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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

120エンドディスクピスト TRPブレーキの調整でござーい!

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 今年早々に組み上がりました、TRPの油圧ディスクブレーキで組み付けました、元パナソニックのNJSフレーム車体でございます。

 この車体の意義ですが、たぶん・・・、5年後くらいに世間様には浸透していくかも知れない・・・ね。なんと言っても、当店は十数年は先んじている店なので・・・エッヘン・・・。

 だから、常に空振りだらけで、だからなんなの?的反応が多い・・・が!中には感受性の鋭い方もいらっしゃるようで、それもありがたいことに当店回りには、相当数といってもいいかもなあ・・・、なわけで、ボチボチ各方面から質問やちょっかいかけが来ている、といっていいですね。

 この120エンドのフレームで、ディスク載せ・・・、まあ、当初は大変でしたが、できてしまえば、なんてことは無い車種・・・といってもいいかもな、柳さんの台座付け技術さえあれば、あとはなんとか・・・なるんじゃない?という話ですわ。

 ただ、問題は、ここ・・・。

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 TRPの油圧ブレーキの調整ってとこかな?そもそも油圧ブレーキの調整なんかできんのかよ・・・という感触もないではないが、それをするのがショップの役割だ。もちろんブレーキ自身がもっている論理の中でどのくらい推論を展開できるか?というこなのね。だからもちろん論理の中での話なんだが、大事なことは、製造者すら気づいていない論理展開って実はかなりあるんだぜ!と一ショップとして思うこと多し。

 とりあえず、取り付けは済んで、実際に走ってみて止まってみてを繰り返すと、まずは安全走行は可能であると判断できた。

 問題はその次なんだよね。安全走行ができるようになるのは最低ライン、さらにその上に、操作性、馴染み、好みをどこまで染みこませることができるか?何だよな。

 組んで終わるなら、ショップはいらない、ある意味素人でもできるからな。

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 さて、今回組めたはいいが、店主が気に入らないところが、なんとTRPのブレーキの引き自身にあったのだ。これは困ったことだわな。なんと言ってもTRPのサポート店となっているところで、店主本人が気に入らないのに客に売るか?という本質的な問題があるのだ。

 どこかというと、上の写真を見て、下の写真と見比べてみてね。
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 ほとんど違いがわからないかと思うが、上が、引く前のブレーキレバー。そして下が引いたところのブレーキ。正確に測ってはいないが、ほんの数ミリしか引けないことになる。

 そこでガッツンとブレーキがかかってしまうとしたら、こいつはブレーキレバーというよりも、ON/OFFのスイッチに近いといってもいい。

 左右共に、引きシロが少なくて、なんとも引けない、店主の好みからいっても、最低に近い引きといっていいんだな。もちろんこうしたセッティングが好きな人も、まれにはいるかも知れないが、まあ、たぶん大抵のロード乗りからしたら、この引きは、「それはないだろう」というものと判断されるだろうな。

 こういう引きシロの調整って・・・どうすんだろう?なんてここでも少し展開したこともあって、もしかして、調整としての空気噛ませはあるんじゃないのか?なんて話も投げたりもした。空気を管理して噛ますことで、その収縮率を利用して引きシロを確保するなんてことできない?なんて、素人ど真ん中の発想もあったね。

 あとは、ブレーキホースのメッシュの発想を逆転させて、逆に柔らかいブレーキホースを使うことで引きを逃がしてやる、なんてことできないか?とか。途中に風船かませばいいんじゃね?なんてのもあったかな?

 同級生の青山君、自動車整備のプロなんだが、車は重いしスピードもあるので、空気を噛ますという判断はあり得ない・・・ということだった。

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 このようにね、教科書通り、テクトロの本社の研修であったとおり、ブレーキフルードを入れてやると。

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 ブレーキの引きはカンカンになります・・・。何度やっても、カンカンになる。だからこれだけやっていてもダメなんであります。そのカンカンを嫌っているのに、繰り返しても意味は無い。

 そうなると、構造を徹底的に考えるしかない。その構造の持っている論理から、外さない程度転がすような推論的な発想から、対策を考えるしかない。

 ここで試していることは、TRPもまったく推奨していない、勝手に店主が自分を実験台に試していることなので、詳細についての説明は省かせてもらいます。

 つまり、よい子の皆さんは絶対に真似しちゃダメ・・・というやつね。

 そういえば、今日、地方のスーパーがここ何十年もその海域でとれるふぐの肝を鍋セットとして出していたというニュースがあった。そこの店長曰く、ここ数十年一切ふぐ毒中毒の話はない、と言いきる。

 ふぐ食協会だったかの話だと、そのふぐの肝に関しては、状況によっては毒を持つこともあるので、やめるように、という通達だったと思う。

 なんか似ているなあ、ブレーキだから、調整間違ったら、命に関わるしね・・・。

 でも、構造をしっかり押さえると、そこからできる応用は、それなりの信憑性があるはず・・・と信じて、まずは店主自らを実験台として、やってみることにした。

 単純には、空気を噛まさず、フルードの量を減らすこと・・・だな。

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 もっと引けるようにならねーかな・・・。

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 このくらいまで引けるようになるといいなあ・・・と、まあ願掛けのようなもんだな・・・。

 まさに試行錯誤だ、オオ!引きシロとれた!と勇んで自走しに行って、帰ってきながら・・・、あれ?元の固さに戻ってないか?なんてことを繰り返す。

 何が原因だ?リザーバータンクの中には、フルードの増減に適応するようにゴムの膜、ダイアフラムとかいうホットミルクの皮のようなやつがあるそうで、そいつが減りに適応したのか?

 ああだ、こうだ試しては、またオイルを充填して、やっていく内に・・・。

 とりあえずだな・・・、

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 こいつが・・・

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 この程度まで、引けるようになった。

 最初の数ミリからすれば、まさにロードのブレーキ引きしろくらいにまではなってきたかもしれない。

 あとは、店主自らが実験台となって、実戦投入して、ちゃんともつか?という事を検証して、今後のTRPのこの手のロード系ブレーキに応用して行ければいいかな?というところまで来た。

 あとは乗るべし!

 フラットバータイプの引きについては、どこのマウンテン系ショップでもやるだろうから、当店はまずシクロ系のこのブレーキから徹底して、探求モードにはいって、TRPをサポートしていきます!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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携帯070-5083-6962
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