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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

問題児その後・・・インゴットの行方

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 去年の初の終わり頃か。こんな金属のブロックを持ってきた学生がいた。美大生、四年、木彫専攻。

 専門が木なのに、持ってきたのがアルミのインゴット。工作は金属の先生にやってもらったらしい、しかし美大ながらなのか、美大だからこそなのか、よくこんな工作機械があったものだ。

 で、こいつは何にどう使うか?というとだな。

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 こんな風にだな、電動アシスト車の電動ユニットを外した後に、こいつを当てはめて、通常のクランクを入れて乗るというんだが・・・。エコ的観点か?と思いきや・・・。

 完全に見た目先行で、胴体の長いノターッとした自転車に乗りたい、ということだけらしい。

 さすが美大生というのか?人の力を集めるのがうまいというのか?伝達能力があるというのかはわからんが、この子はその辺全くもって自由奔放に、製作に向かっていける才がある、としか思えない。

 今年卒業なんで、卒製および、作品群のいくつかを見せてもらったが、木彫を中心に、ほぼありとあらゆる素材を製作に取り込んでいる、でかいものから大きいものまで。

 木はもちろんのこと、漆、金属、陶器、布、、それらを総合としてのファッション・・・という様に、全く無理しておらず、気負わずに縦横無尽できちゃうんだろうな?

 そういう意味での総合的な才のある子といえる、だから今後製作の詳細については大いに悩んでいくかと思うが、製作全般に対する姿勢やあり方の基本について悩むことは一切ないだろうな、、なんとかやっていける裾野をすでに開いて、泰然としていられている、これぞ才といわずしてなんといおうか?

 この子が、インゴットのその後を持って、ふらっとやってきた。

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 こんな感じで、いらない 部分をそぎ落としてきたらしい。

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 だいぶ落として面取りして、表面を整えてきたようだ。さて、こんなものまで作って、いったいどんな自転車を作りたいんだか・・・、本人の頭の中には相当のものができているらしい。

 しかももう一台・・・。

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 どこから引っ張ってきたんだか?こんなだいそれた実用車を基体にして、また何かやらかしたいらしい。しかし門外漢の気楽さとはよく言ったもんだ、持ってくるもの、集めたもの、企画から発想まで、自転車をなまじっか知らないもんだから、まあ勝手気ままな好き放題・・・、これで実際に乗れる自転車なんて作れるのか?と思われるものだらけなんだな・・・。

 例えば

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 こんなものまで持ってきた。こいつはどうもリアカーの両輪らしいが、まあぶっとくって頑丈そうだ。

 これをどうしたい?と聞くと。

 実用自転車の後輪にこいつをつけたいという。

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 何々?

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 よくこのリアカーのハブを観察すると・・・、一言アウト!、もう一言言うと退場!てなもんだよね。

 後輪にはコグが取り付けられないと、後輪としての用をなしません。だって、ギア板がなければ、チェーンによって駆動させることもできない、つまり後輪としては使えない・・・となるんですね。

 変なこと言い出すもんだから、不可能とわかって、ほっとした・・・が。

 まてよ・・・、

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 このスポークすでに13とかいうのを超えている太さだね・・・、計ってみると、三ミリの太さである、14のスポークが二ミリなんだ、相当太いよね・・・。

 でも・・・、

 三ミリなら、通常市販のダイスが使えるかもしれない・・・、使えるとするなら、このスポークをすべて外して、深めに溝を刻んで、実用車の後輪ハブと入れ替えて、再組み付けしたら・・・でけるかも・・・。

 ヤベー・・・口が滑っちまった・・・。こいつに聞かれちまった・・・。
 
 てことは・・・、もしかして、このホイール付くかもしれないんですね・・・・ときた。勘のいいやつ。

 滑った手前・・・、まあもし三ミリのダイスと合えばな・・・、面倒くささそうな作業・・・いうんじゃなかった・・・、と思っても、すでに遅し。

 この子は今は自分の手を動かしているし、動かすのが好きな様だが。将来は確実にプロデューサー業の方へいくだろうな。多くの作家や職人を使って、でかい仕事をしていく可能性もあるかもしれない。

 将来の有望株・・・。ビッグになった暁には、アイツがよー、まだ学生の頃だったかな?なんか変なもの持ち込まれて、これでああなりませんか?こうなりませんか?と好きなことほざいていたが、結局はすべてかなえてやったよ・・・ツーカうまく使われたってことか?いいオヤジが・・・、ヤロウは当時から、そういう才能があったんだろうなあ・・・、なんて回想したりしてね。

 まあ、仕方ねえな、乗りかけた船だから本当仕方ねえ。卒製終わって時間ができたみたいだから、しばらく出入りするだろうな、半分放置で、ここぞで思い知らせてやったら、面白いぞ。

 たぶんそんじょそこらの自転車屋なんかが想像もできないへんてこな自転車ができることだろう。そう、相当へんてこな自転車が・・・。だからいっただろう?自転車を自転車屋だけが作っていたんじゃダメだって・・・、という店主の見通しが、またぞろドカッと当たる日が来るだろう。

 なんといっても店主の目は、十数年先を行ってんだからな・・・エッヘン・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
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