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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

少年オヤジへ!



 このホイールが壊れたと連絡が入ったのが、一月一日の朝でありました。初日の出サイクリングでのトラブル?なんて一瞬どきっとしたが、そうでもなかった様だ。

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シマノの完組ホイールのため、スポークも特注もの、調べてみたら2003年のもの、さすがにスモールパーツの在庫はなかった。

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 スポーク自身もなかったが、それを支えるスペーサーの様なものもない。

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 これだから完組は・・・といってもずいぶん走っただろうから、十分元は取ったんでしょう。今回は、似たような黒リムで新たに組み付けることにした。

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 前ホイールはまだ使えそうなので、走れるまで走ってもらおう。

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 リアホイールは、ティアグラレベルのハブに、シャフト交換して、30ミリのリムを使って、組み付けた。これならたとえ二十年後スポーク折れが生じても、直せるだろう。そこが一般部品を使って組み付ける、手組ホイールのいいとこだ。

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 しかし、この自転車を見てウスウス感じ取っている人もいると思うが、これは改造実用車なのであります。それなのに、こんなすピナッチのようなハンドルがついている。改造自転車で、すれ違うサイクリストから変な目で見られつつも、犠牲にされていない走りとスピードでかっ飛ばす!

 密やかなオヤジの楽しみを乗せた改造号なんであります。

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 しかも輪に輪がかかっている。このかごは普通のかごと思うなかれ。まあ、付いているもの自体は、普通のかごなんだが・・・。

 このかごは幼児用のため小さく、なぜか太い枠が使用されているため、非常に剛性のあるかごとなっている。

 そのため、そこをつかんで走ると、完全なエアロポジションが取れる!ということだ。オヤジの密かなエアロポジション・・・。

 無駄に金かけるだけが大人の遊びじゃない。どんなことにも揺るがない自分自身の楽しみを強固に持っている、何者にも影響されないその堅固さが、ある意味大人の遊びとして最強のものかもしれない。

 もちろん、どちらかといえば、控えめで、派手ではないおじさんなんだが、自足感は半端ではない。

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 ポジションも出ているので、本気で踏んだら、相当だろうなあ。ロードレーサーも持っている様だが、普段使いで気軽に走れるこいつにも、より以上の愛着がある様だ。

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 ほらね、やってくれるでしょ?泥よけまで付いて・・・。

 こいつで颯爽と帰って行く後ろ姿は、いい年した少年であった。名付けて少年オヤジとしよう。

 折しも、同じ日にある一台の納車があった。

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 これも先日紹介した、改造ママチャリだ。乗るなり、しゃれこうべから笑顔になっていた。皮一枚の表面的な笑顔ではない。なんて楽しそうなんだ?もしかして、初めて二輪に乗れたあの感激の二番目・・・位の衝撃だったのかな?というくらいに。

 こちらもいい年をして、最高のお気に入りの自転車を手にした様な少年のような、それでいて静かなはしゃぎ方だ。

 嬉々として、誠に嬉々として、遠く埼玉の自宅まで帰って行った。

 真冬ながらもたおやかな日差しに満ちた、最高のサイクリング日和だった。

 偶然かと思うが、その日二人の少年オヤジが、決して高価ではないが、自分で自分の楽しみを楽しめる大人の少年たちが、当店から帰って行かれた。

 その後ろ姿を確認しながら、最高の幸福感に満ちあふれた店主が一人取り残されたのだ。

 もう少し、自転車屋というものを続けてみようか?と思った。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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