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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

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 振れが尋常じゃないホイールが付いていた。回すとチャラチャラと音がする。たぶん折れたニップルが、リム内になるな。

 という事はスポークが折れている。

 ほらハブに、スポークの通ってない穴が見つかる。一本のスポーク折れ、ノーマルのホイールは直しやすい。

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 測ると280ミリの黒スポーク。長いやつをちょん切って、ねじ山を立てる。

 そいつを通して、ニップル止め、調整するが・・・。ホイール全体がもう疲れているのがわかる。

 こういうホイールは締めて調整してはダメだ。実際一部締めてみたら、もう一本スポークが飛んでしまった。されば、緩めて機嫌をとりつつ、なだめつつ調整すべし、という事になる。

 まずは周辺を緩めるところから始める、緩めてとれる、おさまる振れというのがある。そして反対側から少し引っ張る、つまり締めるのである。

 まずは緩める、緊張取ってから、その余裕の範囲以下で、締める・・・これを繰り返すんだな。

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 もちろん振れを取る前に、ハブのガタを取らねばならない、そのくらいこのホイールは疲れていた。ガタを取らないと、リムが触れているのか?ハブの根元から触れているのか判別付かないわけだ、だからまずはハブのガタ取りが先。

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 スポークの折れはないが、振れはあったフロントホイール。こいつも直す。でも限界あるな・・・、前後ともにつかれている。

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 あとはチェーンやスプロケの洗浄。軽い落車によるエンド台座の曲がり修正、そしてシフト調整、ブレーキシュー交換と調整・・・、まあこんな感じかな?

 あまり手入れのいい自転車じゃないので、半年以内の内に、整備するのが望ましい。

 この持ち主が、また若い。

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 この青年、名前を家野(カヤ)という、KHAYAとも書く。ズールー語でホームという意味らしい、漢字の当て字も面白い。この青年十九才、この春岡山の大学に進学する。

 しかし、実に感慨深いやつなのだ。

 今を去る30年前、店主が二十代だった頃、日本で南アフリカ共和国のアパルトヘイト政策に反対する団体に入って、活動していた時期があった。

 まあ、色んなことやったなあ・・・、色んな人とも会ったなあ・・・。

 その中に、とある聡明な女性がいたんだな。彼女は南アフリカ解放のための組織ANC、当時はまだ非合法の組織だったが、それが東京で支部を作ることになり、当時は唯一日本共産党だけが協力してくれたんだな。

 そこに、ジェリー・マツィーラという代表が赴任してきたんだが、その方の第一秘書になったのが、その聡明な女性。英語はもちろん、一人で、様々な事務処理をこなし、アフリカ大使館や日本の要人達と渡り合っていたんだが、それから数年して、南アの人と一緒になったという噂を聞いた。

 アパルトヘイトも終わり、その会も解散になった。

 それから約三十年経って、ひょっこりやって来たのがこのカヤ君なのであった。

 津山君・・・?・・・・もしかして、あの津山さんの・・・息子?

 なるほど、南アの人と一緒になった津山さん、その間に産まれたのがこの子・・・なのか?

 この野郎、なかなか聡明だ。こちらは自転車をいじりながら、手を動かしながら、相当の話をしたんだが、それらすべてに、非常に高いレベルでの理解を示していた様に思う。ちょっとやそっとのやりとりではなかった。

 確か高校時代の地理の時間であったか、今でも覚えているが、佐野先生の南アフリカの授業に影響受けて、日本での反アパルトヘイトの勉強会などにも出始めて、必死にその代表に手紙を書いたりしていたことがあった・・・。

 学生になり、活動がより自由になると、デモ責になって警視庁でいじめられたり、ナイジェリア大使館の大使に集会に出てくれるよう偉そうに交渉したり、国連からで資金と寄付金で「反アパルトヘイト・アジア・大西洋・オセアニア会議」を主催したりと、なんか色々とやっていたわな。

 その30年後、そこで知り合った女性の息子の自転車をいじっているなんてなあ・・・、長生きはするもんだ。

 確かに制度としてのアパルトヘイトは終わった、しかし長年のその影響はまだまだ、これからも続いていくだろう、日本と南アとの狭間に産まれたお前さんは、一体どういう人生を歩んでいくんだい?

  こちらは、あれから三十年、色々変わったことがあったが、芯は実は変わっていないんだ。ただ自転車組んでいるだけじゃ無いんだぜ、内にはパッションは確実に秘めている、そしてそれを実現するための型のバリエーションと、多少の術と関係はもちつつある、忍耐力も多少は身についた。

 例えば、店主は自分の人生を越えていくことに着手しようとしている、これでもな。お前は?どうなっていくんだろう?今わかるのは、どこか非常に高いところまで、お前なら行けるということだ。

 もしまた、そんなところで会えたとしたら、それはまたそれでよしだな。

 でもその前に、半年以内に自転車診せに来いよ、決して管理はうまいとは言えないからな。

 この春、岡山か、行ってこい、全く心配することなく、信じるところに進むだけ、お前さんなら大丈夫だ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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携帯070-5083-6962
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