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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

布系縫製系



 いわずとしれたヴェーロさんであります。サドル、グリップ、バーテープといえば、もはやここを抜いて語ることはできないでしょう。

 安いがいいものを提供する・・・と以前のイメージでしたが、イエイエ、実は名だたるOEMということで、技術や発想はすごいもんだと思います。女性社長を筆頭に、大変女性の元気のいい会社ですね。

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 のっけからドサッと渡されるサンプルの量に目をむきます。この中で店主好みの薄手のもの・・・プリントはいかようにも・・・なんて、もしかしたらかつての名作、今や亡きオフザフロントもどきなんてのも、復活させることができるか?!と興奮気味。

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 あるねえ、悪くなさそうなものが・・・。マジであの名作がこの世から消えてからというもの、薄手を試してみるが、これだ!というのが見つからない・・・。復活か・・・。

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 束から一つ一つ感触を試すのも大変な量なのに、後から後かこれでもか・・・と出てくる。本気でやる気だわ、このメーカー。たぶん世界のトップを走る会社だろうね。

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 この会社は、特許も多いらしく、工場内の撮影は厳禁ということで、言葉で説明するしかない。

 まず工場の入り口には、サドルの生地として使えるものが、二メートル近いボール紙の芯に巻かれているものがいったい何千本あったか?天井の高い工場に棚を作って収納しているが、ここは生地屋か?と思うほどの量を在庫している。

 中に入ると、裁断機がいくつもある。生地を三センチ近く重ねたものに型枠をはめてプレスをかけて打ち抜く。一枚一枚レーザーカットされるものと、サドルによって、行程が違う。

 別棟に行くと、サドルの本体になる高分子、ドロドロ状のシリコンか高分子をサドルの型流し込んで、挟んで熱で処理し、打ち抜き、冷ましなどの行程がある。その様子はでかい鯛焼き工場、バニラのにおいがないだけで、お菓子工場の様に見える。

 また別棟に行くと、今度はステンレスの棒が一抱えくらいのコイル状に巻かれてある。それを引っ張り、切断しては、サドルのレールとして整形されていく。

 黒森はコイル状ではなく、直線の棒状でおいてある。

 そのやり方もいろいろありそうだ。すべて機械任せのもの。人の手を入れて、毎回水平を確認しながらやるものと、そレぞれである。

今度は各種が集められたものが、最後にアッセンブルされるところにいく。当然機械をかけて、レールをねじ込んで、その他接着剤貼り付けなど、作業は終盤に近づいていく。

 一個のサドルができあがった瞬間には、イヤイヤ、お疲れさんとくる。

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 これらステッチのあるものは、一つ一つ、おばちゃん達のミシンがけの成果である。老眼鏡鼻っ先に引っかけて、工業用ミシンで縫っては、縁をはさみで切り落として・・・と人体の曲線にあわせたものは、機械でやり尽くすのは難しいところもある様だ、人の手による作業の多さにも驚く。

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  一方で設備投資をかけたものは生地とシリコン系を一体成形で圧着させるなど、量産体制はととのっている。一個の値段もたぶん、ステッチのそれよりも高いはずだ。

 この辺が機械化によって、量産可能で、採算がとれる量まで販売できたとすれば、その利益から、手仕事おばちゃん達の手間はかかるが、利益率の低い部門のサポートもできるという考えなのだろうか?だとすれば、機械との共存ともいえなくはない。

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 鞄系、布系の縫製もほぼすべて手仕事といっていい。叔母ちゃま達が黙々とミシンを踏んでいる。

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 ミシンを入れるところはほとんどが裏地からなので、それを最後にひっくり返すのも人の手となる。

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 黙々と、ミシンの音だけを部屋に響かせながら、作業は進んでいく。

 自転車関連だけではなく、おそらくまわりのミシン目の入った鞄やその他は、ほぼこうした、手作業によって、支えられているんだろう・・・と思うと、徒やおろそかにはできない。

 こういう裏方の方々のためにも、いいものを適所に届ける仕事も重要だと・・・・ヒシヒシと感じられるね。

 店主はものを売る人間としては、相当失格なんだろうと思いもするが、こういう人たちを見ると、もう少し頑張って売るということにもっと積極的になってもいいかな?と思うようにもなる。

 それ以前に、ものは大事にしないとね・・・。

 帰り際に、「皆さん、お疲れ様!一所懸命作ったものを欲する人たちにしっかり届けますんで、後はお任せを!」くらいの中国語覚えていけばよかった・・・とおもう。

 帰国後は商人としての店主に変身しているか?まあ、そう簡単にはできないが、今後の物売りには得意の霊力により、製品を見ると作り手のぬくもりや顔が浮かんでくるかもしれない・・・。

 できればやりがいをもって、誇りを持って、作っているその姿を想像したい。そのためには、まだやるべきことはあろう、それは単にものを量売るだけではない、何かが・・・きっとあるはずだ。

 これからいろんな意味で衰退を余儀なくされていく日本という国を、どう維持していくか?一回の自転車屋風情の考えることではないが、教育にじっくり時間と金と手間をかけて、どういった物作りをしていくべきか?なんてことは台湾から学ぶことは決して小さくはない、と思う。

 小国であろうと、欠くべからざる存在として存続していくためにはどうすべきか?まず、その前に・・・、まあ公共心のかけらのない連中には、早々に去ってもらわねば、ならないだろうが・・・。

 研究論文の数を減らし、教育の予算を削り、基礎研究をおろそかにし、アジアの大学ランキングを大いに下げさせ、労働者を平気で使い捨てにできる制度をでたらめなデータに基づき成立させるような連中、いったい何らかの光明の一筋でも示すことができたか?

 台湾の辻辻には、工場や会社の社長さんか?とおぼしき人のでかい写真が本当あちこちに貼られている。よく見ると、どうも政治家、議員の様である種選挙を意識した掲示となっているらしいが・・・。

 なんと・・・、投票率が八割近くあるという台湾。ちゃんとしなければならないのは、いったい何人なんだ?北側の空を見ながら考える、オイ?大丈夫か?日本国よ!
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
TEL・fax042-445-0487
携帯070-5083-6962
アドレス to.ke@mx1.ttcn.ne.jp

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