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一癖創作自転車家 狸サイクル 西東京 青梅街道 新青梅街道 伏見通り

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仏教の本場オランダにて



 昨年四月に、オランダに旅立った坊主。もちろん仏教の坊主なんであるが、なぜにオランダに?と思われる方は多いかと思う。

 チベット・・・、インド、スリランカなどであればまだわかるが、なんでオランダなのか?伝統的にはピューリタンの国じゃない・・・。

 その答えは、彼にとっては彼の地が仏教の本場だからなんだろうな。そもそも本場だの偽場だのは、本来意味はない。本者がいるかいないかの話である。


 彼は仏教学部を卒業して、お決まりの「修行」に行くわけだ。そうでないと職業坊主にはなれない。彼には継ぐべき寺がある、選択の余地なく「修行」に行かねばならない。

 そして行った・・・。まあ想像は付いたが、すさまじい状態だったそうだ。

 まず寄り集まっているのが、彼も人のことはいえないが、二世、三世の仕方なくもあととり坊主達が大半。半年間、いやな「修行」をくぐって、僧籍に箔をつけて、実家に戻って馬どもに念仏上げてればいい、という連中だったそうだ。

 そういう「修行」僧を前に、指導する、おシュケさんというのがまたひどい。まあ、まともな修行僧のまともな質問には答えない、いや答えられない、いやいや、もっといえば質問するなと来たという。

 彼曰く、ただ一人、自分に向き合ってくれた人がいた、ということだ、ただ一人。

 そんな辟易する「修行」時代に、一つの光明が差したことがあった。海外研修制度に選ばれた時だった。フランスとオランダに派遣されたということ。

 フランスは、まだどちらかというと「本場日本から来てくださった・・・」的な扱いがあったという。実際、日本の永平寺などにフランスから修行僧をつれて、その荘厳な演出を見せると腰抜かすというから、まだまだ本場のメッキははげていないんだろうという。

 驚いたのがオランダだった。まず、本場から?なんて日本から来た僧を迎えるなんて態度は一切なし。冒頭に「君の立派な袈裟はいったいいくらで購入したんだい?」と、日本では袈裟=位を金でやりとりしている、と見抜いていたから恐れ入ったものだ。

 皮肉から入ったオランダ派遣では、以後刺激の受けっぱなしだったらしい。どうも曹洞宗といっても、臨済の傾向強い僧が開いたらしく、いわゆる禅問答といわれる公案が非常に多いらしい。その辺もずいぶん刺激になったとか・・・。

 ある休みの前日、夜みんなでワインやチーズなどを取ってリラックスをして、多少打ち解けた印象を持てた翌日、休みの日とて、自分は座禅は欠かせまいと、早朝彼一人で起きて、禅堂に向かい、扉を開けて驚いた。

 すべてのオランダ人僧が、休みに関わりなく、すべて自主的に禅に向かっていたという・・・、その時の背筋がゾーッとしたという。

 それがきっかけか、オランダのその寺は彼にとっての、正真正銘の本山となった。

 帰国後、仮店舗時代だが、即当店に来てその報告を受けた。まあ、決まりだな・・・、そこが本当の修行場だとね。

 しかし、そう簡単にことは進まない。いろいろあって、最初の「修行」寺に戻り、それから数ヶ月過ごし、そこの寺からまた別寺に派遣されて、セミ坊主のようなことをしていた。

 そこで彼の持ち場の本堂から謎の出火が起きた、全焼。百年以上の荘厳な建物が一瞬にして灰になるなんて、すこぶる仏教的なんだが、まあそこで高位いろんな仏教的な体験をして、出奔。

 つまり出家からまた出家したということだ。なぜか当店に数ヶ月居候・・・。

 そこから実家に戻り、本格的なオランダ修行への画策を経て昨年四月、めでたくもオランダに旅立ったということだ。

 この一年以上の間に、メールが何本か来たが、道元の正法源蔵とデリダのデコントラクションのとの類似点など、そういえば昔市倉先生が取り組んでいたようなことを言い出すしまつ。

 さて、どう答えるか?といっても内容にすら手は届かず、概要中の紹介程度でお茶を濁しているような状態。哲理の面でも成長したなあ・・・と思っていたんだが。

 今回一年以上たって、オランダでの晴れの舞台の写真が送られてきた。

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 この右のお方が、たぶん今の老師である方なんだろう。

 ちょっと前には、このお方のお供で、スペインまで行ってきたらしい。カタロニアの独立騒動などで、国内は物々しかったらしいが、歴史を感じる重厚な建物、泰然とした人々、そして豊かな大地の食など、若い僧にはそれはそれは刺激的な体験だったらしい。

 宗教ビザというのか?三年は取得しているので、残りの二年、思う存分、彼の理想とする、いや仏教者が理想とする修行を受けることになるだろう。

 今後彼は、まさに覚者達の動きに影響のある動きをするだろう、それが日本であるか、どこであるかは本当のところわからない、実に楽しみである、それがたとえ一人であったとしても。これを誇りに思わないものがあろうか?

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 まあ、もちろんこういう面も全く忘れていない、しっかり落とすやつである。
 
 
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プロフィール

狸サイクル 店主 遠山健

Author:狸サイクル 店主 遠山健
狸サイクルと書きまして、リサイクルと読みます。
中古フレームは化かしますが、お客は化かしません。自転車提供を始めて17年。
今までは口コミ中心でしたが、今後はこうしたメディアを利用しながら、求められるところを彷徨していきます。

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