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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

続くときは続くタンナス 今回は?今回も?変則タンナス?



 このパナソニックのまじめ電動自転車で通勤しているということです。話の端々から、自転車を知っている方ですね。

 通常はレーサーも乗られているようです。早朝の通勤はこいつで、その半分以上が荒川らしいですね、ご本人はひょうひょうといっておられますが、かなりガチな自転車通勤だと思われます。

 通勤自転車というと、パンクは御法度。社会人たるものパンクで遅刻は許されません・・・、という事は、パンクしたら半休が飛んでしまいます。なので、絶対ダメなんですね。

 そういう状況かで力を発揮するの、ノーパンクタイヤのタンナス。多少の走り心地の好みは分かれるところですが、絶対にパンクしないということのアドバンテージは、非常に高い!といえますね。

 レーサーにお乗りの方で、インフレーターや替えチューブ、工具類を絶対持ちたくない、という方は700c*23のタンナスありますから、ワンペアいかがですか?本当にパンクのストレスから解放されるって、思った以上の効果ありです。

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 このように普通のタイヤを履いていたんですが、タンナスデビューという事になります。

 事前にご丁寧に連絡をいただきまして、「タンナス試したいんですが、ステンレスリムじゃダメっていわれて・・・、そちらではやっていただけますか?」という内容。

 ステンレスリムもアルミリムも同じワイヤードオンタイヤを履くわけで、そのためには多少の深浅の違いはあれど、ピンの引っかかりはあろうということで、はい、やります!と二つ返事でお引き受けしたんでありますが。


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 もとのタイヤを外して、ステンレスリムをしげしげと眺めてみる。考えてみると、今まで、こんなに丁寧に今まで、ステンレスリムを見たことはなかった・・・。

 しかし、やっぱり、アルミのそれとは違っていたんであります、それも大分・・・。

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 色々工夫したんですが、この写真でもわかりにくいかな?確かにエッジがアルミのそれに比べると、著しくのっぺりとしている。アルミリムは折り込んであるかのごとくに、エッジがしっかりしているのに対して、ステンレスのはちょっと気持ち膨らんでいる程度・・・なんであります。

 この時はじめて、大丈夫か?と不安になったんですが・・・、その不安が大当たり・・・・。

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 実験で、このようにピン単体ではめてみると、なんとかはまり、かつ外すにはテコの原理を使わないと、外しにくい、そこまではいいんですが、イザ、ピンをタイヤに付けて、装着してみると。

 タンナスの下駄になる部分、つまりリム内にしまわれる部分が厚すぎて、その弾力でこのピンが思うように深く、入ってくれず、少しはまっても、手でひねるとパチンと外れるなんて、今までのタンナス史上あり得なかった現象が起きたんでありますね。

 これはやっぱり、ステンレスリムでは溝が浅くてダメ・・・という話は本当だったんだ・・・と改めて、納得しては落ち込んでいたんですね。

 でもパンクフリーでの通勤を夢見ている依頼者さんの顔が浮かびます・・・。

 「そうでしたか・・・やはりダメでしたか・・・・トホホホ」

 今まで何度もタンナスチャレンジしていますんで、その構造はわかっている・・・。という事はリム内の形状を変える、つまりピンの引っかかりを強くできれば、タンナスは外れない・・・そのためには・・・。

 リムないの形状、ステンレスリムの緩い膨らみをコントラストある鋭い膨らみに変えれば、ピンはしっかりと引っかかるに違いない。

 では・・・と、周りにある道具類とのにらめっこ。

 そうすると、向こうの方から挨拶に来た。

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 だんな、俺の出番じゃないですか?と。三角錐のハイス鋼、こいつをルーターに装着して、三角の底辺角を利用して、リムにエッジを作ることは可能なんじゃないのか?

 ホイールを振れ取り台の上に置く・・・。

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 このように、リムのエッジにちょうど三角の底辺が付くように設置し、スイッチを回す。

 すると、回転工具の回転にあわせて、ホイールも振れ取り台の上で回る、まるでロクロのようだ、均等に近い形で、筋を刻み始めてくれた。

 これを左右一本ずつ、前後合計四本筋付けをする。

 簡単に書いているが、このような形になるまで、実に大変な思考錯誤であったわけだ。

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 そして、ピンのサイズを一回り小さいものに。これは、長いピンがしなって、その力でエッジを越え出ることを防ぐ目的。これも当たったかな?

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 気に入らないところもなくはないが、とりあえず、こうやってステンレスリムにもタンナスを装着することはできた、というわけだ。かなり力でひねってもビクともしなくなった・・・ほっと安心。

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 いや、何って、ホッとしたよ。ご依頼者が、自転車に対して造詣が深くなければ、ここまではやらなかったでしょう。日々タンナスの点検をして、ピンが飛び出ていないかをチェックしていただくことに。組み手と乗り手の相互チェックというわけだ。そこまでできない乗り手には、ここまでしない。

 そして、完全にトラブルフリーを狙うならば、アルミリムにて、ホイールを組み直す・・・というのが最善でありましょう。

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 その他、クランクを175ミリにできないか?なんてこと、あとサドルを数センチあげられれば、言うことなしということだ。

 しかし、タンナスは不思議な商品だ、こうして連続することがよく起こる、そうするとまたピタリと静かになったりね。でも、パンクフリーへの潜在需要はデカいはず。その需要を掘り起こす価値はありそうだわな・・・。

 当店の改造完成車の後輪だけでもタンナスにしておいたら、ある種ブレイクするかも知れないね・・・。なんたって、パンクしないんだぜ、あのパンクがないんだからな。


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狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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〒202-0014
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