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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

エースによだれかけ?


先日出て行きました、当店一推しDT585の手組ホイールです。

こいつは言わずと知れた、エース級の当店手組ホイールなんでありますが、リム自体はもう製造が終わっているので、あとは問屋在庫か、ショップ在庫に頼るしかない、という事になっています。

 後任の511というのもありますが、ディスク用のがありまして、ワンペア試してみたんですが、まあいいですね・・・。

 今回585を出してみて、改めてこのリムのすごさを体感した次第、であれば、仕入れ上許される範囲で、28ホールならまだ入手可能なので、ハブを調達しつつ、長期戦へともっていけないか?と考えてもみる。

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 そんなわけで、数本衝動在庫!どういう形で出していくか?ですな。

 で、今回このエース級なんだが、出荷した当日、内部原因のパンクが発生。調べてみると、チューブのバルブ付近内側に、少し裂けたような傷を発見。

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 もしかして、バルブホールとリムテープの間に隙間でも空いていたのか?という事で、その上から再度、別のリムテープを施して、チューブ交換して、再出荷したという経緯があったんだが。

 後日、これをはいてツーリングしていた出先から、どうも気圧が少しずつ下がっている・・・という連絡が入る。

 極たまーになんだが、ホイールの何らかの内部事情が原因のパンク、スローピングパンクというのが連続することがある。この原因特定が実に難しい。

 リムホール回りのバリの点検とあれば削除、オーストラリアの安リムには何度もあったが・・・、中には切り子までね、DTのこのクラスとなると、まあほぼない、といってもいいでしょうな。

 あとはリムテープのズレや亀裂。そこからリムホールに高圧をかけられたチューブが侵入していってバーストを起こすという案件もよくあること。

 古いリムや、弱いリムテープに起こりがちなんだが、今回はすべて新品だしねえ。

 あとはタイヤ内に、静かに潜んでいる針金等の侵入物。ザックリ入っているものは、すぐに発見できるが、小さいかけらや破片のようなものが、タイヤに斜めに入っていたりすると、表からも裏からも、なかなか気づきにくいことがある、こうしたものが、スローピングパンクを誘発するということも今までにあったことだ。

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 あとはこのタイプのバルブ。通常はフレンチ系に分類されるが、別名イタリアンバルブとも言われるらしい。

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 このようにバルブのコアが着脱できるタイプをそう呼ぶのだそうだ。これは超ディープリムなどにバルブを通す際、延長ものが必要になるが、このように先端を外して中間に延長ものを装着するのに大変便利な構造になっている。

 ただし、着脱ができるということは、緩む可能性も大ありということで、ここから少しずつ空気漏れを起こすことも大いに考えられることだ。

 かつて、なんかこのチューブラー空気抜けが早いんで・・・といって、捨てられていたものを拾っては、ここを締め直してちゃっかり使っていた若き日と思い出す・・・。

 初出荷の際に、バーストしたという前科を持つホイールだけに、スローピングの疑いが出てきたとなると、穏やかではない。またしても、内部理由の何かがあるかもしれない・・・、当店のエースだけに、なんとか原因を特定して、名誉回復しなければならない!

 と再度持ち込んでいただいた。

 そして、まずは10気圧を入れて、一晩待つことに。

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 その翌日、まずは手にて点検・・・、んん?結構固いぞ・・・。

 でも主観的な情報ではダメなんで、気圧計を使って、内部を測る・・・、10気圧ある・・・。減ってない・・・。

 うん、もう少し時間をおいてみることにしましょう。

 24時間経過後、再度測るが目立った気圧の変化なし・・・。

 間に、これをはいての試し乗りを数キロ行いつつ、気圧の変化を見るが変化なし。

 ついに一週間目立った気圧変化なし、という状況のままでありました。例えば気圧計で測る際、多少漏れが出る・・・なんてことはなかったのか?など色々考えてみるが、結論は出ない。

 やはり、それにしても、最初のバーストが引っかかる、その際別の新しいリムテープを施したが・・・、仮に漏れがあったとすると、何もしないで戻すのもなんだなあ・・・。

 そこで、かつてやっていた、よだれかけ作戦を仕掛けることにした。

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 このバルブの付け根によだれかけ、という補強をしてやるんです。

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 このように、同じ径の廃チューブを開いて、穴を開ける。穴は極小の穴の方がいい。パンチで開ける必要は無い。

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 そしてバルブにその穴を通して、ちょうどよだれかけのように、被せてやる。穴が極小だとバルブギリギリまでゴムチューブがしまり、補強となるので具合がいいのだ。

 そして戻して、再度10気圧入れて、持ち主の方にお戻しする。

 まあ、気づいてできることはほぼすべてやったので、あとはこのままうまくいってくれることを祈るのみ。

 なんと言っても、28ホールを組み込めば、もう暫く続くであろう、当店の手組ホイールのエースなのだから、トラブルフリーで完璧であってもらわないと、困るのだ!

 さて、今後、ハブを選定してから、在庫が続く限り、DT585ホイールは組み続けますので、あなたもホイールの神話構築に荷担しませんか?なーんてな。

 改めて、すごいホイールだと、確信しています!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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