりその良さも悪さもわかっているなあ、と思ったことも何度もありましたよね。

 特に技術上の質問になると、アア、これは向こうに伝わっていないなあ・・・ということもしばしばあります。

 でも今回は違いましたね、開発秘話のようなものから、その製品のドンピシャのポイント、こちらの質問に対する的確な返事や、こちらの指摘に対する反応の良さなど、まあ、何から何まで違っていた、といっていいでしょうね。

 やっぱり現場対現場・・・ということでしょうね、いい加減な伝言ゲームはいいから、直で!と思うが・・・、もう少し英語と中国語を鍛えないと・・・これまた難しい。がんばらないとねえ。

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 こちらのメーカーさんのカタログもちゃんとしていますが、それだけをサラッと見た感じでは、まあ、プロファイルの焼き直し?と思えなくもない。ユーザーさんならよほどのこだわりを持っていない限り、そう見るんじゃないか?

 ある種カタログなんてもんは、そんなもん・・・と思っていい。

 やはり現物を手に取ってみること、現物を作った人の話を聞くこと、そして実際に使い続けてみることを越えるものは、当然ないでしょうね。

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 これなどは、ワイヤー類をすべてここに集めて、ステムからコラム、フレーム、そして各所に送るための形式だそうです。こうなると、実際施工する側としては黙っちゃーいない・・・なんてね。

 特にオイル引きのものなんて、アウターワイヤーでなく、ホース一本なんで、内蔵式にする際にはガイドはどうするの?ワイヤーの配線についてどこまで考えていますか?なんていう質問なんかはかなり耳が痛いかも知れない。

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 すごい肉抜き、攻めてます。

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 これなんでしょう?

 実は、ピラーなんですが・・・。こういう形をしていますが・・・

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 ピラーのやぐらをとめる部分が動いている。そう、六角形のこのパーツが、回転するという仕組み。つまりピラーのオフセットと、位置をがこれだけ動かせる、という工夫あり。パテントを取っているということでした。随所でがんばっている。

 そして、このコントロールテックさんの大金星を紹介しよう。

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 これです!

 何だ、リアハブじゃんか・・・と思われるかな?そう、リアハブなんですが、こいつが画期的!

 どこが画期的かというと、一切遊びのないハブということです。全くない。

 通常フリーのハブは左回転いたします、右回転は当然いたしません、その回転しないところが、自転車の推進力につながっていくんですが。

 このフリーの部分をほんの少し左に回して、それが次のラチェット(爪)にかかる前の段階なら、再度右に戻し返すことができるんです。その戻しは各フリーによって異なりますが、ものによっては2ミリくらいずらしても元のラチェットに戻るものもあります。

 これを遊び、という事にしますと、上に上げたこのハブにはそれが一切無い、全くないんです。左に回して止めて、次に右に回そうとすると、一切遊びがなくそこからラチェットがかかる、つまり推進する方向へ動くということなんです。

 当然、ホテルの廊下で試乗してみろ!とすごい薦めてくるんで、店主も乗ってみたんですが、エエー!!!という具合に驚きます。こんな感じ乗ったことがない、体験したことのない乗り味です。

 ヒルクライムで時計を求める人には非常にいい、スプリンターにも最高だろうな・・・。

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 中身はこうなっています、いわゆるラチェットがないですね。磁石・・・が使われているようです・・・。

 ただ、乗ってみてそれほど驚いたことに、また驚いたのが、ラチェットの遊びがいかに走り心地に影響を与えていたのか?という事。普段はほとんど意識していない遊びなんだが、一切なくなると、これは脅威に感じるくらい前に出る要素が勢揃いする感覚だ。

 ある意味、疲れるハブかも知れない、ツーリングには向かないかも・・・。

 ピストのチェーンの張りってありますよね。パーシューター(個人追い抜き)の張りと、スプリンターの張りとでは異なることは理解できます。前者は距離が長いので回し続ける中でもちょっとのたるみによる遊びの中で足を休めるわけです。後者は競技時間や距離の関係で、そんな悠長なことはいっていられない、そのコンマいくつのズレで負けてしまうからであります。

 上のハブも、その遊びのなさを吉とするものにはドンピシャのホイールになりますし、凶と出るものにはすすめない。そのくらい癖のあるハブなんであります。

 横一列には並ばない・・・、成熟してくるとこうしたものへの渇望が出てくる、という傾向もあるでしょうね。

 このハブだけ単体では出す予定はない、とキッパリ言われたんですが、もう少し粘ってこいつだけを持ってくるなんてことが実現したら、軽量リムでヒルクライム専用、ディープ系リムで平地のタイムトライアル用なんていうホイールも手組で作ることができる・・・という事ですね。粘るぞー・・・。

 というわけで、自転車業界、まだまだディープなところがある・・・というか、よりディープになって行くような予感であります。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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