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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

テクトロ物語 



 あまりにデカすぎて、すべて入らないくらいでかいのが台湾のテクトロさんなのであります。

 かなり一般的な自転車乗りさん達も、その名はご存じかと思います、ブレーキのテクトロ。

 今回の台湾行きの目的の一つが、テクトロ工場の見学、それだったんですね。

 イヤー、デカかったです。すべて見たわけではありませんが、要所を押さえて三時間上お邪魔したかな?

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 体育館のような粗い仕事をするためのところから入ると、入り口には金型・・・、フフーン・・・。そしてその金型打ち抜かれるべき無垢の母材などがドカーンと置かれています。

 その母材を一回プレスされたものらしいですね。ディスクブレーキのキャリパーのようですが。余分な金属が、餃子の羽のように回りにあふれつぶされています。

 この羽をたたき落とすのがこれ。

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 大きなコンテナから、一つずつ人が手で羽落としのプレスマシーンにのせては、ガッチャン!でもって、できるのがこれ。

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 これならディスクキャリパーという事がわかりますね。当たり前ですが、行程が後ろになればなるほど、そのものが何物なのかがわかる。

 こういう、いわゆる町工場的な場所も多々あれど・・・。

 これは撮影許可が下りなかったので、写真はありませんが、広いフロアに、工作機器とベルトコンベアーとロボットアームの置かれてるところがあって、大変広いにもかかわらず、人二人のみで管理されているところもありました。機械は不平も言わず、疲れず、昇給も言ってこない・・・だからでしょうか?

 それよりも、ここまで機械化できるんだ・・・と目を見張るものが多い。一つ一つの機械に目的があって、振動や遠心力、エアの力などが細かに設定されて、指先ほどの先にOリングなどを入れるそんな微細な作業まですべて自動化できています。

 そういう使い勝手の絞られた機械自体は、なんとも手作り感満載でこれまた意外でしたね。アルミの板を旋盤・フライスで削って穴開けして、ネジ止めされているプレートが回りながら・・・というようなね。

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 人が監視している、カーボンのブレーキアームの削り出し。持っていないかと思うほどの驚異的な軽さです。

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 中ではどのくらいの人たちが働いているんだろう?二〇〇人とかではきかないな、という印象。タイやインドネシアからの出稼ぎらしき若い子達も大勢いましたね。

 この子らなんかは、組み立て担当だったかな?だから、単にプレス機に板設置するというような、超単純作業ではなく、一人で複数の工作機械を操る、ちょっと職人芸のような技術がいる箇所もありましたね。

 台湾は今の日本の初任給よりも半額近く安いらしいです。なので、共働き以外考えられないそうだ。確かに、台湾の女性は非常によく働く・・・というより、あの女性達抜きで台湾の自転車パーツもフレームも絶対に成立しないでしょうね。

 しかも各所最前線で客と向き合っている。ほとんど英語はパーフェクト、実に生き生き働いている姿はとても印象深かった。口先だけで「女性活躍」などと言っておきながら、その実ミソジニスト満々というような、どこぞの国などとは、その辺まったく違う次元で動いているようだ。

 この女性が生き生き働いていることと、同時に、日本の初任給よりも半額近い台湾で、さらに東南アジアの若い子達が出稼ぎに来ているという、現実。

 量産することで元を取り、さらに利潤を得る、かける経費はできるだけ抑えられるに越したことはない・・・、資本主義の大原則というのをまざまざと見せつけられます。

 こういう状況をすべて抜くことはできないながらも、ちょこっとぐらいズラすことはできないかね?なんて思うことあります。人生のある時期単純労働にいることはあっても、それがすべてでないような、生きる選択肢というものを「個人の転職」などというレベルでなく、もっと構造的な何かによるケアというものはないか?なんて考えるんです。夢想ですね。でも・・・、

 人間の組織はよくピラミッドに例えられます。底辺の裾野が広く上に行くほど狭くなり、さらに頂点はまさに立錐先の先というようなね。そして広い裾野がその上をガッチリ支える構造であります。まさに、1パーセントの富裕層に中間あって下層があるという社会のイメージであります。

 それを一転して、球体をイメージするなんてどうでしょう?それが存在する以上、必ず底辺は最小限は存在する、しかし、それは最小限であり、かつ、転がることで恒常化することはない・・・。夢想中の夢想か?

 でもね・・・なんて食い下がると、どこぞのイマジンになりそうなので、ここでやめますが、現に球体というものが存在する以上、そういうイメージは決してないがしろにしない方がいい、完全球体は無理だとしても、各所・随所でそれに近い状況をイメージし、設計し、実践してみることだって、大切なんじゃないか?なんてね。

 ものを作るには、いろんな段階やいろんな作業を経る必要がある。一人でそれをやる人もいるが、複数で分業体制ですることもある。いずれも最終的に「俺たちがものを作っているんだぜ!」と誇りを持てる労働になっていけたら・・・よい。

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 作った後の製品の消耗テストをする場も実に豊かに用いされていた。20万回たたいて、シャフトの強度を見るとか、まあ、ブレーキだけにそこまでやる・・・んだろうなあ、と。

 まだ書けないような内容も実はあって、そもそもなんで、店主がテクトロさんのところに行って、今後どうなるのか?なんて話の続きはまた後日に譲るとしてだ。

 OEMでもって、各メーカーのブレーキを生産しているテクトロさん、下から上まで、いろんなものを作っている。ライバル・・・というより、番手を追うのは世界のシマノ・・・。まだ差があったり総合力などは別としても、ことブレーキに関しては、なんとか!!!!という意気込みが強い。

 これは話の端々に出てきた、実に小気味よい。店主も別にシマノ嫌いではないし、スモールパーツなどでは大変感謝もしているわけだが、何でも一強というのは、物事つまらなくしてしまう。楽しくて我が世の春を謳歌しているのは当の一強と、腰巾着のお友達のみ、というのはどこぞの政界見てもおわかりの通り。

 なれば、風穴を開けてやろうじゃないか!しかも相手を利用して強かに・・・ね。という意気込み、大変買える!

 当店のような小さい店でも、うまく連動できれば、実に面白い小回りもでき、かつシマノをくすぐることができるというね。

 まさに何を言っているかわからないと思いますが、店主も今後どうなるかわからない。わかったところから、当ブログにて発信して参りますので、ちょっとこの展開は楽しみにしておいていただいて、いいかと思いますよ!

 ということで!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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