メールフォーム
一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り |かゆいとこに手を伸ばす 工具作り・・・ tp://cnt.affiliate.fc2.com/cgi-bin/click.cgi?aff_userid=45871&aff_siteid=43545&aff_shopid=63" target
fc2ブログ

一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

かゆいとこに手を伸ばす 工具作り・・・



 これは十五ミリのハブスパナ。車輪の軸にあたら所をハブと申します。ハブを中心にスポークが八方に広がるところなんかは、そこを中心に世界に飛行機を飛ばす、ハブ空港・・・というのと同じ意味なんですな。

 このハブは狭いところにナットを締め込む構造になっているので、ナット自体が薄くできている。その薄いナットをピンポイントで押さえて着脱するためのスパナも、当然薄くできてるわけであります。

 この十五ミリの薄いハブスパナ、ハブではなくて、実はシングルピポットのブレーキ調整に兼用していたんであります。

 ちなみにシングルピポットのブレーキ調整、片効き修正などはダブルピポットの調整とはまったく異なります。後者は簡単です、手でだって時にはできますから・・・。

 それに比べてシングルは、ナットに挟まれた特定の部分をつかんで、センター出しをしてやらないといけないので、ちょうど厚みでいうとこのハブスパナぐらいがちょうどいいんであります、そこで兼用となるんですが・・・。

 実際調整に使ってみると・・・、

 DSC_1649_convert_20180117231957.jpg

 このようになるんですね、持ち手の部分が真上に来てしまう、そうなるとこの写真の場合正面左に倒すには可能ですが、右に調整したい時、カゴの金具などに干渉して、思うところまで倒せないということが実にしばし起こるわけであります。

 せっかく肝になる箇所を押さえていても、持ち手に邪魔されて、施工できない・・・

 ある意味専用工具でないんで、仕方ないんだが・・・、急いでる時などは、かなりむかつくんであります・・・。

 DSC_1638_convert_20180117231850.jpg

 因みにこの手の専用工具って、実はあるんですね。上の二本なんて、まさにそれ。確かに、しかるべき箇所をつかんで、持ち手がサイドに出ているので、回しやすい・・・。

 なんだ、あるんじゃない・・・、だったらハブスパナなんか兼用しないで、これ使えばいいじゃない・・・となりますね。

 ところが、上のスパナのミリ数を見ても最大で14ミリしか無いんです・・・。実際にはほとんどつかえない・・・。なんでこんなもの作ったんだ?と思うが、それしかないから仕方が無い。

 だったら・・・、この十四ミリの部分を一ミリ削って、十五ミリにしてしまおうか?と何度も考えたんであります。

 でも・・・、もしある車体に十四ミリのものが来た時・・・、大は小を兼ねるからいいか?とも思ったんだが、でも、やはり十四ミリがなくなるのはなんとも心許ない・・・という事で、・・・作ることにした。

 当初はさっさとできるかと思ったんだが・・・。

 DSC_1639_convert_20180117231859.jpg

 基体にしたのが、現役の十五ミリ片側二十三ミリのハブスパナ・・・。ちょっとなんだよその二十三ミリっていうのは?聞いたことないぞ・・・、もしかしてスルーアクスルとかって、そんな幅のハブスパナ要求してくるの?

 DSC_1640_convert_20180117231907.jpg

 こいつの向きを変えればきっと使いやすくなる・・・だろうということで。

 DSC_1642_convert_20180117231915.jpg

 まずはちょん切って・・・。

 ここで溶接できれば、一発なんだが・・・、今回はそこまで設備が進んでないので、別方式だ。

 DSC_1645_convert_20180117231931.jpg

 そこで、重ねたところにに小穴を開けて、ボルトナットで止めようか?としたんだが・・・。

 なんだこれは?っていうくらい、固いのなんのって、一体どんな材質使ってんのか?というくらい固い。当店の名だたるドリルの刃が立たない・・・。これは参った・・・というくらい立たないのだ。

 多分だが、ハブスパナは何度も言うが薄いのだ、その薄いハブでトルクをかけると、材質が柔らかいと、すぐにスパナの側面が中に折れ込んだりして、まず精度が出にくくなる、また折れ込んだ分厚くなると、しかるべき狭い箇所にはいらなくもなることがある。

 そういうことも考慮して、固い素材が選ばれたとすれば・・・、シマノさんあっぱれなんだが・・・。本当にそうなのかな?

 イヤー本当固かったんだわ。こんなの午前中の仕事かとなめていたんだが、二個穴を開けるだけで、休み休み、騙し騙し、夕方までかかったぞ、この野郎!!!

 DSC_1647_convert_20180117231940.jpg

 ようやく空いた穴に今度はタップが立たない・・・、コンマ五ミリの所を通常ならタップがさくさく刻んで落ちていく所なんだが、まったく動かない、その場で空回りするだけ。

 本当疲れたぜ、まじめに・・・。

 とりあえず、十五ミリの頭が横向きになったんで、ブレーキ調整スパナとして、つかえるんじゃないか?と。

 DSC_1650_convert_20180117232007.jpg

 ヨーシ、やってみるか・・・。

DSC_1651_convert_20180117232015.jpg

 オオ!楽だ!当たり前だ!一体何時間かけてんだ!この野郎!

 力のかかるところでないんで、点付けの溶接でもできれば、ほんの10分だったんだろうなあ・・・と思いつつも、溶接機の情報集めにもこれら取りかかるぞ。

 しかし、落ち着いてからだと思うが、こいつが本当に動き出したら、本当かゆいところにしっかり手が届くという実感だろう、これぞ作業、これぞ施工というもんだ、それを先取りして、今回は許してやることにしよう・・・。
スポンサーサイト




この記事に対するコメント


この記事に対するコメントの投稿

















この記事に対するトラックバック

トラックバックURL
→http://tanukicycle.blog75.fc2.com/tb.php/3524-2dcacfe8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

カテゴリー
リンク
月別アーカイブ

カウンター