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リベンジ半ば・・・ボテッキア |
![]() 前回の大陸メンテにおいて、こいつボテッキアですね、これがメンテ不発に終わったという事がありました。 ![]() このフィキシングボルトがなんと7ミリなんていう、多分ISO規格にもないんじゃないかな?際物ネジで、当然こじ開けるレンチもなく、泣く泣く断念だったわけであります。 その際に、大陸にて、この7ミリレンチものが取れるか?という事でチャレンジしてもらったんだが、どうもこの短期間では無理だったようだ。 その代わり、前回帰国してからの一週間の間にこちらではミスミより取り寄せができたんで一本持ってい行ったわけだ。 ![]() 例によっての若いメカニック、肖さん7ミリレンチにて、取り外し決行!なんだが、これが等のフィキシングボルトと、そのまわりの蟹目ナットとの関係ですんなりとれない。 ![]() もう一人のメカニック李さんと協力して、なんとかボルトナット系は外す・・・。その過程を見ていて・・・アリャリャ・・・もしかして・・・と、いやな予感・・・。 ![]() 次はコッタレス抜きで、抜こうと、工具を正ネジで回そうとするが、入っていかない・・・。どうもいやな予感は当たったようだ・・・。 そう、カンパの一時気まぐれ規格なんだろうね、クランクの中心に刻まれているねじ山が逆ねじになっている形式のやつ・・・、かつて二度くらいあったな、一方は海外から工具を探して外してみた、もう一つは自転車所有者が持参してきたかな?確か・・・。 そいつに当たってしまったらしい・・・。 そこで、若い彼らに質問。 手持ちの工具で外せない=メンテ不可の旧車は売るべきか?それとも店に所持しておくべきか? 売ってもいいが、買い手には乗るよりは展示車として利用するようお願いする。 日本国内、イーベイなどをつかって逆ねじコッタレスを見つけ出してから、売る。 このまま店の展示車にする・・・。 更に質問、適切な工具が見つからない中、すごい熱心な買い手が現れたとする、その人は当然乗りたがる、どうします? やはり乗るというなら売らないほうがいい。本車体のメンテに関する店としての不可対応部分を正直に話して、それでも乗りたいか?否か?について相手に再検討させる・・・。 なかなか、思考的フローチャートのできている二人であります、旧車を売るということは、その後のメンテ含めての、新車には起こらない困難についての責任ということも伴う、そういうことを肝に銘じて欲しい、というこちらの願いであります。 ただ、ひょいと思いついた・・・。 この旧車、もし工具が見つからなかった場合(実はイーベイには存在するが高い・・・)でも、乗ることを前提にしたお客に対して、売ることのできる選択肢を一つ思いついた・・・。 クランクのねじ山を正ネジに切り直すというやり方であります。当店でも五回くらいは試したことのあるやり方ね。施工例としては、こちらに紹介されていますので、覚えておられる方もいるかも知れません。 もちろんこういうやり方で開けた場合は、一回りデカイ特殊コッタレスを今後使い続けることになりますし、7ミリのフィキシングボルトは使えますが、まわりの蟹目ナットは使用できなくなります。 そういう意味で、ビンテージとしての価値は下がるかも知れませんが、旧車を乗りこなしたいという方には、こういう施工もお薦めできるというのが、ショップの提案力ともなるので、そういう鍛え方もあるという話。 北京のREにはその他様々な種類のビンテージものがあるので、それらすべてメンテ可能にするのは大変かも知れないが、それができるようになったら、最強だろうし・・・、逆にそれらを教材として、自転車メンテ学校なんて形で開校できるんじゃない?とも思ったりしてな。 ![]() というわけで、今回は7ミリという珍しい工具でボルト外しまではできたが、逆ねじコッタレスがないという理由で、ボテッキアへの接近はここまでと・・・残念だが、ビンテージには良くあること、という事にも慣れて欲しいね。 昼休みをとる・・・。このREの工房は、カフェと併設されているので、休みにうまいカフェラテが出てきたり、この手の軽食も出てきたりと、働きやすい・・・。このパンも同じ建物の三階で焼かれているもの。担当者は、ウーさんといいます。もと、科学者からパン職人に転向された方で、これもまあ、奇跡的にうまいパンを焼かれます。上のサンドイッチは、中身もさることながら、パンのテクスチュアにほとんどすべて持って行かれますわ、すごいパンだよ。 ![]() 途中でこんなことやって遊んだり、通訳さんを入れて話したりと、かなり色々わかるようになってきた。二人のうち、一人は辛いものダメ。もう一人は、生魚はやはり苦手、どうしても火を通したくなる、寄生虫なんか大丈夫?と聞いてくる。 何か百年以上前の話を思い出した、来日した中国人に、いい刺身を出したら、喜んで、鍋にしゃぶしゃぶして食べていたという、供した日本人はがっかりしたそうだ。ある種、食文化というのはそのくらい保守的な側面がある。銀座の寿司屋に座って、最初から最後まで大トロを注文するという中国人はやはり主流ではなさそうだ。 あと、この質問は驚いた・・・、「日本人て、魚の味で川魚か海の魚かわかるんですか?」。確かに、ある意味非常に高い確率でわかるよね・・・。それを彼らは心底驚いていたようだ。 もしかして、モンゴル人は肉の味で、その羊が雄か雌かわかるとか・・・いう類いの驚きかも知れないね。 ![]() そんなことやっているうちに、外からお客が来たりもするようになっている。自転車ショップとしても、徐々に認知されつつあるのかな?という実感。 この赤いトレックの所有者は、ハムストリングが異様に発達していた、もう少しサドル後ろに下げれば、いいのになあ・・・、なんて内心思ったりもした。もちろん、客のまで、彼らに恥をかかせるような指摘はしない。 翌日、乗り手の体型、志向などによって、自転車自身のメンテと同時に、乗り手・ライダーと自転車とのフィッティングに関する提案というのも重要なポイントかと思う、という提案はしておいた。 そんな指摘をしながら、やはり教えることって、最大学ぶことだなあ・・・と実感・・・。 やはり自転車の世界は、も?深いもんだ。店主も先生興しにされているようだが、まだまだだね。 スポンサーサイト
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Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。
店の所在
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