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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

ロード・ピスト系自転車に興味のある人。買い方乗り方が分からないという人。持っている自転車を改造してみたいという人。自転車のイベントに参加したいと思っている人。ご来店お待ちしています!

レフティー ハンドル交換



 ご近所で、新築が三棟建っている。その前までは、その敷地に一軒が建っていたんだが、それが取り壊され、三軒建つことに。

 こういう形式の新築は多い。いい佇まいの家が、壊されたかと思うと、ウサギ小屋のような家が数軒建つ。しかも四千万・・・とかの値段でね・・・。しかも不思議なことにそんな小屋が売れている・・・。

 この後四十年したあと、この手の家達はそれなりの歴史の形式が折り込まれた懐かしい家となっているのだろうか?

 ちょうど、安価で売られている今の自転車が、五十年後運良く、乗り継がれていたら、それなりのレトロになっているのだろうか?という問いと同じであろう。

 家、建物がその街の、その時代の顔なのと同じように、自転車だって、多少は時代や街の顔を担っている・・・。そうしたものに応えられる様式をどこまで意識しながら、与えることができるのか?

 たまにはこんなことを考えながらの、仕事も重要かと思う。

 時代の流れ、時代の流れなんだから仕方が無い、とプレカットの材木をプラモデルのように組み立てて、あとはカセット状の素材をしたから重ねて、内装やって、ハイ完成・・・。時代だ、生活だ、おまんまだ・・・でかまけすぎていると・・・、街や時代の顔はどうなるのか?それにどうコミットしているのか?という事さえ言えなくなるだろうな・・・、そんな仕事でいいのか?

 気づいた人から、気づいた時から、少しずつずらす・・・それしかあるまい。

 そんな、建築現場に、こんな小径ながらキャノンデールのレフティーが立てかけられていたんだから、それは印象に残るよね。

 昼間の光のコントラストで、かなり暗くなったが、これでも後処理で少しは明るくしたんだが・・・。この前輪を見て、あれ?と思うだろうな。

 通常前のホイールは、フォークによって、両サイドから支えられているが、こいつは左からのみという、だからレフティーというんだが、一軒不安定で怖いが、これがこういう車体なのだ。

 聞いてみると、埼玉の自宅から、この車体を持ってきて、その新築を作っているんだが、休み時間などこのレフティーで近所を回るということらしい。

 いいね、そういう使い方も。現場に入って、自販機の位置と食品購入の場しか知らないなんてもったいない。多少でも、自転車を足として、その現場を回れば、少しはその街の顔なんかにも気づくんじゃないか?と思うな。

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 これが持ってこられたのは、理由がある。フラットハンドルなんだが・・・、奥さんと共用・・・むしろ奥さん専用に近くしたいらしいんだが、どうもフラットバー的な前傾姿勢がいやらしいんですね、奥さんが・・・。

 ハンドルをもう少し手前に・・・という事で、形状を変えるという提案をいたしましたが・・・。

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 今風のハンドル、ステムなもんでなんと太さが・・・31.8ミリもある。レース車体じゃないのに、こんなの必要ないのにね・・・。このステムを使い続けるなら、シム・・・が必要だ・・・、探してみたら、あった。

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 車体が車体だけに、ママチャリの鉄ハンドルを付けるには忍びない・・・。なので、ビームのセミプロムナード?が見つかった時はホッとした。

 是なら黒だし、スポーツ系ということで、見た目も統一が取れている。

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 わかりにくいだろうが、26.0の径を31.8にするシムが前後で二枚合ったので、それを取り付けたんだが、わからないでしょ?

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 とりあえず、試しということで仮組したつもりだったため、ブレーキ、シフター、グリップはそのまま移植。なので、若干だが、ブレーキワイヤーはもうちょっと長くした方がいいだろうという所。

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 急ハンドルを切るようなことをしなければ、全く問題は無い。大体この手の自転車は腰で乗るので、ハンドルを切って曲がるものではないので、まずはこのままで・・・。

 そして、仮納車したつもりが、奥さんに大受け・・・。そんなに喜ばなくたって・・・というほど・・・。よほど乗りにくかったんでしょうな。

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 確かに見た目もフェミニンに、おしとやかになったようで・・・、しかもママチャリとのキメラでなく、あくまでもスポーツ車として大人しくなった感じが喜ばれたようなのであります。

 その納車の際に・・・、タイヤもちょっとブロックの入った、BMX風なんてできませんか?というご相談。

 来週家は完成するという、それまでに発注して、前後交換と行きましょうか?

 ケケッと思う家だって、血の通った人たちが作っている・・・、これは忘れてはいけないことだろう。逆にだから、色々と悩むのだ。機械が機械のために機械的な家を作っているのなら、誰もなんとも思わない。

 血の通った人間が、とある制度の原則に則って、あたかもそれ以外の選択肢がないかのように、効率よく作らされ、その分浮いた隙間にのっけられて、それを35年ローンなんて制度で、他に選択肢がないかのように、血の通った人間が購入させられるというこの状況・・・なんだよね。

 別にそれでいいというのであればいいんだが・・・。他の選択肢を知ったら・・・多分、そうはいかないんじゃないか?なんて思わなくもない。

 なぜなら、その理由は一言、つまらないからだ。

 多少の利のズレや差はあれど、みんな、仕方ない、そういう時代だからしょうがないのだ、とどこか我慢しているんじゃないのか?それは欲を言ったら切りないよ・・・でもね・・・なんて大人が追認しているだけなんじゃないか?

 他にあるだろう?でもそんなことに時間を使ってはいられない・・・。かくして時代の顔、街の顔はどうなる?

 レトロやビンテージがなくなるような、そんな時代を生きている、それだけでいいのか?と。

 確かに精巧だが、本能の図式に乗っ取ってばかり住まいを作っていると、それは蜂が巣を作っているのと同じ事になってしまう。所詮、巣を作っているんですよ・・・なんてことにならないように。

 そして、こちらも仕方ない自転車ばかり組まないように・・・、精進せねばね。
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

 店の所在
〒202-0014
東京都西東京市富士町6-6-13
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