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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

タイヤの中の幽霊



 パンクはまあ、良くある現象です。

 ことに酷暑のこの夏は多い、次から次へと自転車を引いて持ってこられる・・・、またか・・・と思うくらい。

 大抵は釘や酷暑など外部の原因でパンクは起こりますが、中には内部の何らかの原因でパンクが多発することがある。

 多くはリムテープのズレ、バリなどが内部原因として考えられるんだが、中にはどう見ても、どの角度から見ても何が原因でパンクが多発するのかわからない・・・という事が起きることがある。

 何やってもパンクが止まらない・・・という事。こういう状態をホイールに幽霊・・・というか荒ぶる何物か、魔物?潜んでいるんじゃないか?と思えることすらある。まずはお祓い・・・でもしたくなるね。

 この自転車のホイールもそうだ・・・という事だ。

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 何度もパンクが連発する。そこで近所の自転車屋に持っていったが、収まらない・・・。

 まあ、こういう時には何というか一から始める、慎重の上にも慎重にすすめていくしかない、原因がわからないことが多いからだ。

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 外してみると、ゴムのふんどしというリムテープが使われていた。前の自転車屋がやったと聞いていたが・・・。

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 ガムテープでとめている。正規のリムテープの上から、おまじないで張ったようなもんだろう・・・。それでもパンクしたというからねえ・・・、一体どういうもんだろう?

 これはおまじないレベルじゃダメということか、ちゃんとお祓いしないとね。

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 まずは、このスポーク穴のまわりを一個一個点検する。バリはないか?ジョイントにズレや傷がないか?等見るが・・・、どうもない。

 こうなると、原因を突き止められない状態で、祈るような気持ちでパンクが起こらない施工をしていくことになります。

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 まずは、縁起が悪いので、元々のものを流用することはしません。その中に原因がある可能性もありますしね。

 テープ式のものを約半分、リムに張ります。

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 そしてもう片サイドがしっかり隠れるようにもう一本テープを貼ります。通常なら一本で済ませる所なんですが、丁寧な上にも丁寧を重ねるわけですね。

 この上から、ズレを防止するために、再度幅のあるビニールテープを貼って固定します。そして、バルブ穴の所ですが、ここも厚めのビニールテープで一度封をして、あとから千枚通しなどで穴を開けて、バルブを通します。

 それだけでないよ・・・、これも半分おまじない・・・、イヤそれ以上なんだが・・・。

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 チューブの一部を切り取ります。

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 そして、バルブを使って穴を開けて、ちょうど床屋の首のまわりかける布のようにバルブ付近にまとわりつけます。

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 あとは、これで普通にタイヤを被して、リムに収めて空気を入れる。そして様子を見る・・・という経過を辿ります。

 この古チューブによるよだれかけ作戦はけっこう効きます。バルブ付近は金属とゴムという異種素材が接触するところであり、また空気を入れる際にそこに力がかかるところでもあります、もまれたりしてね。またバルブ穴は他の穴と違って、リムテープによるカバーがない・・・等三点ほどパンクになりやすい状況が重なっている場所なんであります。

 それが、ゴムのよだれかけがサポーター役、カバー役になるので、思っているより効果があるんじゃないか?と思いますね。

 練習用ホイールには、是非ともこの工夫を・・・、破れたチューブの一部を使えばいいんで、ただでできますね。

 さて、施工して・・・、六時間、まだ空気は抜けていない・・・。そろそろ荒ぶる魂が、鎮まったのでありましょうか?

 雨上がりの夜空に、バイクに向かって「きげん直してくれよ!」と叫ぶあのなんともいえないとりとめのなさ、機械と生き物の間のような思いがかすめることって多くの人になるんじゃないか?

 中には、もっと謎謎々だらけのホイールの魔物もいるので、今回はまだいい方かも知れませんね。原因はわからずとも、あることをすることで続いたパンクが止まったというのであれば、それは何らかの意味があること、という事で、それを続けてみる・・・。施工とまじないの間のようなものだな・・・。

 でも、実際にそれでパンクが止まるなら、その実を取る・・・ということはあることだろう。もし、医療ミスの多い西洋医学の病院と、そいつにかかれば大抵の病気が治るまじないがあるとしたら、皆さんどちらを受けるかな?

 施工には実際、そうした間のようななんともいえない域もある・・・と最近思うようになってきた・・・。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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