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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

補償とは何だろう?



 まあ、そこそこのペースで事故車が持ち込まれてくる・・・。

 自落、自分で落ちて自分で自転車に損傷加える場合は、単に言われたとおりにしておけばいい。

 是に相手が加わると、ことが一気に絡んできてしまう。

 第三者の保険会社なんかが挟み込まれてくる。当然補償交渉に入るのだが・・・。何をもって補償となすか?ということは、難しい問題のようですな。

 車同士の事故であれば、かなり事務的に事は運ぶらしいですね。まあ、量というか、事故の件数の桁が違うでしょうから、多少は事務的に処理していかないと収拾が付かない・・・のかも知れませんな。

 その延長で、自転車も当然扱います・・・というのがかつての保険会社の方々でしたね。「自転車も五年経てば償却ですから、価値はないです・・・」というようなことを平気で言ってきた会社があった・・・。

 大体高くとも5万以内の自転車の扱いとしては、それで済んでいたのかも知れないが、スポーツ自転車というものが入ってくるや、その状況は一変したんじゃないか?と思う。

 目に見える違いは、値段・・・でしょうな。簡単な事務的処理では済まなくなってきた。と同時に、金だけの問題じゃない、愛着の問題がここに加わってくる。

 自転車を移動手段そしてしか使っていない人と、自転車を目的として使っている人とでは、自転車に対する対処の仕方がまあ真逆近いくらい違うでしょうな。

 そんなものに拘っていたら、いつまで経っても補償交渉は進まない・・・、事務的に処理・・・と行きたいところだろうが、まだそれができるほどのデータの蓄積など、保険会社にはないんでしょうな。それに自転車は生身、対車との事故では、痛い目に遭っている確率が高いこともあってか、あまり冷酷に対処することもできないのかも知れないね。するやつもいるが・・・。

 そんなこんなで、自転車を目的に乗っている人の自転車となると、事務的な物損・・・というような対応より、より複雑になってきているようであります。

 そんな中で、事故の見積もり依頼なんてものが来る。何をどこまでどう直すのか?その辺を巡って、作成していくことになるが、まずやらないのは、事故を過大に見積もってふっかける(そんな依頼は今まで一度も無いが)、仮にそういう依頼があったら、一切断るだろうな。

 できるだけ客観的に・・・というが、事故前の車体を見ていないと、その前後でどんな変化があったか?なんてことは実はわからない。

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 このように、明らかに今回の事故で損傷したとわかるものはいいが、数年乗っている車体の傷などは、それが一体事故によるものなのか?そうでないのか?の見分けは正直付かない。 

 事故の状況を聞いて、その角度から倒れたんなら、多分この辺りの傷はそうだろうなあ・・・という推測はつくが、推測は推測の域は出ない。

 そうなると、まずはもし当店で、この自転車を安全な状態にして、乗れるようになるためにはどのくらいかかるか?という視点から作っていくしかない。

 あと事故が原因か不明のものについては、例えば塗装などをするとすれば、このくらいかかる、というようなことを記述して、あとは双方で話し合ってくれ、と投げ返すことぐらいしかできない。

 そして、見積もりができて提出したあと、十中八九、保険会社から質問が来るのが、「総額でいくらくらいの自転車でしょうか?」という内容。

 昨日、トレックショップから定価の完成車を購入して、事故のあったのならいざ知らず・・・、愛好者がアチコチパーツ交換して、数年経っているものの値段など正確にわかるわけがない。保険屋さんは元の値段を上回る修繕費は出せないという原則があるようだが、それには応えられないんだから、仕方が無い。

 大体は、こういう過程を通じて、見積もりなどをたたき台に双方でやり合って、落としどころを決め、それに差し引きしながら、実際の施工をしていくという流れを取るわけだ。

 ただし、中には、補償の対象になり得るのか?と思えるような、車体もあった。そういう車体に限って、大事に乗られていた。さて、難しいのはこういう車体の補償交渉・・・だろうなあ。

 事務的な補償であれば、まあ雀の涙・・・だろうねえ。

 ただし、その方にとって、どんなに古くみすぼらしく見えようとも、その自転車は相棒で、そいつと一緒にやって来た生活があったわけだ。ただの金銭換算で片付けられ手は困る問題でもある。

 そういう時の補償というのは何を軸にしていくのだろうか?なにか下地になるような事例でもあるのだろうか?確かに年くらい前かな?・・・そんな案件があった。

 その時の補償というのは、自転車という物損・・・を越えて、その人の自転車との関係の深い日常を取り戻すには?という所に視点が変わっていったように思う。

 結局元の自転車から、つかえそうなパーツをすべて外して、整えてから、代替になるような古いフレームを探してきて、組み付けるというようなことをしたように記憶している、詳細は覚えていないが、やたらと時間のかかった案件だったことは覚えている。

 補償というのも大変だね・・・。本当人それぞれだ・・・。

 まあ、事故案件は何度も取り扱ってきたが、幸い後遺症の残るようなひどい身体的損傷を伴うものはなかったが、そこまで行かなくとも、今思えば、色々あったなあ・・・と思い出す。

 丁寧な保険会社、気の合った調査員、最低なタクシー系保険係、史上最悪な弁護士(第二弁護士会)・・・。落ち着いた人、柔和な人、常識的な人、怒り心頭な人、小狡い人・・・。

 今もいくつか抱えていますが、常に長期戦と思って付き合っています・・・、これも避けられない仕事なんだろう、と思いつつ・・・です。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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