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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

事故車の扱い



これが事故車という事で持ち込まれた一台ですが、一見して無傷のようにも見受けられますが、車に乗り上げたという、レベルの事故なので、計測してみる必要はあるでしょう。

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 目視で判断できるのは、今回は前後ホイール。曲がっています。

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 ブレーキシューに干渉するところから、離れるところまで著しく曲がっていることがわかります。

 外からの力で曲がったリムを、中からのスポークの力で戻すのは不可能です。仮に真円が出たとしても、それは無理をかけている、つまりスポークのテンションにバラ付きがあることなので、体重がかかるとまたすぐに曲がってしまいます。

 そういうところからこのワンペアは交換となりますね。

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 サドルに傷が付いています。しかし、厳密に言うと、これが今回の事故でついたものなのか?それ以前からあったものなのか?については、わかりません。

 ある程度乗り込まれた車体には、常にこのような問題がつきまといます。その辺なんかもしっかり公開しながら、話し合いの場を作っていくことかと思いますね。

 で、今回はそれだけか?

 いえいえ、鉄フレームに関しては、まず計測して、もし狂いが出ているなら、それを治す・・・という事を行います。

 フレーム精度検査1_convert_20171120221544

 これは柳さんに依頼します。

 フロントフォーク制度検査_convert_20171120221556

 パーツをすべてバラして、柳さんに渡しまして、報告書を作ってもらいます。

 これをもとに見積もりを作るという事になります。ですので、見積もりを作る際には既に工賃は発生していることになりますが、これは仕方ないことかと思います。少なくとも当店の見積もりは、そうやって作りますということは相手に伝えることにしています。

 パーツを外すのも、計測するのも、修正するのもすべて手間がかかることなので。そしてそれをしないで作る見積もりはあまり厳密なものとは言えないでしょう。もちろん、元の自転車の状態や、乗り手の考え方などによって、そこまでするか?しないかの判断は分かれますが。

 保険屋さんは、元の値段より高く付く修理費は基本出しません。ただ、自転車に関しては、車に関するよりも慣例に縛られる割合は比較的低いようにも思います。そういう意味で、聞く耳を持つ保険屋さんが増えてきたとも言えるかも知れませんね。

 一昔前、またはタクシー系の保険屋さんなどには、そんなこと言っていいんですか?まとまる話もまとまらなくなりますよ・・・、と言うようなことも何度かありましたからね。

 車はかなり事務的な慣例的な処理がなされているようですが、自転車に関しては、その基本に人対人、という側面がまだ強いようにも思います。

 今までいろんな保険屋さんとやりとりしてきました経験からの実感に過ぎませんが・・・。

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 新しいホイールがつきました。

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 タイヤを古いホイールから移植したので、あまり新しい!感じはしませんが、真円の出た新しいホイールです。

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 今回ボスフリーの形式から、スプロケの形式に変わりました。ちょっとグレードが上がった・・・とも言えますかね。

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 サドルも今回は交換。

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 フレームにも曲がりはなく、ホイールとサドル交換で済みました。

 一般の保険常識からすると、今回廃車になる予定だったものが、なんとか持ち直して、安全に走れるような形として再生いたしました。

 事故はないに越したことはありませんが、起きるときには起こってしまう。そうした時には、公正を旨に自転車とその利用者の希望にできるだけ添うような立場で対応するのが当店のやり方かも知れません。

 事故を機に買い換えたい、というのであれば、それはそれ。事故に遭ったができればこの車体を乗り継ぎたい・・・というのであればそれもまたそれ。できる限り希望にかなうようにいたします。

 車はこれまでの慣例の数が多いので、形式的にかなり確立されているようです。それに対して、自転車は複雑でしょう。

 二万前後の実用車だったら、かつてのごとく「五年経ったら償却ですから」なんて形式が通ったかも知れませんが。今や一台数十万の自転車も、普通に街道を走っています。そして、その間にあたる自転車もまた相当走っているわけであります。

 そして重要なのが値段だけじゃあない、乗っている人たちの自転車に対する思いから何からして違うわけですから、保険会社も一つのスケールで事が済むわけがない・・・。大変だと思いますがね、ともあれ、事務的な処理よりも、話し合いをしっかりできるような環境作りが大切でしょうな。

 形式的に、というより、双方の言い分を聞きつつ、慎重に判断をする、そういうところに関わっていく訳ですから、当店も依頼者に寄り添いつつも公正にそうした環境に寄与できる動きをしないといけませんな。

 事故処理は大変ですが、被害者はもっと大変・・・、ハイ、真摯に向き合い、最後までおつきあいいたします!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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