メールフォーム
一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |奇怪で 器械な 鬼海なお方 tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
fc2ブログ

一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

奇怪で 器械な 鬼海なお方



 これは今世紀になるちょっと前くらいのものですね。アルミの溶接が可能になったところからのフレーム。

 DSC_1642_convert_20180114225838.jpg

 その後アルミフレームはレースの主役になりましたが、その時はカーボンフォークが主流だった。アルミフォークというのは、それ単体としての価値は・・・、あまりなかったように思いますね。クロモリフォークとはそこが違う、ミズノのカーボンで下った時、ちょっとヒヤッとした感はあったなあ、あのときクロモリフォークの偉大さを感じたよ。

 というわけで、メンテなんだな。

 とある英国人からもらったというこの車体。そのままの状態で乗っているという、よくある話。

 DSC_1794_convert_20180115183625.jpg

 ブラケットが内側に随分とオフセットされている。こういう癖のやついたなあ・・・。でも、このお方、これしか乗ったことがないので、さしたる違和感は無かったようだ。

 でもこういうものは一度スタンダードに戻してから、検討してみる方がいいだろう・・・という事で。

 DSC_1643_convert_20180114225845.jpg

 まっすぐに、そして、全体を少し上げ気味にセッティング。

 DSC_1798_convert_20180115212314.jpg

 ワイヤー類も交換だな。

 DSC_1640_convert_20180114225829.jpg

 旧105がざっと付いている。アチコチへたってはいるが、なんとかご老体にむち打って、騙し騙しなら、なんとかつかえそうだ。

 DSC_1638_convert_20180114225813.jpg

 ギア比もデカイ、男クランクなんだが、回転力が鈍ってくる年になると、コースによってはこれでもいいか?とも思えなくもない。

 DSC_1639_convert_20180114225821.jpg

 下りで攻めたりするのでもなし、ブレーキもこれで十分です。

 DSC_1637_convert_20180114225804.jpg

 チェーンの交換は基本ですな。

 DSC_1636_convert_20180114225756.jpg

 グリスの再充填など完了、という事で、まあ暫くはこれで行けそうとなりましてね。

 DSC_1631_convert_20180114225736.jpg

 こんな感じで再生となりました。で今回は自転車もさることながら、この持ち主の方がなんとも奇怪なお方であられます。

 DSCN9854_convert_20180114225857.jpg

 一瞬鈴木清順?!かと思えるような雰囲気のお方。こういう方はまあ、曲者に違いない。手に取っているものを見ても、器械なお方でもあるんですね。

 これ・・・?カメラでしょ?それも年代物、しかも生きている・・・。現役の機器なんですね。もちろんフィルム式。何物?

DSC_1634_convert_20180116124912.jpg

 この奇怪なお方、実は高名な写真家さんであられたんですね。その名を鬼海さんとおっしゃいます。アマゾンなどでお調べください、ただもんではない、大変な曲者さんでございます。

 DSC_1635_convert_20180116124922.jpg

 これはトルコのアナトリアというところの写真集にあるのかな?白黒で、ちょっと重厚、その中で人が生きているような、写真集です。

 写真家さんは撮る方なので、作品には自分は写りようがない・・・、原理的にはそうですが。実はでも、写っているんですよ。被写体の顔に写真家自身が写っている。そういう自覚のある方って、どのくらいいるんだろう?

 そういえば、この自転車で今年台湾一周したいとかいってましたね。どんな写真ができるんでしょうか?そういう意味で、写真は単なる風景が写っているんじゃない、その人がある角度から切り取った、表現が具現化されているものだ。

 ある文章の単なる引用も、ある文脈に置かれることで作品=表現となる、といった人がいたが、けだし名言。写真もしかり、ある文脈におかれてはじめて、単なる風景が作品=表現となる、その文脈とはこの奇怪なる鬼海氏という大文脈があってこそ、だからこれらは写真であって、写真を越えた表現=作品となっている。

 その確立の無いところでは、いかにうまい写真であっても、作品とは呼ばない。

 この国は、写真に関して、技術的なプロとアマの差が非常に小さいといわれています。しかし、写真と作品の差は歴然としているんでありましょう。
 DSCN9857_convert_20180114225907.jpg

 何らかの展開の予感あり・・・。
スポンサーサイト




この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿

















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
→http://tanukicycle.blog75.fc2.com/tb.php/3522-a3647fba
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

カテゴリー
リンク
月別アーカイブ

カウンター